コピペの反乱の先にあるもの

コピペをツイートする心理がわからない

最近ツイッターで、『「お前は見られている」が宗教、』から始まるツイートが散見されたので、Togetter - 「今、「お前は見られている」が宗教。ツイートが熱い!」 をまとめてみた。
注目されたツイートや2ちゃんねるで話題となったコピペを、転載=コピペであることや元ネタを明記せず、さらに公式RTでも非公式RTでもなく、わざわざコピペとしてツイートするのは今に始まったことではありません。Togetter - 「マックにて。」 でもまとめられるように散々行われて来たことです。また、Togetter - 「@kaffkka さんはコピペが大好き」 コピペを中心につぶやいている人もいます。

コピペはコピペですと断らずとも転載しても良いのが2ちゃんねるの文化なのでしょう。ネタなのでコピペにより拡散し、オリジナルがわからなくなっても、私のように元ネタ原理主義者以外は特に困りません。またコピペが洗練され面白くなることもあります。「お前は見られている」が宗教もその類ではあります。コピペに関しては面白ければおkとは僕も思いはするのです。Togetter - 「Twitterのコピペについての個人的な考え」 で語られるようにツイートを転載されても、気にしない人もいれば、非公式RTが嫌いって人もいる。わざわざ嫌うって分かってる人のツイートを非公式RTしたり、コピペするのは問題だろう。

ただまぁ、2ちゃんねるならまだしも、ツイーとをコピペする心理はわからない。ツイッターならば公式RTすればよい。非公式RTであっても、元発言者が誰か特定できるだけ、コピペするよりも遥かにマシに思える。まぁ、往々にして非公式RTする際に、文末を削る人が言い訳にする、140文字で入りきれなかったからに尽きるのかもしれません。以下に2ちゃんねるでのコピペをツイッター用に140文字でリサイクルしたバージョンを下記に示しておきます。

トルコ人がさっき泣きながら帰ってきた

トルコ人がさっき泣きながら帰ってきた。 トンカツが食べたくて神道に改宗しようとして神社に行ったら、 「日本の神様はよその神様も他国のお友達みたいに思ってるから、 改宗とかカリカリしなくて大丈夫だよ、ゆっくり考えておいで」(意訳) みたいなことを言われて感動したとか。

962 名無し物書き@推敲中? 2007/07/18(水) 20:40:50
「豚カツの食えない生活なんて!
俺はいすらむをやめるぞ(俺)ー!」
と叫んで出て行ったトルコ人がさっき泣きながら帰ってきた。
神道に改宗しようとして神社に行ったら、
神主さんに徳のあるお話をしてもらったらしい。

「日本の神様はよその神様も他国のお友達みたいに思ってるから、
改宗とかカリカリしなくて大丈夫だよ、ゆっくり考えておいで」(意訳)
みたいなことを言われて感動したとか。
俺の部屋の神棚(簡易セット)にイスラム式お祈りを捧げている。

確かにやおよろずの神だからいいのかもしれんが、
それを神主さんが言っちゃっていいのだろうか。
そして一神教が感動しちゃっていいのだろうか。
ちょっと面白い。

個人的感想を言わせていただければ、元のコピペもネタっぽく本当だったら面白いねー程度のものだと思う。戒律が厳しくてトンカツが食べられないから改宗するってのは信心深いのかいい加減なのか良く分からない人である。
食にタブーのある宗教を信じている外国人さんが日本に来た場合、本当に信心深い人は日本のように食材が手に入りにくい場所でも絶対に禁忌の食材は食べない。逆に、食材が手に入りにくいからとか、本国じゃないからって理由で何でも食べる人だっている。個人の解釈や信心の度合いで戒律を守る度合いは変わってくる。戒律を厳しく守るほど信心深くトンカツを食べない人が、改宗を望むかなぁ?と疑問を覚えるのです。

コピペを勝手に出版

コピペの反乱は文章だけではありません。ネットには出典元不明のネタ写真があふれています。その出典元不明の写真を集めて勝手に出版しちゃったのが 「著作者が見つからなければみんなのモノ!?」波紋を広げる片岡Kの“ネット画像本” である。「ネットで拾った」画像を一冊にまとめて出版、波紋を呼ぶ - スラッシュドット・ジャパン でも議論の的となりました。
著作権的には 著作権者不明等の場合の裁定制度 なるものがあります。ただし、「相当な努力」を払っても権利者と連絡することができない場合であることが前提条件となりますが。
2ちゃんねるのコピペブログに限らず、面白ネタ写真を転載しているサイトは数多い。コピペの反乱が「ネットで拾った」画像を一冊にまとめて出版する人間生み出したとも言えるわけで、安易にコピペするのも考えものである。出典元原理主義者である私個人としては、出典元が明らかな場合は常に明記していただきたいものである。