まだホットエントリーで消耗してるの?

はてなブックマークの互助会がまたまた話題になっています*1。互助会の問題は、はてなブックマークのホットエントリーがつまらない記事で汚染されることと、それをついつい開いてしまうことにあるのでしょう*2

はてなお問い合わせ - はてな のようにスパム判定を行っていますが、よく分からない基準でスパムを判別しており、過去にはホットエントリーに上がっておかしくなさそうな記事までスパムと分類されるなどの問題がありました。一方で、スパムっぽいアカウントは放置されたままです。

いくつかの記事やブックマークのコメントにて、互助会問題を解決する方法としてブラックリストの導入が提案されていますが、はてなが対応する気はなさどうだなと。

むしろ、個人的には、ホットエントリーを中心とした閲覧方法を辞めれば解決するのではないでしょうか。
そして、集合知に頼った情報収集も、そろそろ次のステージに進むタイミングなのかなとも。

マイホットエントリーはいいぞ

微塵も面白くない記事がホットエントリーに上がってきて、間違って見ちゃうのは不快ではありますが、情報収集の観点からは、互助会問題は割とどーでも良いと感じています。

その一番の理由は、私がホットエントリーを中心に見ていないから。

私がはてなブックマークを利用する場合は、マイホットエントリーを先ず見ます。はてなブックマークのお気に入りを誰も登録していないので、連携しているTwitterから得られたエントリーのみが表示されます。
TwitterのTL次第ではありますが、私にとってはかつての俺ニュース*3みたいな感じでマイホットエントリーが機能しており便利です。RTやリンクの紹介のみで自身のツイートをしないユーザーもこのためにフォローしています。

ゲームや漫画の新作情報も大体表示されますし、ガジェットのレビュー、はたまた現在ネットヲチ対象になっている案件も分かります。話題になっている一般的なニュースや地震速報なども反映されます。

マイホットエントリーも互助会に汚染されているなら、自分のお気に入りなり、TwitterのTLなりを見直すしかないのではと。

広く、時に深く知りたい

私は自分の情報分類方法を信じていません。信じていないというか、後から容易に分類が変わってしまうのです。例えば、はてなブックマークでタグ付けする場合、思いつく限りのタグを挙げてみても、かなり後になって他のタグを思いつくことがあります。これは情報が相互に繋がっており、時代や個人の興味などの状況によって、その関係性が分かってくるためでしょう。
情報の関係性が更新された時点で再度整理し、日々情報を管理する手もありますが、新しい情報も入ってきますし、情報の関係性は不定です。そのため、タグを整理し続けるのは現実的ではありません。

Evernoteなども使っていますが、取りあえずなんでも放り込んで、後からキーワードなどを用いて検索する方が自分にとっては利便性が良いです。ネットに関しても、Web漫画を除けば定期的に必ず見るサイトというのは、ほとんどありません。RSSも何度か導入してみましたが、性に合いませんね。

興味が移ろいやすいというのと、何でも貪欲に知りたいというのが根幹にあるのでしょう。広く知っておき、興味があったらとことん突き詰めるのが好みです。

昔は、オタク系は個人ニュースサイトなどを中心に、一般的なニュースはYahoo! JAPANのトピックスを利用していましたが、最近は主にTwitterやSmartニュースなどもを用しています。Google Nowも調教の結果、良い具合になって来ました。以前は、Fallout 4の情報を調べた結果、はちま寄稿や刃などのニュースをサジェストしまくっててすげー困りましたが。

情報管理を他人まかせにしたい

情報収集を他人のセンスに任せたいと考えています。自分だけだと、どうしても自分の視点のみになってしまいます。はてなブックマークのお気に入りも、結局個人の目線の集合でしかないですし、単純に管理が面倒だなと。

集合知」による情報収集でも、他人のセンスを借りることはできたのですが、情報の増えるスピードが増えた現在では、必ずしも有効な方法で無いと感じます。過去に扱われたネタを何度も繰り返す割には過去が参照されないので、ジャンクなネタばかりが澱のように重なっていくという。

もちろん、記事の評価や訂正の面で「集合知」は役に立ちます。「感想」も、主観的なものなので人の評価が不可欠でしょう。
一方で、情報収集に関しては集合が大きくないと情報が集まらない。集合があまりに大きくなりすぎると一般的な情報が上がってくるようになる。個人の趣味に寄った集合を集めると、一つの視点のみの情報しか得られません。

これを解決するのが、AIなのだろうなと。Google Nowではないけども、個人の嗜好に合わせた情報サジェストがドンドン増えるでしょう。

情報収集をAI任せにしたい

Nexus 5Xを使って垣間見たスマホの未来 - プログラマでありたい を読んで、Googleは個人の嗜好に調整された情報をサジェストする方向へと進むのかなと感じました。

Google Nowは完全の個人向けの情報案内だ。この機能はGoogleを使っていた人の膨大な行動データを元に作られたのでしょう。
Googleフォトの検索機能やグーグルイメージ検索は、この膨大なデータの蓄積を元にしているはず。そして、今度はこのデータを元にAIを使って、より確度の高い情報を提供するのがGoogleの目論見なのでしょう。

一方で、先回りされて情報がサジェストされるのを気持ち悪いと感じる人だっています。Googleなどに情報が蓄積されるのは個人情報の観点からも好ましくありません。Appleも情報のサジェストを狙ってはいるけども、どちらかというとセキュリティへ重きを置いているのかなと感じられます。例えば、FBIによるセキュリティロック解除要請へのやり取りや、Apple社でさえもアクセスできない強固な指紋認証など。Appleの目指す道はセキュリティなのかなと。

自身の好みとしては、情報をどんどんサジェストしてくれる方が楽しい。そして、個人情報を売るならGoogleかなと感じています。Facebookは絶対に嫌ですね。

AIによる情報案内が進んできている中、集合知に頼ろうとしたから、はてなのプレッソはダメだったのかなと。

感想もAIによる代替が可能になるかもね

さてさて、Alpha Goの例を出すまでも無く、昨今のAIはちょっと前に比べると目まぐるしい発展しています。

殊に、人間の真似は直ぐにでも実用化されそうだなと。人工知能は小説を書けるのか 〜人とAIによる共同創作の現在と展望 - PC Watch人工知能が描いた「レンブラントの新作」|WIRED.jp は人間による補助があるものの、AIが人間らしい真似を再現しています。
今でも、我々は痛いニュースにどのようなコメントが掲載されているかが予想できます。あるクラスタにおける、とあるニュースの反応を予測することが可能です。恐らくAIでも可能でしょう。この辺を上手く使えば、炎上予測にも使えるかなと。
悪用すればコメント捏造、より一層効果的に炎上を狙って記事も書けそうで、ますます悪い意味でのバイラルメディアがはびこりそうですが。

*1:何度目だナウシカ

*2:クセになってんだ、ホッテンドリ開くの

*3:2003年5月31日に多くのミームを拡散させ閉鎖