- via えごせか。
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携帯電話でさえモバイル映像がダメだったのだから、いわんやiPodがダメだったら未来はないという理論には納得ですが、モバイル映像コンテンツがダメな理由はまだある。
- 画面が小さい
- コンテンツが充実していない
- 自分で録画した映像を携帯プレイヤに転送するのが難しい
- 映像は積極的な暇つぶしに向いていない
- 普通の人は余暇に映像を見ている
- 映像は消化するコンテンツである
1「画面が小さい」に関しては今後、フレキシブルディスプレイが実用化しNHK技研が目指している巻物テレビができれば解決するだろう。2「コンテンツが充実していない」は利権等も存在するがappleなら乗り越えられそう。3「自分で録画した映像を携帯プレイヤに転送するのが難しい
」も技術的な問題なので、そのうちに解決するでしょう。ただし、4「映像は積極的な暇つぶしに向いていない」、 5「普通の人は余暇に映像を見ている」に関しては根本的な問題すぎて、今後大きくライフスタイルが変化しない限り無理。appleのiPodですら、SONYのウォークマンというスタイルを踏襲しているだけですからね。
先ず、4「映像は積極的な暇つぶしに向いていない」としては音楽、小説、ゲーム(RPGなど一部を除く)ならばその場で中断できるが、映像に関しては、その場で直ぐに終了というわけにはいかない。映像を消化するにはある一定の決まった時間が必要なので、何かを待つといった積極的な暇つぶしに映像は向かない。ダラダラと時間をつぶすなら映像は最適なんですが(隠居暮らしの老人は日長テレビ見てますし)。
そして、5「普通の人は余暇に映像を見ている」が最大の問題。例えば、わざわざキャンプまで行ってテレビは見ない。ワールドカップがキャンプ中にあるにしても、そんなイベント大好き人間は、大きなテレビがある所に行って皆で応援するだろうよ。ライブが重要でないなら尚更、ビデオに録れば済むだけの話。また、普通の人がわざわざ映像を楽しむのは、映画などそれ相応の価値がある場合だけ。
つまり、ちょっとした合間に映像コンテンツを消化するというライフスタイルが一般化しない限りモバイル映像コンテンツに未来はない
さらに、6「映像は消化するコンテンツである」も致命的で、音楽は何度も聞きますが映像は何度も見るものではない。一度見たら、それまでということが多くまさに消化するコンテンツである。
そもそも、iPodがダメだったのなら、ただ時期尚早なだけでしょう。まぁ時期尚早といっている人はいつまでも時期尚早と言うなんて言葉もありますが、MP3プレイヤもappleが参入するまではパソコン好きのみのツールだったわけで。