ケーブルはなぜ絡みたがるのか

ガキの使いにて、電話のコードが絡まるのは何故ですかという質問に関して、「あいつらは絡みたがりなんですよ」と松っちゃんが応えてました。一理ある。兎に角ケーブル類は絡みやすい。綺麗に巻いて仕舞ったつもりが、使う段になってみるとぐちゃぐちゃに絡まりあっているというのは良くあること。あれはどうしてなんでしょうね。

ケーブルの絡まりを回避する方法として、P O P * P O P - 世界のニュースをクオリティ重視で -にて「【図解】 イヤホンコードが絡まってイライラしない上手な巻き方」が紹介されています。コードを8の字に巻くので、8の字巻き、と呼ばれます。また、ノイズ除去に使われるシールドケーブルも8の字に巻くので、シールド巻きとも言います。

通常の巻き取った場合は、リング状になります。これを3次元的に考えるとらせん状に巻いていることになります。らせんには曲率のほかにねじれが生じます。同じ方向に巻く=同じねじれがかかることになります。ねじれはケーブルの長軸=ケーブルの芯を中心として発生し、そのためリング状に巻くとケーブルが一方向にカールすることになります。極端な話、ケーブルをリング状に巻くと受話器のクルクルと同じクセがつくわけです。そりゃ絡まりやすくなります。
8の字に巻いた場合は、一方向にねじれが加わらないため、リング状に巻くよりもねじれのクセがつきにくくなり、結果絡まりにくくなるというわけ。

シールドは、ステージで使う場合はコードにクセがついていると真っ直ぐにならず転び易いとか、果てはねじれのため断線しやすくなるという理由で、シールドを扱っている人は8の字巻きを叩き込まれます。それ故に、何でも8の字巻きで巻いちゃうという悲しいクセがつく人も。