祝日の所以

旧・成人の日がどうして1月15日なのだろうかという疑問から、それぞれの国民の祝日に関する所以を調べてみた。

  • 元日 1月1日
  • 成人の日 1月の第2月曜日 (以前は1月15日)
    • 数え歳なので元服(冠を被ることから、冠婚葬祭の冠にあたる)も元日のはずだが、元日は陰暦で朔にあたり新月なので縁起が良くない。そこで縁起を担いで月の「望月」、つまり満月の日(旧暦で15日)に行ったことから
  • 建国記念の日 2月11日
  • 春分の日 例年3月21日ごろ
    • 天文学では、太陽が春分点を通過した日、すなわち太陽の視黄経が0度となった日。これを元に閣議決定される
    • 仏教の彼岸にあたるが「自然をたたえ、生物をいつくしむ」ことを趣旨としている
  • みどりの日 4月29日
  • 憲法記念日 5月3日
  • こどもの日 5月5日
    • 戦後新しい祝日に関するアンケート行った結果、3月3日(桃の節句)と5月5日(端午の節句)が候補に挙がったが、両方をあわせて5月5日となった
    • 「子供」ではなく「こども」と表記するのは、「子供」が当て字だから
    • ちなみに母に感謝する日でもある
  • 海の日 7月の第3月曜日 (以前は7月20日)
    • 元々は海の記念日であった
    • 「海の記念日」は1876年、明治天皇が東北地方巡幸の際に、軍艦ではなく灯台巡視の汽船「明治丸」によって航海をし、この日に横浜港に帰着したことに因み、1941年に逓信大臣 村田省蔵の提唱により制定された。
  • 敬老の日 9月の第3月曜日 (以前は9月15日)
    • 兵庫県多可郡野間谷村(現在の八千代町)の門脇政夫村長が1947年に提唱した「としよりの日」が始まりである。「老人を大切にし、年寄りの知恵を借りて村作りをしよう」と、農閑期に当り気候も良い9月中旬の15日を「としよりの日」と定め、敬老会を開いた。これが1950年からは兵庫県全体で行われるようになり、後に全国に広がった。その後「としより」という表現は良くないということで1964年に「老人の日」と改称され、1966年に国民の祝日敬老の日」となった(Wikipedia 敬老の日より引用)。
  • 秋分の日 例年9月23日ごろ
    • 天文学では、太陽が秋分点を通過した日、すなわち太陽の視黄経が180度となった日。これを元に閣議決定される
    • 仏教のお彼岸にあたり「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」を趣旨とする
  • 体育の日 10月の第2月曜日 (以前は10月10日)
  • 文化の日 11月3日
  • 勤労感謝の日 11月23日
    • 戦前に新嘗祭があった日をそのまま祝日にした
      • 新嘗祭とは、天皇が五穀の新穀を天神地祇に勧め、また自らもこれを食して、その年の収穫を感謝する祭儀
      • 新嘗祭は1872年までは旧暦11月の2回目の卯の日に行われていた
  • 天皇誕生日 12月23日

ちなみに奇数の月番号と日番号が重なる3月3日、5月5日、7月7日、9月9日は節句と呼ばれ、江戸時代には幕府が公的な行事・祝日とした。

参考リンク

国民の祝日 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E6%B0%91%E3%81%AE%E7%A5%9D%E6%97%A5
祝日うんちく
http://www2.chokai.ne.jp/~assoonas/UC264.HTML
祝日について
http://www.h3.dion.ne.jp/~sakatsu/holiday_topic.htm
旧・成人の日
http://homepage2.nifty.com/ToDo/ikinari3/20040115.htm
端午の節句(5.5)
http://www.ffortune.net/calen/maturi/05/tango.htm
こどもの日の『こども』はどうしてひらがななの?
http://homepage2.nifty.com/osiete/s709.htm