8 インチでスタンド付きの AOKZOE A1 は絶妙な使い勝手

またしても AOKZOE A1 の感想。届いてから2週間くらいになります。

重量が 730 g ですが、サイズが大きく重さが分散しているため、思った以上に重さを感じません。さすがに、寝っ転がって上に持ち上げるのはつらいですが、うつ伏せになったり、仰向けなら腹に置いたりすれば、寝っ転がりながら PC ゲームをプレイできます。

電車のロングシートでプレイしましたが、カバンなどを腕に抱えて、それを支えに持つと安定します。当初は、家で楽しむことを想定してましたが、思ってた以上に持ち歩いても楽しそうなデバイスです。
持ち歩くならケースは必須でしょう。純正のケースはサイズ感がピッタリなのです、ピッタリ過ぎて取り出しにくいです。取り外し用の紐などを付けるとよいでしょう。

また、ピッタリ過ぎるためスリープモードのまましまうと、稀にケース内で電源ボタンが押され、本体が起動することがあります。すると、ケース内で本体がアッツアツになります。本体寿命を縮めそうなので、必ずシャットダウンしてしまっています。
AOKZOE A1 の寸法(285×125×21~47mm)が HHKB (294×120×40mm)と同じくらいなので、HHKB 用のケースがちょうどよいかもしれません。

8インチは絶妙

画面サイズがちょうど Fire HD 8 と同じありながら、より解像度が高いので Amazon プライムビデオなどを楽しむのも悪くないサイズ感です。スタンドにより本体のみで自立できるので、テーブルのわきに立てかけてビデオを楽しめるのが地味に便利です。ただ、有機 EL 版でない Switch くらいに「へにゃい」ので、反対側にもう一つあると安定したのに、と思います。

たきなかわいいよ、たきな

スタンドがあるおかげで、外付けキーボードさえ用意すれば、テキスト編集もストレスなくこなせます。ThinkPad トラックポイント・キーボード II なら、トラックポイントでマウスカーソルを操作できて、便利です。本記事は AOKZOE A1 と ThinkPad トラックポイント・キーボード II で書いてます。
折りたたみ式スマートフォンである GALAXY Z Fold 2 は、PCライクに使用できるのですが、日本語変換ウィンドウが常に画面下に出たり、キーボードのカーソルキーが利かなかったり、Chrome拡張機能が使えなかったりと、ちょっとした不便さがあるんですよね。個人的に、スマホタブレットは情報出力用のガジェットではないと感じます。

Windows 11 なので、Kindle ストアのみですが、Android のアプリも利用できます。Windows でも Kindle を利用できますが、やはり Android 版の方が使い勝手はよいです。

ゲームを遊ぶうえでも 8 インチくらいがちょうどよく思います。PC 用のゲームは大きな画面でプレイすることを意識して作られているため、UI などの文字が小さいことがままあります。8インチなら潰れることなく視認できるサイズ感です。

AMD 6800U 搭載のハンドヘルドゲーミングPCが続々!

lastline.hatenablog.com

AOKZOE A1 や GPD Win Max 2 に続いて、AMD 6800U が搭載されたゲーム機が続々とリリースされる予定です。
基本的には性能はほぼ変わらず、指紋認証がついていたり、トラックパッドが付いていたりと細かな違いがありますが、大きな違いは画面サイズになでしょう。
AYANEO は 2 と GEEK とランナップが多いですが、どれも 7 インチです。AOKZOE A1 よりも一回り小さく、有機 EL タイプの Switch と同じサイズとなります。
GPD Win 4 はコンパクトにまとまりながらキーボードも搭載され夢が詰まっていますが、画面サイズは 6インチと他のハンドヘルドゲーミングPCよりもさらに小さいです。有機 EL でない Switch か、Switch Lite の間くらいで、平均的なスマートフォンのディスプレイと同じサイズでしょう。

コントローラー脱着式の ONEXPLAYER 2 が気になりますが、画面サイズも 8.6 インチと AOKZOE A1 よりも大きいため、重くなりそうです。マグネット式のキーボードもリリースされるようですが、お値段もお高くなりそう。

RSR ではゲーム内解像度を思いっきり下げろ

ハンドヘルドゲーミング PC において、6800U の利点は省電力でありながら、それなりのパフォーマンスを示すことです。さらに、RSR に対応しているのも魅力的です。ゲームを低い解像度に設定して、それをいい感じに拡大して高解像度に近づける技術です。

AOKZOE A1 は、ネイティブランドスケープではないため、RSR が適用されているか確認するのがやっかいなのですが、SEKIRO や ELDEN RING では有効になっていました。
RSR が適用されているかは、Alt + R にて AMD Software を起動すれば確認できるのですが、Alt を使用するゲームが多いので、他のショートカットキーを割り当ててほしいです。

RSR を有効にするには、AMD Software を起動し、ゲームのタブから各ゲーム毎に RSR の有効化を選択します。ゲーム自体が SRR に対応している場合は、SRR を利用しましょう。
RSR を有効化したら AMD Software 経由でゲームを起動します。本体の解像度が 1920×1200 なら、1680×1050 以下に設定すれば自動的に適用されます。
1280×800 ではなくて、960×600 くらいまで下げると違いがよくわかります。動きの激しいゲームなら、960×600 まで下げて 1920×1200 にアップスケールしたほうがフレームレートも安定します。ただ、8インチのディスプレイに 60 FPS 張り付きが必須かと問われれば疑問ですけど。30 から 40 FPS くらいで十分に感じます。

アクション主体なら必ずしも高解像度は必要ないため、AYANEO GEEK のように 1280 × 800 でも十分な気がします。日本の代理店は扱わないようですが、INDIEGOGO なら為替レートによりますが、10万円から12万円で購入可能です。

ただし、フォントの綺麗さは解像度によるため、テキスト主体のゲームをプレイするなら高解像度のディスプレイをお勧めします。RSR であっても SEKIRO や ELDEN RING のフレーバーテキストは文字がジャギジャギします。

2Dライクゲーム向き

AOKZOE A1 では、主に Bloodstained: Ritual of the Night をプレイしていますが、サイズ感がちょうどよいです。R-TYPE FINAL 2 のように、3DCG ベースの 2D ライクゲームを遊ぶのに適していると感じます。共に Switch 版がありますが、マシンパワーがここともとないです。R-TYPE FINAL 2 は PC 版と Switch 版の両方を持っていますが、Switch 版はカクカクするのため、ほとんどプレイしていません。

6800U 搭載のハンドヘルドゲーミングPCは続々リリース予定です。AOKZOE A1 はコストパフォーマンスがよさそうです。個人的には、ONEXPLAYER 2 が気になりますが、脱着式の機構により重量もお値段も嵩みそうなところが気になります。

Pimax Portal に出資するのはやめておけ

はじめに

Pimax Portal の PV は魅力的ですが、詳細を見ていくと不明な点が無数にあります。Kickstarter のプロジェクトページも、出資者に詳細を伝える気がないようです。
Pimax がどのような会社かを分かってて出資するなら止めませんけど「安いから」出資するのはやめておきましょう。

Pimax Portal って?

Android 搭載のハンドヘルドゲーム機でありつつ、スタンドアローンVR を楽しめる Pimax PortalKickstarter で出資者を募集しています。
任天堂とVR、ゲーミングUMPCを全部食い荒らそうとするマジでエグい『Pimax Portal』情報まとめ | yoshives なんて、えらく持ち上げた記事もありますが、個人的に出資するにはリスクが高すぎると考えています。

先ず、現時点で詳細な仕様が不明過ぎます。Android 搭載と謳っておきながら、ベースとなる Android OS のバージョンすら明らかになっていません。ホットモックによるデモも少ないです。原神が Android OS 上で動いているようですが、VR 機としてのデモはありません。VR ゴーグルに関しては、装着感すら不明です。


本体の詳細が不明なのに、2023年1月発送となっています。Pimax のこれまでのプロジェクトを顧みても当たり前のように遅れるはずです。

Pimax Portal 本体と VR ゴーグル込みで $399 とお安いですが、いつ届くかも、仕様も不明なガジェットに出資するのはリスクが高すぎます。私は、あまりも雲行きが怪しいので、動向を追うべくリターン無しで $1 だけ出資しました。これなら、バッカー限定公開のアップデートも確認できます。

任天堂とVR、ゲーミングUMPCを全部食い荒らそうとするマジでエグい『Pimax Portal』情報まとめ | yoshives 程には煽ってはいませんが、すまほんさんが宣伝記事を書いていたのを残念に思いました。

それでは、怪しい理由を詳しく述べていきます。

2023年1月発送は不可能

Kickstarter の締め切りは、2023年1月14日に設定されているのに、発送が同月になっています。流石に来年の1月からの発送は無理でしょう。問題はどの程度遅れるのかですが、全く予想できません。

Kickstarter で募った資金は、プロジェクトがゴールした後に2週間程度で、クリエイターに送金されます。つまり、Pimax が資金を受け取るのと発送タイミングがほぼ同じ頃合いと考えられます。Pimax は資金繰りに困る規模の会社ではないと考えられますが、資金の受取直後に発送するのは大変だろうとも想像できます。ちなみに、送金に2週間もかかるのは、出資者が決済エラーになった際の猶予期間が1週間あるからと考えられます。実質的には、1週間で送金可能でしょう。

仕組みは単純だが

Pimax Portal の構想は、スマートフォンVR ゴーグルに挿入する Google Daydream と似ています。視点移動だけの 3DoF である Google Daydream とは異なり、Pimax Portal は 3次元空間内を自由に動ける 6DoF に対応しているようです。ちなみに、視点移動の 3DoF なら Switch でも体験可能です。

6DoF なので、Meta Quest や PICO のように、スタンドアローンでの VR 体験も可能です。価格だけ見ると、先日発売された PICO 4 よりも安価です。ただし、Pimax Store の詳細が不明です。PICO シリーズの弱さはストアアプリが Meta Quest ほど充実していないことにあります。Pimax Portal は PICO シリーズよりも、遊べるゲームが少ないかもしれません。
Pimax Portal は PC を母艦として PC VR も楽しめるようですが、その場合はそれなりのスペックの PC が必要になります。解像度もリフレッシュレートも高いため、最低でも RTX2070 は必要でしょう。

仕組みとしては複雑ではないのですが、搭載される Android の詳細が不明です。現時点でホットモックでのデモがほとんど公開されていないのも気になります。
解像度が 4K で リフレッシュレート が 144Hz のディスプレイは、ハンドヘルドゲーム機としてはオーバースペックで、VR ゴーグルとしても高めです。過去に高解像度の VR ヘッドセットをリリースしてきた Pimax なら可能なクオリティではあるでしょう。ただし、Pimax 5K/8K が遅れた原因はハイスペックな液晶を安定して製造できなかったからです。

リモートプレイとクラウドゲーミングは売りにならない

Pimax Portal に搭載される Android は不明ですが、SoC として Qualcomm XR2 が搭載されるいるので大抵の Android のゲームは楽しめるでしょう。ただ、性能としては Snapdragon 888 よりも劣るため原神を解像度 3840 × 2160、リフレッシュレート 144 Hz でプレイできるとは思えません。Android OS 上では解像度とリフレッシュレートが制限される可能性もあるでしょう。

また、リモートプレイやクラウドゲーミングにも対応するようです。ただ、スマートフォンがあれば、Steam Link や PS Remote Play でリモートプレイができますし、Xbox Cloud Gaming や GeForce NOW でクラウドゲーミングも可能です。Pimax Portal の優位性は VR も楽しめる点でしょうか。ただ、得てして、この手のなんでもできる端末は中途半端になりがちです。PC ゲームが目的なら安価なハンドヘルドゲーム機でリモートプレイするか、 Steam Dock で直接プレイした方が幸せになれるでしょう。

Pimax Portal に限りませんが、無線でゲームをプレイすると遅延は必ず発生します。その点からも、3840 × 2160 の解像度と 144 Hz のリフレッシュレートは、ハンドヘルドゲーム機としてはオーバースペックでしょう。

オプション品も詳細不明

様々なオプション品が紹介されていますが、こちらもホットモックは無く、リリース時期や、価格など、不明な点が多いです。Kickstarter では先行購入の権利を $1 で募集しているようですが、手に入るのはいつになるやら。

先ず、VR 用のレンズとして視野角の広く没入感の高い Horizon と、視野角は狭いが映画鑑賞にてきした Cinema がリリース予定とされていますが、投入時期や価格も不明です。取り替え方法が簡単だといいですね。

Pimax XL は Pimax Portal と合体してより大きなディスプレイをゲームを楽しめるようですが、なぜか解像度が本体の解像度である 3840 × 2160 よりも低い 2560×1600 となっています。リフレッシュレートも 120Hz と低くなっています。

Mini station は AMD 6800U が搭載されるようです。6800U はモバイル向きとしては消費電力が少なくコストパフォーマンスの良い CPU ではありますが、リモートプレイする母艦としては心許ないです。ハンドヘルドゲーム機に搭載すれば、AAA で重いゲームもそれなりに楽しめます。あくまでそれなりのパフォーマンスです。つまり、リモートプレイすればさらにパフォーマンスは低下します。あまり期待はできないでしょう。さらに、Pimax Portal で PC VR として楽しむ母艦としては、圧倒的にスペックが足りていません。6800U のみでは、SteamVR Performance Test は起動不可判定です。

Kinect のようにボディトラッキングに対応した、Portal Deck に関しては悪ふざけかな?と思うくらいに、夢を語っているように思えます。

Daydream のように夢をみるのはいいけども

Pimax Portal の懸念事項をまとめると以下の通りです。

  • Android のバージョンが不明で、ホットモックのデモ映像もほとんどない。
  • Android ゲーム機としては解像度とリフレッシュレートは高いが、チップセットのスペックが足りない。Android の場合は解像度とリフレッシュレートが制限される可能性が高い。
  • リモートプレイを主とするなら、スマートフォンにコントローラを装着するのと大差ないパフォーマンス。
  • スタンドアローンVR を体験できるが、ストアアプリは充実していないと予想される。
  • PC VR を楽しむなら、ディスプレイ解像度から RTX2070 以上のスペックが必須で、お安くない。
  • オプション品が多く紹介されているが、その詳細が一切不明。現時点では、リリースされない可能性も考慮すべき
  • 構想としては Google Daydream に近く単純で実現はしやすそう。 Pimax の高解像度 VR ヘッドセット技術は優れているが、過去のプロジェクトは予定通り進んでいない。

以上の点から、来年1月発送は無理でしょう。現実的な発送時期に関しても、半年から1年の遅れは心した方が良いでしょう。Google Daydream のように空想で終わらないを願います。

AOKZOE A1 で Steam VR を起動できた

lastline.hatenablog.com

AOKZOE A1 は、CPU として Ryzen 7 6800U が搭載されています。GPU は CPU 内蔵の Radeon 680Mで、GTX 1650 Max-Q や GTX1050Ti と同程度の処理能力を備えています。GTX1050Ti は PC で VR を利用できるギリギリのスペックのため、AOKZOE A1 でも行けるのでは?と試して見ました。

ヘッドセットとしては Meta Quest を利用しました。Oculus Rift 用のアプリケーションを AOKZOE A1 にインストールし、有線での Quest Link や 無線での Air Link を試しましたが、Meta Quest を認識できませんでした。Quest Link は癖があるため、スペックが足りていても接続できないことがありますが、Air Link も不可だったため、AOKZOE A1 では Oculus Rift 用のアプリケーション経由では VR を利用できないようです。

それもそのはず、SteamVR Performance Test を実施すると「起動不可」との判定。一縷の望みをかけて Home | Virtual Desktop を利用したら Steam VR を起動できました。

www.moguravr.com

Virtual Desktop は有料アプリですが、Oculus Rift 用のアプリより動作が軽く使い勝手が良いです。PC のデスクトップ画面を VR ヘッドセットに大写しできるのが魅力的。
Skyrim VR は問題無く起動でき、Half-Life: Alyx はスペック不足の警告が出ましたが動作可能でした。CPU が i7-7700HQ で GPU として GTX 1060 6GB を搭載しているノート PC でプレイした際はロード時間が長かったのですが、AOKZOE A1 では特に気になることもなく。テクスチャーの質としても、AOKZOE A1 の方が良かったです。AOKZOE A1 は GPU 性能こそ GTX1060 6GB に及びませんが、CPU は i7-7700HQ の倍くらいの性能です。メモリ速度や SSD の読み込み速度も影響して相です。
ただし、Half-Life: Alyx をプレイはできるが快適というわけでもなく、PC VR を楽しむならスペックの良い PC の購入をお勧めします。個人的に VR に関する所感としては、PC よりも VR ヘッドセットの性能が足りていないと感じます。より高い解像度に、リフレッシュレートに視野角などが必要に感じています。
一方で、Ryzen 7 6800U なら UMPC のようにヘッドセットに組み込めそうです。近い将来に、スタンドアローンで PC VR を楽しめるヘッドセットの登場するかも?と思うとワクワクします。

スプラトゥーン3のフェスの色分けが最悪だった件

ポケットモンスター スカーレット・バイオレットの発売に合わせて、スプラトゥーン3にて御三家の属性である「草・炎・水」に分かれてフェスが開催されました。前回のお題である「グー・チョキ・パー」に続いて2回目のフェスとなります*1

フェスはお祭り感があって楽しいのですが、色覚異常のため「段色覚サポート」をオンにしてプレイしている私には最悪の色使いでした。どうやら、今回の「草・炎・水」は色覚異常で無い人にも最悪の色だったようで……。

3色対応が難しいのは分かるけど……

スプラトゥーン 3 のフェスは、2 とは異なり三つの陣営に分かれています。新たに追加された トリカラバトル では、まさに三つ巴の戦いを繰り広げることとなります。面白い試みではあるのですが、前夜祭の頃から防御側が不利と判明しているのに未だに抜本的な調整がなされていないのが残念です。
個人的にトリカラバトルは好きなのですが、色覚異常を持つ私にとっては色分けが最悪でした。スプラトゥーンには「色覚サポート」機能がありますが、それを導入しても見分けづらくプレイに支障をきたしました。

「グー・チョキ・パー」と「草・炎・水」共に、色は異なるのですが見分けづらい色の組合せがありました。色で対戦するゲームなのに、味方の塗りなのか、敵の塗りなのか分からない。特に辛かったのがボムの色を瞬時に区別できないこと。ただでさえ視認が難しいキューバンとかジゴクです。味方がいるであろう方向からボムが飛んできたので、大丈夫だろうと思ってたら、敵のボムでしたからの爆死コンボを喰らいまくりました。ダメ絶対!!だろう運転!!

さらに、最悪なのがトリカラバトル。中間で1位だった陣営が防御側、それ以外が攻撃側に分かれます。見分けづらい色同士が攻撃側になれば、フレンドファイヤの可能性はあるものの、マシだったのですが、何の因果か二回とも見分けづらい色が攻撃と防御に分かれる事態に。根本的に運営に色分けのセンスがありません。
あまりにも酷いと感じたので Twitter の SplatoonJP にクレームを入れました。その甲斐あってか「グー・チョキ・パー」のフェスが開催された後となる 10月26日の Ver. 1.2.0 にてイカのように、トリカラバトルでの色が調整されたとのアナウンスがありました。

トリカラバトルで、色覚サポートがONのときのインクの色を調整しました。

しかし「草・炎・水」は更に見分けづらくなりました。調整とはなんだったのか。本当に、色覚異常の人に確認を取っているのでしょうか。バグの多さからも、テストプレイしているかすら疑わしいです。

3色に対応するのが難しいのは分かるのですが、それならプレイヤーが色を固定できるように設定した欲しかったです。スプラトゥーンの色覚サポートも、青色を見分けるのが困難な人には対応していないので、現状では万全とは言えませんし。

「グー・チョキ・パー」での色分け

「グー・チョキ・パー」では、グーが青色、チョキが黄色、パーが赤色でした。色覚サポートを導入すると、グーが青色、チョキが黄色、パーがピンクだったのですが、このピンクが曲者で青色と見分けるのが困難でした。
私は青色のグーだったので、黄色のチョキと当たれば問題はないのですが、投票率が高いのはピンクのパーなので、必然的にピンクと戦う確率が上がります。
トリカラバトルでは、防御側が青色で、攻撃側が黄色とピンクでした。つまり、見分けづらい青色とピンクが戦う羽目に……。

「草・炎・水」での色分け

「草・炎・水」では、草が緑色、炎が赤色、水が青色でした。色覚サポートをオンにすると、草が黄色で、炎が水色、水が紫色となります。例によって、私は紫色の水チームで、投票率が次に高いのが水色の炎なため、紫色と水色で戦う頻度が高かったです。そもそも、この紫色は「暗い青色」にしか見えないので、マップで見ると自分のチームが塗れてるのかどうかすら分かりません。水色とコントラストは異なりますが、やはりボムは見分けられません。また、例によって防御側が紫の水チームで、攻撃側が水色と黄色となってしまいました。どうして……。

今回は、モニターを調整し、青の色味を落としてプレイしました。3 から搭載されたメモリープレイヤーを見ながら調整できるのは便利なんですが、そもそも調整が必要なのがおかしいわけで。色覚サポートをオンにした際に、フェスのチーム分けに沿った色にしないで欲しいです。

スプラトゥーンにおける「色覚サポート」とは

私は、赤と緑を見分けづらい色覚異常なので、スプラトゥーンでは色覚サポートをオンにしてプレイしています。通常時は、青色と黄色に固定されるので問題無くプレイできています*2。オンにしない場合は、色々な色の組合せでバトルが行われているようで楽しそうですが、私は赤系統と緑系統が来たら死ねるので色覚サポートをオンにしています。

スプラトゥーンのフェスでは通常時と異なり、プレイヤーが投票した陣営にちなんだ色に固定されます。例えば 2 での「ケチャップ対マヨネーズ」では、お題にちなんだ赤色とクリーム色に固定されていました。色覚サポートをオンにしていると、フェスに関係なく青色と黄色に固定されていました。そのため、フェスの色が見分けづらい場合に、通常色覚のプレイヤーが色覚サポートをオンにする場合がありました。フェスのお題にちなんだ色でのプレイは遊びとしては面白いですが、バトルに勝つことを主眼にすると邪魔な要素です。色分けが見分けづらい場合に、色覚異常で無い人が色覚サポートをオンにするのも、遊び方のひとつでしょう。

「草・炎・水」の色分けは最悪

今回の「草・炎・水」では、色覚異常の人も、そうでない人も全般的に色が見分けづらい状態でした。

色覚異常で無い人が、色覚サポートをオフにした場合、青色が暗すぎるので視認しづらく、一方で緑色や赤色は明るすぎて目が疲れるとの感想がありました。そのため、色覚サポートをオンにしたプレイヤーもいたようです。すると水色を紫色と寒色系が混じってくるので、やはり見分けづらいままという。

色覚異常の人だと、色覚サポートをオフにすると見分けづらい赤色と緑色とのバトルが発生するので論外です。色覚サポートをオンにすると、赤色はなくなり、水色、黄色、紫色となります。この紫色がやっかいで、私は赤色が見分けづらいため、紫色暗い青にしか見えません。色覚異常の人は、コントラストの違いに敏感ではあるのですが、それにしたって紫色が暗すぎます。フェスではステージが夜になり、画面が普段よりも暗いです。暗い画面に寒色系の水色と紫色が入り、しかも紫色が暗いため、見づらくて仕方がありませんでした。

今回のフェスは、色覚異常の人もそうで無い人も色が見分けづらく、Twitter でも色への批判が散見されました。代表的な例として、Splatoon3ブキ研究所さんのツイートを掲載しておきます。本件は Splatoonブキ研究所|note でも記事を執筆されるのではと期待しています。

色分けについて Twitter で荒れた結果「色覚サポートは色覚異常の人のための機能であり、そうでない人が文句を言うのはお門違い」との意見が見られましたが、前述のようにフェスの際に色覚異常で無い人が色覚サポートを入れてプレイするのは割と知られた遊び方でした。運営も認知していると思われます。
また、「色覚異常の人とそうでない人からの見え方を混同して文句を言うべきではない」との意見はもっともらしいのですが、今回のフェスはどちらの見え方の人も不満を述べています。つまりは、運営の色分けのセンスがなく、しかもテストプレイをしたのかすら疑わしいです。色覚異常の人に意見を聞いたりしているのかすら疑問です。

次回に期待したいが……

フェスはランクマッチとは関係ないので、勝ち負けに拘る必要はありません。ただ、負けるよりは勝った方が楽しいです。自分のチームが勝てばスーパーサザエをより多く貰えるので多く勝っておきたいところでもあります。
トリカラバトルの色分けには問題があり、防御側が不利な状況なので、アップデートで対応して欲しいです。しかしながら、スプラトゥーン3にはこれ以外にも問題が山積みかつ、さらに新しいブキや新要素ビックランの登場が控えているので、あまり期待できないなぁというのが正直な感想です。

*1:前夜祭を含めれば3回目

*2:青色と黄色だと、青を見分けるのが困難な人に対応できないのが残念

AOKZOE A1 がようやく届いた!

Kickstarter で出資していた、AOKZOE A1 がようやく届きました。一ヶ月半くらいの遅れでしたがクラファンでは早い方ではあります。ただし、遅れた理由がひどいため日本発売予定である11月25日以前に入手できるのか不安になる一ヶ月半でした。この愚痴は、また別の記事で。
長らく待たされましたが、本体は期待通りで満足しています。遅れさえなければ、もっと早めに楽しめていたと思うと残念ですが、スプラトゥーン3で忙しかったので、そこまで触る時間もなかったでしょう。そもそも、今週末はスプラトゥーン3のフェスで忙しいし……。

AMD の 6800U を搭載したハンドヘルドゲーム機で、AYANEO2 や GPD Win4 などもリリース間近です。それらよりも早期に入手できそうなこと、画面が8インチと大きめなこと、バッテリ容量も大きいことを理由に出資しました。Steam Deck にも興味を持っていたのですが、日本でのリリースが遅すぎます。

横幅が 28 cm もあるのでかなりでかいです。幅はほぼ A4 サイズなため、下手なノートPCよりも横幅があります。重さも 730 g もありますが、こちらは持ち方次第では重みを感じません。膝に置いたり、机に置いたりするとよい塩梅です。ベッドなどでうつ伏せになってプレイできるので、お布団のなかでぬくぬくと楽しめそうです。また、排熱もしっかりしているので手に持って熱く感じることもありません。ファンの音は個人的には気になりません。ただ、音にあまり拘りがないので、私の感想はあまり当てにならないかも。

本体がでかいので、ディスプレイも8インチと大きく、ELDEN RING や Cyberpunk 2077 などのテキストも潰れずに読めます。持ち歩く気はありませんが、手軽にさっと Steam のゲームなどをやるのに向いてそうです。また、スマホで買ったけど途中で操作するのが嫌になった FF5 のリマスターや、Switch でも発売予定ですが、OCTOPATH TRAVELER II などにも向いてそうです。

買ったらやること & tips

  1. マニュアルの確認
  2. Windows Update
  3. Chrome のダウンロードとインストール
  4. AMD Software: Adrenalin Edition | グラフィックス技術 | AMD のインストール
  5. Steam のインストール
  6. エムエスアイコンピュータージャパン から MSI AfterBurner のインストール

ゲームの設定を詰めるために FPS などが表示できるアプリを利用したいところです。MSI AfterBurner なら表示する情報を取捨選択できます。AMD Software も FPS の表示が可能ですが、諸事情により AOKZOE では使い勝手が悪いため、MSI AfterBurner などをインストールした方がよいです。

  • AOKZOE のアプリケーションはやや特殊です。
    • Windows Difender の「デバイスセキュリティ」で「コアの分離」をオンにすると、TDP ボタンから AOKZOE のコンソールを開けなくなります(TDP ボタンを動作させるドライバがセキュリティでブロックされる)。
    • タスクトレイにある A アイコン(AOKZOE アプリケーション)を右クリックすると、AOKZOE の ソフトウェアキーボードを選択できます。

ゲーム機として

USB-C が本体の上部と下部にあり、どちらからも充電と給電ができるので、状況によって使い分けができます。また、Switch のようなスタンドも便利です。Switch 同様に少しヤワではありますが、必要十分でしょう。
本体上部には、USB-C ポートの他に電源ボタンとボリューム調節ボタンに、イヤホンジャック端子とUSB-A ポートがあります。ボリューム調節ボタンの配置が謎で、左が音量アップで右が音量ダウンになっています。逆では?と思うのですが、Kickstarterレンダリング画像をみても左が(+)で右が(ー)となったおり、元からこの設計のようです。

ボタン類は基本的に Xbox コントローラに準拠しています。左下に押すとデスクトップ表示、長押しで Xbox ボタンに対応したボタンがあります。右下にある二つのボタンは、上側を押すと仮想キーボードを呼び出せて、長押しするとジョイスティックをマウス操作に切り替えられます。下側は TDP や画面解像を制御できるコンソールを呼び出せます。便利な機能でタッチパネルで気軽に TDP を変更できます。ジョイスティックの操作にも対応しているのですが、制御方法に統一感がないのが、少々残念ですね。

コントローラとしては、ABXY やジョイスティックはイイできですが、LR はトリガーもバンパーもちょっとチープに感じます。バンパーはもう少し遊びがあるの方が好みです。逆に、トリガーはややストロークが長めかも。SEKIRO をやった限りでは、最終的に LB での弾きができていたので、慣れの問題もあるでしょう。D-pad の形状が特殊ですが、SEKIRO でアイテム操作をミスることはありませんでした。ただ、この D-pad を移動に利用した際の使い勝手はよく分かりません。

ディスプレイがネイティブランドスケープではなく、ドライバでタブレット用の縦長パネルを横向きに表示しているため、AMD Software による RSRFSR が機能しない可能性を危惧していましたが、問題無く利用できるようです。ただ、アクティブにするにはややこしい手順が必要です。また、ゲーム毎に推奨設定を割り振ってくれる Nvidia GeForce Experience に慣れきっているので、自分で設定を詰める必要のある AMD Software はちょっと面倒に感じます。6800U のパフォーマンスが高いので、解像度とゲームで用意されているプリセットを選ぶだけでも十分ではあります。設定次第で、そこそこの解像度で ELDEN RING やCyberpunk 2077 を遊べるはすごいです。
ネイティブランドスケープではないため、AMD Software による FPS などのオーバーレイ表示が使い物になりません。表示はできるのですが、画面左下に横向きで表示されます。つまり、縦型パネルの本来の位置に表示されているわけです。

バッテリーはアップグレードして 65Wh(17100mAh)にしました。ELDEN RING 級を TDP 28W で 1920 × 1200 の解像度でプレイすると2時間くらいは持ちそう。TDP や解像度を下げればもっと延びそうですが、付属しているアダプターの USB-C ケーブルが 1 m くらいあるので給電しながらでも快適にプレイできます。

3DMARK Time Spy の結果

TDP ごとに測定。比較用に第7世代の Core-i7 と GTX1060 (6GB) も掲載します。
第7世代の Core-i7 と比較すると、流石に AMD 6800U の性能が際立ちます。また、GPU の性能としても内蔵の Radeon 680M も健闘しています。消費電力で比較するとパフォーマンスはめちゃくちゃ良いです。

TDP Score Graphics score CPU score
15W 1924 1766 5982
18W 2214 1983 6567
20W 2324 2100 6691
28W 2675 2405 7376
Corei7-7700HQ, GTX1060(6GB) 3517 3570 3245

良かったところと気になった点

  • 良かったところ
    1. ディスプレイが8インチ
    2. 大容量バッテリー
    3. 重さや排熱を感じない持ちやすい形状
    4. 充電、給電用の USB-C ポートが本体の上部と下部の両方にある
    5. AOKZOE コンソールが便利
    6. キックスタンドは柔らかいが及第点
  • 気になった点
    1. ディスプレイがネイティブランドスケープでない
    2. 本体に対して、ディスプレイの向きが横(逆向き)に設定されている
    3. ボリューム調節ボタンの左右が逆では?
    4. LR ボタンはトリガーもバンパーも少々安いっぽい
    5. プレイ時に重さは感じないが、本体そのものは重くでかい

デカいディスプレイと大容量バッテリー搭載のハンドヘルドゲーム機が欲しいならアリかな?

日本でも11月25日に発売予定で、予約も行われています。バッテリ容量の少ない LITE 版は在庫切れのようです。

6800U を搭載したハンドヘルドゲーム機として、ONEXPLAYER MINI が発売中(ただし在庫切れ)で、現在 AYANEO2 がクラファンを既に開始しており、待望の GPD Win4 も11月末に開始予定です。
本体の全体的な完成度としては、AYANEO2 や GPD Win4 の方が高いと予想されます。ただ、AOKZOE A1 は 8インチと Steam Deck よりも大きな画面で、バッテリ容量も一番大きいです。また、円安の影響などを加味すると AOKZOE A1 はコストパフォーマンスにも優れています。

ただし!Kickstarter での対応があまり良くなかったこと、Twitter 上で Windows 11 のライセンスが認証できなかった問題などが報告されているので、製品はすばらしくとも会社としてはあまり信用できません。
日本の代理店で購入した場合も在庫があれば、交換対応などをしてくれるかもしれませんが、修理対応などになると直接的ではないにせよ、本国の AOKZOE との対応にならざる得ません。要するに、安かろう悪かろうを許容できるかですが、本体価格約14万円は安い買い物ではないわけで。

Steam OS にも対応予定と謳っていますが、あまり期待していません。個人的には Windows の方が運用しやすいと感じているので、Steam OS に対応しなくても問題はありません。