スタバの呪文注文は受入れられているのにSUBWAYがだめな理由

SUBWAYが店舗を減しているそうで

サブウェイが4年で170店舗も閉めた理由 | プレジデントオンライン

「サブウェイ」4年で170店舗も閉店していた…「好きなのに」「近くに店舗がない」とファンからは悲しみの声 - Togetter
サブウェイの注文方法の改善案とオススメデッキレシピの共有「何も知らない状態で『君だけの最強デッキをつくりだせ!』とかいきなり言われるのは確かにやばい」 - Togetter

SUBWAYヘビーユーザーのこの俺が貴様らにSUBWAYの使い方を伝授してやる: 不倒城

SUBWAYが店舗を減らしているニュースを知り、以前からSUBWAYブランディングと注文方法に問題があると考えていたので、その点をグダグダとツイートしてたら、攻略記事が書かれていた。まさに、SUBWAYの注文は「攻略」であり、デッキを構築するゲームに近い。デッキを構築する楽しみはあるが、そんなことをしたくない人もいるだろう。そういう人のためにも、SUBWAYはスターターパックを用意して欲しい。

Chipotle(チポトレ)上陸して欲しいなぁ

ちなみに、私はSUBWAYの注文方法の改善、あるいは根付かせる方法には興味はあるが、SUBWAYそのもにの興味はあんまりない。SUBWAYの注文を改善したい理由は、アメリカ発のメキシカンである「Chipotle(チポトレ)」が日本に上陸して欲しいと願っているからだ。Chipotle(チポトレ)の注文スタイルはSUBWAYのそれに近いが、より複雑である。クオリティは自信を持ってオススメできるが、注文方法を変えなければ日本では流行らないだろう。

https://tokuhain.arukikata.co.jp/losangeles/2014/10/_chipotle.html
マクドナルドの売り上げがアメリカでも激減している理由とは?
Chipotle(チポトレ)では、先ずにタコス、ボウル、ブリトーを選ぶ。そして、ライスを入れるかを決める。ライスを入れるとボリュームたっぷりになるので、個人的には入れない。次に肉、トッピングを選ぶのだが、ここは恐らくSUBWAYよりも複雑だ。追加料金なしのトッピングもあれば、そうでないものもある。しかし、それが一見して分かるようにはなっていない。SUBWAYの注文方法が受入れられなければ、Chipotle(チポトレ)が日本進出しても成功の見込みはないだろう。

SUBWAYの注文スタイルをブランディングする

SUBWAYの注文方法はややこしい。しかし、ややこしさとしてはスターバックスの呪文注文や二郎系ラーメンの注文方法と変わらない。なぜ、SUBWAYはダメなのか。
組み合わせが多すぎるからだろうか。しかし、ファミレスなどでも数種のメニューから組み合わせを「選択」するセットに帯する不満などは聞かれない。

スターバックスではオプションを選択すると結果的に呪文注文が生成されるが、オプションを選択しなけば指さしのみで注文可能である。二郎も「普通で」などど言っておけば済む。ファミレスなどのセットメニューでも、指さしのみで意思は伝わるし、順々に選んでいくため迷うことはあっても道筋は見える。SUBWAYでは道筋が見えない。
SUBWAYで選択の道筋が見えないのは、オプションが多すぎるからだ。主に、対話でのコミュニケーションが必要であるのも、道筋を見えなくしている。また、オプションの選択が強制されているのも避けられる理由かも知れない。

サブウェイが店舗デザインを一新、業績回復に貢献するか | BUSINESS INSIDER JAPAN
改善する一つの方法は、店員との対話を減らすこと。アメリカでは、アプリで注文を選択し店舗で受け取ることができるように改善されている。店頭に設置されたタブレット端末から選択したり、注文票を用意するなどの方策が考えられるだろう。
もう一つは、デフォルトの設定を用意すること。つまりスターターパックである。野菜は基本的に全部入りにして、苦手な野菜を抜く形式が望ましい。足し算ではなく、引き算にするわけだ。

スタバや二郎の注文が受入れられているもう一つの理由は、それがブランディングされているからだろう。調理が目の前で行われるのは一つのイベントである。きちんと注文さえできれば満足できるはずた。つまり、SUBWAYの注文スタイルそのものをブランディングすることが可能なはずだ。それができないのは、注文の道筋が見えないからで、注文の方法自体の改善は必要だろう。

まとめ

1. SUBWAYの注文スタイルをブランディングする。
2. 選択肢を明確にし、望みの注文ができるようにする。
3. デフォルトのスタイルを設定する。

スタバや、コストコバーガーキングなどの例のように、アメリカンなスタイルをブランディングすることは十分可能だ。特に、バーガーキングはアメリカ本国とは異なるブランディングをしている点は興味深い。
オプション選択がSUBWAYの魅力の筈だが、それが多すぎる。そのため注文の道筋が見えない。選択肢を明確にする方法として、モバイルアプリや店頭での注文票やタブレットの導入が考えられる。選択肢を予め明確に示すことができれば、どのような方法でも良いと思う。
それと同時に、いちいち色々選ぶのが面倒だという人もいる。そのような人のために、「普通で」を用意しておく。そこから、嫌いなものを抜く形式の方が注文も簡単だろう。

というわけで、自分自身としてはSUBWAYの注文形式が広まって、その結果としてSUBWAYスタイルのファストフードが進出して欲しいなぁと願っているのでした。ただし、日本でメキシカンを広めるなら、最近流行のキッチンカーの方が向いてそうですね。