エルデンリングの UI で気になったところ

ソウルシリーズは全くプレイしておらず、SEKIRO が面白かったのでエルデンリングをプレイしてますが楽しいですね。

侍女剣士で目隠しは性癖とはな・・・

SEKIRO よろしく侍でプレイしています。固有防具名に「葦の」と付くので、これも「葦名のため」。キャラは壮年の女剣士で、目隠しは完全に自分の性癖です。しかし、2B みたいな装備は見つけられていません。

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ソウルシリーズよろしくゲームオーバーになるとオートセーブから何事もなく再開ではなく、ペナルティとしてルーン*1を全て失います。復活後に死んだ場所まで戻れば回収できますが、回収前に死ぬと完全に消失するので復活地点から遠いと回収できるまでドキドキします。

ペナルティとしてはそれだけなので、強敵と戦う前はルーンを消費したり、アイテムに換金したりするなり、あるいは諦めずに倒せば取り返せます。SEKIRO みたいにゲームオーバーを繰り返しても NPC が竜咳*2になったりはしないっぽい?

この先、ミニマップは必要無いぞ。しかし、説明さえあれば・・・

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フィールドにおける UI はシンプルで情報が少ないです。視界が開けておりランドマークもよく見えるので探索面ではコンパスがあれば十分だと思います。ミニマップがあっても迷う人は迷うでしょう。

戦闘面では必要最低限ですが、HPバーなどに下に表示されるアイコンの意味がしばらく分かりませんでした。バフとデバフ(強化と弱体化)などの状態を示すのですが、特に説明はありません。知らぬ間に、HP 減少のデバフを常時喰らっていました。

『エルデンリング』の「左上のアイコン」は何を意味しているのか?戸惑う褪せ人たちへ - AUTOMATON

エストのジャーナルはありません、クエストの数は少なく、登場人物も限られています。そのため、ジャーナルがないと困るという程でもありません。ただ、クエスト名も表示されないため、つまった際に検索しにくいが厄介です。

メニューは膨大で、セーブポイントである「祝福」だけで可能なメニューもあります。しかし、その説明は十分ではありません。
アイテムも膨大ですが、取得時に詳細を確認することはできません。わざわざアイテム一覧から確認する必要があり、さらにアイテムの詳細表示形式も数パターンあります。ヒントとして商人から情報を購入できますが、その内容を読むだけでも手間がかかります。

フィールドの UI はシンプルでも探索時には困りませんが、アイコンやアイテムにメニュー回りの説明不足は単に不親切なだけに思えるので、改善して欲しいです。

フィールドをご照覧あれ、そして、この先地図が有効だ。

エルデンリングのフィールドは開けており、怪しそうなランドマークがそこかしこに配置されています。ストーリーの重要度が高いランドマークほど大きく遠くから見えるようになっています。
地図は比較的細かく描かれているので*3、探索のあたりもつけやすいです。高低差もありますが、行けそうで行けないもどかしさも探索の醍醐味でしょう。

探索の勘所があれば地図を見て、あるいはフィールド上で見える怪しい場所に赴けば、しばし何かが配置されているます*4。コンパスは常に表示されているので、ミニマップは無くても問題ないと感じます。方向を見失い易い人は、そもそもミニマップがあっても迷うでしょう。

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かなり早い段階で馬も入手できるので、探索がさらに捗ります。移動速度も速く、敵を振り切っての探索もできます。敵が多い場所は、一旦引いてから攻めるもよし。無理矢理、馬で突入するのもよし。

ストーリーを進行させたいなら、「祝福」の指し示す方向に従えばいいですし、迷ってる間もルーンやアイテムに経験も蓄積されるので強くなっていきます。
ただ、ストーリーに関わらない「祝福」は見つけずらい場所にあるのが困りもの。「祝福」や宝箱やアイテムの場所などは、他のプレヤーの残したメッセージに助けられることもあります。メッセージは攻略のヒントにもなり、これを含めてのゲームバランスだろうとも感じます。

フィールドマップは細かいですが、ダンジョンや建物の地図はありません。ダンジョンの複雑さは謎解きの楽しみを含んでいるので、迷ってこそ、という気もします。ここでも、メッセージがヒントになり得ます。
城くらいに大きな建物になると探索は骨が折れます。屋根や壁をつたい、階段やハシゴを昇り、時には飛び降りて立体的に攻略する必要があります。そもそもが複雑なため、仮に城内の地図があっても迷うだろうと思います。

一時停止さえあれば・・・

エルデンリングでは地図を開いていても、ゲーム内の時間は停止しません。地図を開いていても敵が近づけば地図の画面から通常のゲーム画面に遷移します。つまり、敵が近づき危険が迫ったので、操作キャラが地図を閉じたのでしょう。

メニューも同様で、開いてもゲーム内の時間は停止せずに流れ続けます。敵に見つかっている状態で装備などを付け替えようものなら、ボコボコにされる危険があります。予め複数の武器やアイテムを装備しておけば、即座に持ち替えることはできますが、武器を沢山持つと動きが鈍くなります。その点で、持ち運べるアイテムの重量に制限がないのは助かります。装備重量とアイテム所有重量の両方あるのはストレスでしかないですし。

『エルデンリング』で“ゲームを無理やりポーズ(一時停止)”する試みに注目集まる。ちょっとした裏技扱い - AUTOMATON

一時停止できない理由は、ゲームの方向性としては理解はできるものの、現実世界では突然に宅配便が届いたり、電話がかかってきたりするので不便です。放置するにも YOU DEAD でルーンを全て失う危険があります。一応、メニューを開いてヘルプを開くと一時停止できる裏技があるものの即座に停止というわけにもいきません。

キャンセルとはな・・・、そして、この先、アイテム取得に注意しろ

一時停止できないのは仕方がないにしても、メニュー回りの操作系に慣れません。その代表的なのが、マップの開閉です。
多くのゲームではマップボタンを押すとマップが開き、もう一度押すと閉じるようになっています。エルデンリングでは、マップボタンでマップを開き、キャンセルボタンで閉じます。マップを開いている状態でマップボタンを押すと、ヘルプが出てきます。

恐らく、操作キャラがマップを見ていて、それを閉じた=キャンセルしたという動きを再現したのでしょう。メニューと同じ操作系で統一感はあるものの、マップを閉じるつもりで、閉じない事態がしばし発生します。

アイテム取得時も煩わしいです。
アイテムを取得すると、画面下部にアイテムの名前の他、見た目と種別を示すアイコンが表示されます。このクソデカなウィンドウ表示はユニークアイテムなら理解できるのですが、そこら辺に沢山落ちている「黄金のルーン」を入手する度にデカデカと表示されるのは邪魔でしかありません。しかも、わざわざ閉じる必要があります。

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ちなみに、アイテム取得時のウィンドウを閉じるのはアイテム取得ボタンと同じで、マップやメニューを閉じる操作系とは異なっています。アイテム取得のために連打していると、消してしまいます。
本作は、敵が多くても強行突破で落ちているアイテムを拾えます。そのような状況下でのアイテム取得にはリスクがあることを表現したかったのかも知れません。しかし、敵を殲滅し安全な状態でも、わざわざ表示を閉じる必要があるのは面倒くさくて適いません。

魔法はまだか・・・ただし、その資格は無い

アイテム取得時にわざわざウィンドウを開きデカデカと表示するのに、そこから詳細を確認することはできません。アイテム一覧から、取得したアイテムの名前、見た目、種別を頼りに探さなければなりません。手紙を読むにも一苦労です。しかも、アイテムの表示形式や方式も数パターンあるため、余計に大変です。
アイテム取得順にソートもできますが、ソート方法の説明もありません。

特定のアイテムを入手すると、「祝福」でのメニューが増加します。アイテム取得時に説明はありますが「祝福」に辿り着いても再度説明してくれる親切切開ではありません。アイテム取得から祝福に辿り着くまでタイムラグがあるため、忘れてしまうこともしばしばありました。

そのひとつが魔法の使い方です。魔法職ではないのもあって、しばらく魔法の使い方が分かりませんでした。ダンジョン内などで魔法を入手するのですが、どうすれば使えるようになるかが分かりません。「祝福」で魔法をセットするのと合わせて、杖が必要なことに気がつくので大分かかりました。

追憶を捧げよ

探索同様に、これらのメニューも試行錯誤するのがゲームの目指す方向性ではあるのでしょう。しかし、アイテム類は二度と手に入らないかも、というケチくさい恐れが試行錯誤を妨げてしまいました。割と長い間、武器のスキルは一度外すと無くなると思っていましたし、調合した霊薬も「祝福」で使用回数がリセットされるのに気が付きませんでした。

ただ、しばらくプレイしてみるとエルデンリングは多くの要素が取り返せるようにはなっています。操作キャラの見た目や能力値の振り直しもできます。NPC と敵対しても、贖罪することで関係を修復できます。ただ、ユニークな武具を売ったら二度と手に入りませんが。
個人的に後悔したのは、ボスを倒すと取得できる追憶を SEKIRO に則りルーンとして消費してしまったこと。追悼はユニーク装備やスキルなどのアイテムにも交換できると知ったのは随分後のことです。追悼は、特定の条件を満たせば復活できるものの、追憶から入手できるアイテムは2種類あります。つまり、一度ルーンとして消費してしまうと、片方しか入手できなくなります。

試行錯誤を目指せ

エルデンリングは全体的に説明不足で、探索はそれがよい方向に向いていますが、システム回りは分かりにくく不便で仕方が無いです。
至れり尽くせりにしろとは思いませんが、バフやデバフを示すアイコンの説明が全くないのは不親切極まりないでしょう。
後、画面が美しいのにフォトモードがないのは残念です。

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*1:経験値けんお金

*2:NPCのイベントが進まなくなる

*3:ただし、地図と地形が異なる部分もある

*4:一部のダンジョンの入口にはヒントもある