格闘ゲームの体力ゲージは中央から減る?端から減る?

ツイートを見て疑問に思ったので格闘ゲームの体力ゲージの表示形式を簡単に調べてみました。

「端から中央へ減っていくパターン」は「ストリートファイター2」のスタイルで、「中央から端へ減っていくパターン」は「餓狼伝説」で見られたスタイルです。そのため、SNKが「中央から端へ減っていくパターン」を採用しているのかな?と思って調べたら、「龍虎の拳」も「サムライスピリッツ」も、「KOF」シリーズも「ストリートファイター2」と同じ「端から中央へ減っていくパターン」でした。さらに、ツイート内で「中央から端へ減っていくパターン」として紹介されている、「風雲スーパータッグバトル」はSNKで、「サイバーボッツ」はカプコンなので、メーカーの違いではなさそうです。ちなみに、「風雲スーパータッグバトル」の前作に当たる「風雲黙示録」は、「端から中央へ減っていくパターン」のため同じシリーズで異なるスタイルになっています。

ざっと調べた限りでは、殆どの格闘ゲームは「ストリートファイター2」と同じ形式でした。「イーアルカンフー」もこの形式です。ただし、どちらでもない「両キャラとも右から左へ減っていくパターン」も存在しました。この表示形式はベルトスクロールアクションに似た形式で、初代「ストリートファイター」は右上部に操作キャラと敵キャラがまとめられていますが、似たような形式となっています。「スパルタンX」もこの形式に近いです。

主に 格闘ゲーム年表 - ニコニコMUGENwiki - アットウィキ から気になるゲームをピックアップし、端から「中央へ減っていくパターン(→←)」を「ストリートファイター2形式」、「中央から端へ減っていくパターン(←→)」を「餓狼伝説形式」、「両キャラとも右から左へ減っていくパターン(←←)」を「ファイナルファイト亜種」として分類しました。

端から中央へ減っていくパターン(→←)

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ストリートファイター2形式

リリース年 ゲーム名 メーカー名 備考
1985 イー・アル・カンフー コナミ
1991 ストリートファイター2 カプコン
1992 ワールドヒーローズ アルファ電子
1992 龍虎の拳 SNK
1993 ファイターズヒストリー データイースト
1993 サムライスピリッツ SNK
1993 マーシャルチャンピオン コナミ
1993 豪血寺一族 アトラス
1993 バーチャファイター SEGA
1993 ドラゴンボールZ (AC) バンプレスト 続編は餓狼伝説形式
1993 ドラゴンボールZ 超武闘伝2 バンダイ 1作目はファイナルファイト形式
1994 ザ・キング・オブ・ファイターズ SNK
1994 らんま1/2 超技乱舞篇 日本コンピュータシステム 1, 2作目は餓狼伝説形式
1994 ヴァンパイア カプコン セイヴァーから餓狼伝説形式
1994 鉄拳 ナムコ
1995 風雲黙示録 SNK
1995 ドラゴンボールZ Ultimate Battle 22 バンダイ
1999 餓狼 MARK OF THE WOLVES SNK 以降シリーズなし
2002 モータルコンバット:デッドリーアライアンス ミッドウェイゲームス 以降シリーズもストリートファイター2形式

らんま1/2」は格闘ゲームSFCで三作発売されているが、最後の発売された「超技乱舞篇」のみが「ストリートファイター2形式」で、他の二作は「餓狼伝説形式」。
ドラゴンボールZ」の格闘ゲームSFCでは「超武闘伝」が3作と「ハイパーディメンション」がリリースされている。2と3は「ストリートファイター2形式」だが、1は「ファイナルファイト形式」。なぜか「ハイパーディメンション」は「餓狼伝説形式」とシリーズでばらばら。開発元は全て「トーセ」である。また、アーケード版は二作あるが、一作目は「ストリートファイター2形式」だが、二作目の「Super Battle」は、「餓狼伝説形式」となっている。
「ヴァンパイアシリーズ」は「ストリートファイター2形式」であったが「セイヴァー」から「餓狼伝説形式」へ変更。

中央から端へ減っていくパターン(←→)

餓狼伝説形式
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リリース年 ゲーム名 メーカー名
1985 カラテカ ブローダーバンド
1985 キン肉マン マッスルタッグマッチ バンダイ
1991 餓狼伝説 SNK
1992 らんま1/2 町内激闘篇 日本コンピュータシステム
1992 モータルコンバット ミッドウェイゲームス
1992 らんま1/2 爆裂乱闘篇 日本コンピュータシステム
1994 ドラゴンボールZ2 Super Battle バンプレスト
1995 サイバーボッツ カプコン
1996 風雲スーパータッグバトル SNK
1996 ドラゴンボールZハイパーディメンション バンダイ
1997 ヴァンパイア・セイヴァー カプコン
2018 グラップラー刃牙 アルティメットチャンピオンシップ バンダイナムコ

餓狼伝説は1, 2, 3, スペシャル、リアバウト1, 2、WILD AMBITION (1999) までずっとこの形式。MARK OF THE WOLVES (1999) のみが、「ストリートファイター2形式」。
モータルコンバットは、1, 2, 3, トリロジー, 4 (1997) までこの形式。デッドリーアライアンス (2002) 以降は「ストリートファイター2形式」。

両キャラとも右から左へ減っていくパターン(←←)

ファイナルファイト亜種
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以下の表示形式を含む
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操作キャラクター名 ■■■■□□□□
相手キャラクター名 ■■■□□□□□

リリース年 ゲーム名 メーカー名
1984 スパルタンX アイレム
1985 北派少林 飛龍の拳 テクノスジャパン
1986 熱血硬派くにおくん タイトー
1987 ストリートファイター カプコン
1989 ファイナルファイト カプコン
1993 ドラゴンボールZ 超武闘伝 バンダイ
1993 ジョイメカファイト 任天堂
1996 ガーディアンヒーローズ トレジャー

2000年以降はほぼ「ストリートファイター2形式?」

全てを調べたわけではありませんが、2000年以降はほぼ「中央へ減っていくパターン(→←)」となる「ストリートファイター2形式」であろうと考えられます。
「両キャラとも右から左へ減っていくパターン(←←)」である「ファイナルファイト亜種」は、ベルトスクロールアクションに類するゲームに多いような気がします。「ドラゴンボールZ 超武闘伝」も、ストーリーモードを主として考えると、体力ゲージをこの形式で表示するのは違和感がありません。また、「くにおくんシリーズ」のように参加キャラクターが多い場合もこの形式が見やすいでしょう。「ガーディアンヒーローズ」がこの形式なのもプレイキャラクターが多いからでしょう。

「中央から端へ減っていくパターン(←→)」である「餓狼伝説形式」も、1Pキャラクターは「ファイナルファイト亜種」として考えると理解しやすいです。2Pは、そのミラーイメージにあたり、その結果中央から体力ゲージが減っていくのでしょう。「餓狼伝説」は対戦方法が独特で、協力プレイからの対戦だったため、ベルトスクロールアクション形式になったのかもしれません。格闘ゲームが跋扈した90年代中頃に見られますが、シリーズものも最終的には「ストリートファイター2形式」へに移行してます。「餓狼伝説シリーズ」と「モータルコンバットシリーズ」がこの形式でしたが、最終的には「ストリートファイター2」形式に移行しています。ただし、「ドラゴンボールZ ハイパーディメンション」はなぜか「超武闘3」が「ストリートファイター2形式」だったのに「餓狼伝説形式」に移行しています。「ハイパーディメンション」には「餓狼伝説」同様に前後のラインがあるので「餓狼伝説」を意識したのかも?
また、「ヴァンパイアシリーズ」は「ストリートファイター2形式」だったのが、「セイヴァー」から「餓狼伝説形式」へと変更されています。「風雲スーパータッグバトル」の例もありますが、「ストリートファイター2形式」から「餓狼伝説形式」への変更は、珍しい部類です。体力ゲージが回復する異色の格闘ゲームのためでしょうか?体力ゲージの表示形式を変更した明確な意図が感じられます。