北海道、青森、京都、奈良、山口と九州全域でとんじる優勢。
やっぱり昨日の推測通りの方言周圏論で考えるのが分かりやすそうです。
京都を中心に、昔はぶたじるだったがとんじるが流行りだし、全国的にとんじるが広がる。しかし、また京都ではとんじるに逆戻り、あるいは京都ではとんじるが思ったよりも流行らなかっただけかも。
ちなみに、gooの大辞林、yahooの大辞泉に「豚汁」と入れて調べてみると
ぶたじる【豚汁】
豚肉に野菜・豆腐・こんにゃくなどを取り合わせて味噌仕立てにした汁。とんじる。
とんじる【豚汁】
ぶた汁。
と、とんじるを引くとぶたじるを読めとなりました。広辞苑が無いので何ともいえませんが、これからもぶたじるのほうが古そうです。
追記
広辞苑の第4版と第5版でぶたじる、とんじるを調べてみました。
第4版ではとんじるが載ってませんでした。
第5版ではとんじるがありましたが、ぶたじるのことと書いていました。
これらより、日本語としてはぶたじるのほうが古いと考えれれます。
参考リンク
- 方言周圏論
- http://www.tabiken.com/history/doc/Q/Q315R100.HTM
- 方言大学
- http://hougen.atok.com/column/doc/pc/univer.html
- 方言 (Wikipedia)』
- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B9%E8%A8%80
豚汁の起源を調べるべてみたが、簡単には分からなかったので以下は推測。
養豚に関しては、猪を食べていましたが大陸から養豚が渡来。しかし、仏教による肉食の禁止で江戸時代の長崎の出島で養豚が行われるまでは沖縄以外では養豚は行われず。
味噌汁に関しては戦国時代に食べられるようになり、その後安土桃山から江戸初期にかけて味噌汁のバリエーションも増えたようです。
以上から推測すると、戦国時代に猪鍋に味噌を入れていたかもしれませんが、豚汁が一般的に食べられるようになったのは明治頃なんじゃないでしょうかね?
ところで調べていくうちに、味噌ラーメンの発祥は北海道にある味の三平で豚汁に麺を入れたのが初めだそうです。9月に北海道に言った時に味の三平に行きましたが、オーソドックスな味噌ラーメンと違った感じで、言われてみれば豚汁に麺を入れたという原型が残っているような気がします。
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