平等院鳳凰堂は「金ピカ」にすべき

金ピカにしていいんです。

平等院藤原頼通は1052年に建立された。鳳凰堂は極楽浄土を表現した阿弥陀堂で、本来は極彩色が施されていた。奥州藤原氏が建立した中尊寺金色堂平等院と同じく、浄土を表現したものである。金色堂が金ぴかなのも浄土を表現するためだ。
平等院は現在改修中だが、その脇に 平等院ミュージアム鳳翔館 がある。鳳翔館では、改修の過程や、平等院の宝物などを展示されている。また、CGで建立当時の彩色を再現した色鮮やかな鳳凰堂を見ることもできる。色彩感覚としては、日光東照宮に近いかもしれない。阿弥陀如来像もさることながら、その周囲に雲の上に浮かぶように配置された楽器を携えた菩薩像は見事なもので、実際に見てみたいと強く感じた。今回の改修で鳳凰堂はこの建立当時の状態を再現され、当時の人がどのような極楽浄土を思い描いていたのかを実際に見学できるようになる点は、個人的には非常に楽しみにしている。

平等院鳳凰堂を「金ピカ」にしてもいいのか? で鳳凰堂を当時のきらびやかな状態にすべきではないと主張されている。理由の一つに、わびさび文化を挙げているが、鳳凰堂はわびさび文化に則った建築物ではない。平等院は数々の戦火と災害により廃絶しており、鳳凰堂のみがそれらを免れて残っている。わびさび文化により顧みられたわけではない。もちろん、再現するならばできるたでけ当時色や技術を使うべきだろう。
記事中では銀閣に触れておきながら、金閣に触れていない。同様に、中尊寺金色堂にも触れていない。所詮主観の記事ではあるが、主観を述べるならばわびさび文化などわざわざ予防線を張る必要などない。