収納術だけ学んでも、部屋は片付きませんよ

はてなブックマークのコメントを読んでも収納術だけが注目されている感じなのですが、 小手先の収納術のみでは、世界の法則に打ち負け、早晩部屋は散らかり元の木阿弥です。散らかるのが自然の摂理なのですから。記事のまとめのメリットにも書かれていますが、資財の量と種別を把握することが肝要です。
部屋が片付かず、ものが溢れるのは資材が管理できないからで、整理整頓を心がけたいなら意識改革が必要です。デブがいつまで経っても痩せないのも意識改革ができないからです。根本的には、歯磨きなどの毎日にルーチンワークと同じで、なんかやらないと気持ち悪いって感じの習慣にするのがよいです。先ずは以下を頭に叩き込みましょう。

  1. 決まった場所に保管する。
  2. 見えやすく、取り出しやすい場所に保管する。
  3. 新たに購入する場合は、保管場所を確保してから。
  4. 購入した物品を記録し管理する。

戦術だけではなく戦略を持ちましょう

収納術というテクニックのみを学んでも、片付いた状態は維持できません。整理整頓にはセオリーが必要です。そのためには、資材をを把握し管理しなければなりません。在庫管理と呼んでも良いでしょう。これを意識せず収納術のみを学びそれに傾倒すると、収納場所ばかりが段階的に増えてしまいます。つまり、 収納=戦力の逐次投入となりいつまで経っても片付かず、負け戦となります。整理整頓は戦術だけでなく、持続可能な戦略をもって望みましょう。整理整頓とは、一生涯続く長い戦いなのです。

要するに、自分の所有物をきちんと把握し、その保管場所や使用頻度も抑えておかなければなりません。事業仕分けにおいて、蓮舫氏が稼働率を問うたのは、仕分けにおいては取捨選択する上で重要なファクターだからで、当たり前のことなのです。
大部分の人は物量が増えれば増えるほど管理が行き届かなくなりますし、そもそも置くスペースがなくなります。部屋が片付かないのは、収納術云々の前にものが多すぎる場合がほとんです。極論すれば、ものを捨てて減らせば整理整頓がたやすくなります。ただし、断捨離やミニマリストは極端で、これは整理整頓ではありません。所有しなければ、資材の管理をする必要がないのは道理です。しかし、それは管理ではありません。生活に支障が無く、趣味を楽しむ上で不便にならない程度に資材を維持してこその、整理整頓です。
ただまぁ、観念論ばかり述べても具体例がないと分かりづらいでしょうから、からあげさんの事例を参考に必要なものとそうでないものを、小須田部長のように仕分けてみましょう。

からあげ仕分け

電子工作の部品などはある程度種類が揃っていないと不便ですし、使用頻度も高いでしょうから、これらは必要なものです。Raspberry Piも一家に一台以上あっても問題無いでしょう!!ただ、カメラモジュールなどはきちんと数を把握していないようなので、これ以上増えないように注意して頂きたいです。

バイルバッテリーに関しては、きちんと 種類や数も把握し管理して頂きたいです。どのように使うのかは分かりませんが、買ったモバイルバッテリーの種類や個数を把握していないのは危険です。これこそ、資材の管理ができていない証拠です。同じ巻数の漫画を持っているのを忘れて二冊以上買う人も要注意です。置く場所を確保せずにものを購入する人も同様。置く場所がないから片付かないのは道理です。無いならばスペースを作り出すしかありませんが、物量的に無理ならば何かを捨てるしかないでしょう。週の場所を増やしても焼け石に水です。

新しいものを購入する以外にも、使う物品は置く場所を決めるべきです。
テレビのリモコンや、家の鍵、財布なども置く場所決めるべきです。そうすれば失ったり、忘れ物をする機会が減ります。
置く場所を決めるのは収納術でもありますが、戦略でもあります。置く場所を決めて無意識のルーチン化させるのです。例えば、財布、鍵、鞄の置く場所を決めておき、決められた手順で準備できるようにルーチン化すれば、忘れ物を防止できます。ただし、例外事項が入るとルーチンが崩れ、忘れ物をしちゃうのが玉に瑕。

からおげさんの奥様の采配は流石だなと感じます。 テプラは基本ですが、 透明なボックスで中の見えやすい収納は、物量を把握しやすいです。小物類を小さな透明なバッグに入れるのも実に素晴らしい。バラバラにならず、また中身がすぐに分かる。取り出しやすいのも重要です。押し入れの奥にしまうと、引越でもしない限り永久に出てこないことになりかねません。所有していても活用できなければ死蔵してるのと同じです。「どこかにあったはずなの……」ということが良くある人は、資財の管理を見直しましょう。

資材を管理するには、記録することが重要です。 レコーディングダイエットがありますが、これは食べる量を把握することに意味があります。実際に記録してみると、自分の感触と異なっていることがあるものです。感触と実際の齟齬を無くすように努めるわけです。資財も同様で、記録することで全体像を早くしやすくなります。部屋を片付けることでも、実感することができますが、継続するならば記録するしかありません。
買った物を記録しておけば、ダブりを減らせます。 整理整頓した後に、各引き出しをスマホで撮影するなどもありでしょう。 まぁ、部屋の整理ができない人が、情報の管理ができるかは微妙な所ではありますが……。

片付けのセオリーを持ちましょう

収納術だけでは付け焼き刃です。収納場所だって無限ではありませんから、 物品を管理するセオリーがなければ、ものが増えるだけです。基本的には、物を置く場所を決めることです。その場所に置いておかないと気持ち悪いくらいのクセがつくと良いです。財布や鍵、鞄なども置く場所を決めておけば、無くさなくなりますし、探す手間も省けますし、結果的に忘れ物も減ります。
新たに何かを購入する場合は、先ずは置く場所を確保すべきです。置く場所がないのに購入すれば、片付かないのは道理です。物理的にないならば、何かを捨てるしかないでしょう。
保管場所は中身が把握しやすく、取り出しやすいことが重要です。物品管理として、引き出しの中や購入した物を片っ端からスマホで撮影しておくのもありでしょう。

それでは、よい整理整頓ライフを。