個人ニュースサイトに多くの才能は必要ないかもしれないが、センスだけは必要だよね

簡単に個人ニュースサイト

独り言以外の何かにて、「ニュースサイトの利点は才能が必要ないところだ」と述べられています。この言葉は非常に的を射ている。
個人ニュースサイトで如何に自己主張するのか。それは、俺ニュースのてくるたんも言っていたように、ニュースのピックアップの仕方である。

コメントとか書く事で個性を出す事が何かと推奨されるこの界隈に、
ピックアップだけでどんだけ俺が出せるかが勝負なので。
俺ニュース RNA side 20010731より引用

ニュースの選び方で、個人ニュースサイトの個性を出す。そして、管理人の人物像を浮き彫りにする。これは、「美少女」の現代史 (講談社現代新書)にあるように、「視線のさばき方」で自己表現をするということである。

二〇〇〇年以降には、ニュースサイトやテキストサイト、ブログ(ウェブログ)などが流行しました。これらは、自分の視線そのものを芸にしてみせている行為です。自分が何に注目しているかという「視線のさばき方」を、ディスクジョッキーのようにリンクというかたちで示し、それを自己表現の手段としているのです。
「美少女」の現代史 (講談社現代新書)』190ページより引用

つまり、絵も描けず、文章も書けないが、自己表現をしたい人間には、個人ニュースサイトが打って付けである。これが、、「ニュースサイトの利点は才能が必要ないところだ」ってことなのだろう。

個人ニュースサイトには嗅覚が必要

個人ニュースサイトには、絵を描く才能も、文章を書く才能も必要も無いけれど、多くの人に見て貰うには、やはりある種の才能が必要である。
ニュースを扱うのだから、「速報性」と思えるが、実はそれほど重要ではないと思う。ゲームやAV機器などの新発売やレビューなどは速報性が重要かもしれないが、それは個人でないニュースサイトの方が明らかに速い。また、その他のネタ的ニュースも、ネタは流転するものだから、遅かれ早かれ本当に面白いネタは、何時かは出会うものである。
個人ニュースサイトで一番重要なのは「センス」だと思う。まぁ何にでもセンスは必要ですが。「センス」というよりも、ちょいりすのゆつきさんの言うように、長い間ニュースサイトを運営していないと嗅覚が鈍るので、「嗅覚」というのが正しいかもしれない(ニュースサイトと嗅覚)。
この「嗅覚」は、アンテナ的なニュースサイトとフィルター的なニュースサイトのどちらにも必要なことだろう。新しいことを見つける嗅覚と、面白いものを見つける嗅覚。アンテナを張り、自分のセンスによりニュースを紹介しなければ、自己表現はできないのです。

個人ニュースサイトは何故人に見られるか

さて、これほどまでに個人ニュースサイトが隆盛するのは何故だろう。管理者側からすると、毎日更新がし易く、乱立すればするほど、ネタが仕入れ易くなるという理由もあろうが、それだけではないだろう。
セピアメモリーというサイトに只今連載されている、まんが・幸せホームページ作成話53
まんが・幸せホームページ作成話54に、個人ニュースサイトが読まれる理由があると思う。
ネットがまだ一般的でなく、常時接続などありえなかった時代には、インパクトの強い、それだけで楽しめるサイトが求められる。しかし、ネットが広まり、より一般化した現在では、そのような濃いサイトよりも、毎日読めるサイトが好まれる。ニュースサイトなら、日々面白いネタが紹介され、見る方もある程度自由に閲覧できる。つまり、毎日読んでも飽きない。それは、未だに新聞が読まれていることからも裏付けられる。
毎日、目新しいことが、個人のセンスで集められたサイトが個人ニュースサイトなのである。

そうして、個人ニュースサイトにはまっていく

さて、個人ニュースサイトは毎日読んでも飽きない。更新する方も毎日更新できるし、毎日更新しないと嗅覚は落ちる。そうこうしていると、個人ニュースサイトにはまっていく。yas-toroさんは『「はまる」楽しさは何処へ行ったんだろう』と言っていたが、個人ニュースサイトにはまっているのだと思う。つまり、ネットは常時接続が当たり前で、定額で楽しめる。そのため、好きな時に好きなだけネットを楽しめる。だからこそ、ネットユーザーの4割「ゲーム機使う時間減った」と言う調査結果が出る。また、ゲームをやらなくなった大人たちにもあるように、人々は「こってりしたお肉料理よりお漬物が食べたい」のだろう。まさに、まんが・幸せホームページ作成話54の「偶に食べるなら焼肉。毎日食べるなら白いご飯」ってことで、だからこそ皆さん飽きもせず個人ニュースサイトならびにブログを運営し、そして閲覧するんだろう。

まとめ

個人ニュースサイトは、取り上げるニュースで管理人の個性を表現する。画力も文章力も必要ないけど、「嗅覚」と言う名のセンスは必要である。
「嗅覚」は毎日更新することで磨かれる。すると、個人ニュースサイトにはまっていく。閲覧者も、毎日読めるので、やっぱりはまっていく。こうして、ネットへの依存度がますます高まっていく。