「どうもー」
「お願いしますー」
「あーありがとうございます、ねぇ、今アルドリッチのカタログをいただきましたけどもね」
「ありがとうございますー」
「こんなん、なんぼあってもええですからね」
「一番いですからね」
「ねー、ありがたいですよ、ほんとにね」
「入れておきましょう」
「ゆうとりますけどもね」
「いきなりですけどね、うちのオカンがね、好きなティッシュの銘柄があるらしいんやけど」
「あっ、そーなんや」
「なんや、その名前をちょっと忘れたらしくてね」
「ティッシュの銘柄忘れてもうて、どうなってんねんそれ」
「で、まぁ色々聞くんやけどな、全然わからへんねん」
「分からへんの?ほな、俺がね、オカンの好きなティッシュの銘柄、ちょっと一緒に考えてあげるから、どんな特徴ゆうてたかってのを教えてみてよ」
「あのー、実験とかに使うとめっちゃ便利らしいねん」
「おー、それはキムワイプやがな。その特徴は完全にもうキムワイプで決まりよ」
「キムワイプなぁ」
「すぐ分かったやん、こんなんもー」
「でもこれちょっと分からんのやな」
「何が分からへんのよー」
「いや俺もキムワイプと思うてんけどな」
「いやそうやろ」
「オカンが言うには、鼻をかむなら絶対コレ!らしいねんね」
「あー、ほなキムワイプとちゃうかぁ。キムワイプで鼻かんだら鼻の頭ガサガサなるからね」
「そやねん」
「S-200やとちっさくて鼻もかみにくしな」
「S-200?」
「知らんの?よく見るあのちっさいキムワイプがS-200で、ほか他にも一般的なティッシュの大きさのM-150やら、めっちゃでかいL‐100とかあるんよ」
「へー(引きながら)」
「大学の研究室ではね、学生が鼻をかんで無駄に使われんよう、あえてS-200を購入してると、俺はにらんでるね」
「そやねんな」
「キムワイプちゃうがなこれ、ほなもう一度詳しく教えてくれる?」
「箱のカラーリングがちょっと京阪に似てるらしいねん」
「キムワイプやないかい」
「そやねん」
「京阪の上から濃い緑、黄緑、白のカラーリングは完全にキムワイプの箱と同じやねんから」
「そやねん」
「ただ、ちょっと京阪の黄緑の方が明るいのと、キムワイプの明るい黄緑、濃い緑、白でカラーリングの順番が違うから、俺の目は騙されへんよ。俺、騙したら大したもんや」
「まあねー」
「分からへんねんでも」
「なにが分からへんのこれで」
「俺もキムワイプと思うてんけどな」
「そうやろ」
「オカンが言うには、メガネ吹きにも最適らしいねんな」
「ほな、キムワイプちゃうやないかい」
「そうやろ」
「キムワイプは、繊維くずがつかへんから一見するとメガネ吹きにも向いてそうなんやけど、表面がケバだってるからメガネの表面を傷つけてまうんよ」
「そやねんそやねん」
「折角オプションで付けたコーティングも剝がれてしまうんやから」
「そうやねんな」
「キムワイプちゃうがな、ほな、もうちょっとなんかいってなかった?」
「公式LINEスタンプがあるらしいねん」
「ほなキムワイプやないかい」
「”律速だわ!”とかいう、化学界隈でしか使えないスタンプが人気を博し、第三弾まで出てるねんから」
「そやねん」
「しかもスタンプの売り上げを日本科学未来館に寄付してるんやで。キンバリー・クラークと提携して日本でキムワイプを販売してるに日本製紙クレシアが、科学に未来を思う気持ちは人一倍強いんやから」
「分からへんねん、でも」
「なんで分からへんのこれで」
「俺もキムワイプと思うてんけどな」
「そうやて」
「オカンが言うには、食べてもおいしいらしいねん」
「ほな、キムワイプちゃうやないかい。キムワイプ食べるネタはあるけども、ネタであって本当に食べてもおいしくはないのよ」
「そやねんそやねん」
「食べておいしいティッシュは鼻セレブとか保湿系のティッシュやねんね」
「そやねんな」
「保湿系のティッシュには、グリセリンとソルビットが使われてて、これが甘みを感じる元やねん。どっちも食品添加物に使われるから、安全ではあるけども、そもそもティッシュは食品ではないからね。食べたら絶対あかんで」
「そやねんな」
「ほなキムワイプちゃうやないかい。ほなもうちょっとなんかいうてなかった?」
「なんかうっすら公式キャラクターがおった記憶があるいうねん」
「テクノくんとワイピーちゃんな」
「なんて?」
「男の子のテクノくんと女の子のワイピーちゃんなや。やたら目がでかくて、あれ多分恐竜なんかな?」
「おぉ?」
「昔の箱に描かれてたんやけど、多分不評やったんやろなー。俺は好きやってんけど。でもまぁ、キムワイプで決まりそんなん」
「でも分からへんねん」
「分からんへんことない。オカンの好きなティッシュの銘柄はキムワイプで決まり!」
「でもオカンがいうには、キムワイプではないっていうねん」
「ほなキムワイプちゃうがな。オカンがキムワイプではないと言うんやから、キムワイプちゃうがな」
「そやねん」
「先ゆえよ。俺がキムワイプでメガネ吹いたらアカンって党派性のある主張してる時どう思っててんお前」
「申し訳ないよだから」
「ホンマ分からへんがなこれ。どうなってんねんもう」
「んてオトンが言うにはな」
「オトン?」
「羽美翔ちゃうか?って言うねん」
「いや絶対ちゃうやろ。もうええわー」
以下より改定
「うちのオカンがね、好きなティッシュの銘柄があるらしいやけど、その名前をちょっと忘れたらしくてね」
— lastline (@lastline) 2025年7月16日
「わかった、いつも通り、俺がね、オカンの好きなティッシュの銘柄を一緒に考えてあげるから、どんな特徴ゆうてたのかってを教えてみてよ」