「テレビなんて無くても生きていけます。えらい人にはそれが分からんのです」

地デジチューナーの低所得者への無料配布と聞いて、それ何て「NHKの陰謀?」と思ってしまうわけですが。
NHK、ひいては日本のテレビ業界のために税金を使うのは何と言う馬鹿げたことなのか。別にテレビがなくても困らないのに。

津波情報や火山噴火情報、政治情勢、政府の緊急広報放送」に必要か?

地デジチューナーの低所得者への無料配布、政府与党が検討:Garbagenews.com」で解説されているように、津波情報や火山噴火情報、政治情勢、政府の緊急広報放送は必要ですが、本当の緊急時にはラジオの方がはるかに役に立つでしょう(参考:Blog Walker 地震など災害が起きたときのラジオの必要性)。
テレビが使える状況なら、停電になっていないのでインターネット、あるいは携帯電話が使える確率も高いわけです。
というわけで、「津波情報や火山噴火情報、政治情勢、政府の緊急広報放送」はあくまで建前ですよね。そして、本気でそれを考えているならば今からでも売れ残ったワンセグチューナー付きの携帯電話を回収し配った方がまだ懸命。
後、ゲーマーの私にとって、いつビデオコンポジットが無くなるかと戦々恐々としてます。

NHKの2011年問題

以前に「NHKの2011年問題」を読んだんだけども、このNHKの2011年問題ってのは、2011年にはテレビは地デジへ完全移行するので、それを機に「地デジ対応のテレビをもっていない」、「地デジチューナーが無い」という理由でNHKの受信料を払わなくなる人が出るかもというNHKにとっての問題。しかしこの問題も、今回検討されている地デジチューナーの無料配布で消し飛ぶわけです。特に、「地デジチューナーの低所得者への無料配布、政府与党が検討:Garbagenews.com」でも予測されように、配布される地デジチューナーには受信料を払わないと見れなくする機能が搭載されるかもしれない。そうなれば、受信料の喰いっぱぐれは無くなる。
本当にNHKの陰謀なんじゃないかと思うよ。

テレビを見ているのは誰か?

私は結構なテレビっ子だと思います。ただ一人暮らしを始めてからはにぎあわせにテレビをつける習慣になってしまいました。昔は、毎週必ず見る番組がありましたが、最近はやってるから見てるという感覚です。だから、垂れ流しのRimoでも良いかなと思ってしまう。ただCM好きなのでそこがジレンマではあります。
正直忙しくなると、決まった時間に放映される能動的なテレビなんて見ません。昔は暇だからテレビを見てましたが、最近じゃ暇ならインターネットだし。
さて、実際にテレビを見ているのは誰なのか。
大橋巨泉は「金持ち、勝ち組、インテリはテレビなんか見なくなった。テレビは今に「貧困層の王様」になるはずです」と言っている。当らずとも遠からず。少なくとも先の「あるある納豆騒動」で納豆を買い占めたのはテレビの言うことを鵜呑みにする人達でした。暇つぶしにインターネットをしていない人達がテレビを見ている(割合が大きい)。テレビしか情報源が無いからテレビに影響され易いのでしょう。そして、このようなテレビに影響され易い人達はテレビを放送する側にとっては非常に都合の良い人達なわけ。そんな人達がテレビを見れなくなるのは、広告費などでテレビ局側的には大問題。結局困るのは放送局側なのですよね。
テレビが見れなくなっても、視聴者は全然困らない。困るのはテレビを放送している側。だから、地デジチューナーを配布など低所得者のためでも何でもない。そんな事に税金を投じるな。
受動的なテレビと能動的なネットが融合する時代なんで本当に来るのかな。

追記 チューナーだけ配っても地デジは見れない

こっちの記事のほうが面白い。高齢者にとってみれば、アンテナ設置なんで無理ですわ。誰だって土壇場にならないと動き出さない。アンテナ設置や地デジ対応テレビを買うにも、みんな土壇場で動き出して足りないという状況になるかも。そうすると、一気にテレビ人口が減る可能性もあるわけで。
むしろ、地デジチューナー配布で地デジが見られるようになると考えるのは甘いようです。放送局側はもっと本気で考えた方が良いみたい。
つーか、政府はアンテナに関しても声を大にして言わないといけないんじゃない?