Switch版「夢をみる島」のRTAが極まってきた

Switch版「夢をみる島」のRTAが極まってきた

ゼルダの伝説の Any% RTA はバグ技で極まるのが常です。「時のオカリナ」は任意コード実行で16分、「ブレス・オブ・ザ・ワイルド」は壁を抜け敵に吹っ飛ばされて40分でクリアできます。
スカイウォードソード」もバグ技で大幅に短縮され2時間10分を切りました。フラグを改ざんするために、ひたすらセーブして死んでは戻ったタイトル画面で儀式を繰り返すので、解説無しでは訳が分かりません。

最速は1時間23分(2019/10/26時点)


Link's Awakening Remake Any% Speedrun in 1:23:00


RTAが極まっているのは、Switch版の「夢をみる島」も例外ではありません。当たり前ですが「どろぼう」になりますし、わらしべイベントはやりません。2019年10月26日時点で世界最速の1時間23分でクリアした動画を参考にRTAの見所を解説していきます。

「キツネ」と「爆弾」を利用した、乗れないオブジェクトに乗る

乗りたいオブジェクトの方向にジャンプしつつ「キツネ」に攻撃しつつ「爆弾」で自爆すると「キツネ」がいるためか本来は乗ることのできないオブジェクトの上に乗って死亡します。そのままではゲームオーバーですが「あぶない薬」があれば乗ったまま生き返ります。
このバグ技で「L-3 カギの穴ぐら」の鍵の埋まっている場所に侵入すれば、リチャードのイベントを丸々カットできます。
「L-2 ツボのどうくつ」後に、ワンワンを返却する手間が省けます。さらに、同様のバグ技で「L-4 アングラーの滝ツボ」に無理矢理侵入できます。マリンイベントと砂漠での鍵入手が必要ないので大幅な短縮となります。「L-4 アングラーの滝ツボ」をクリアすると、通常はおばけに憑かれますが、ワンワンがいるせいでおばけに憑かれることもなく「L-5 ナマズの大口」に直接迎えます。

「L-4 アングラーの滝ツボ」に無理矢理侵入するチャートが構築される前は、GB版同様に「水カキ」を入手してから一旦ダンジョンの外に出て「L-5 ナマズの大口」に向かうチャートでしたが、その手間もなくなりました。
ちなみに、Switch版では連れて歩けるNPCは一体までで、ワープ後に先に加入した方が自動消去される仕組みのようです。

「ハシゴ」から「空飛ぶニワトリ」へ

「ハシゴ」と「空飛ぶニワトリ」を利用すると、本来行けない場所に行けるようになります。壁を抜けたり、通常よりも高く上昇するため乗れない場所に乗れたりと面白いバグ技です。タルタル山脈の崖っぷちを駆け抜けていく様は笑えます。タルタル山脈は「L-8 カメイワ」を先にクリアしたいところですが、残念ながら道中で「鏡の盾」が必須のため「L-7 オオワシの塔」に寄り道しなければなりません。
ちなみに、「ハシゴ」と「爆弾」を使えば地面をすり抜けることができますが、移動できる範囲が限られているため、RTAでは利用されていません。今後の新チャートの可能性があるかも?

「ヒノックス」に投げられる

「L-8 カメイワ」のクリアの仕方が異常。「ヒノックス」と「爆弾」を利用して、ボスを倒さずクリアしています。具体的には、ヒノックス戦で爆弾でダメージを受けつつヒノックスに掴まれ投げられると、なぜかボス部屋に吹っ飛ばされます。ボスは読み込まれておらず、扉も開いているので労せず楽器を入手してクリア。マジックロッドはカメイワでしか必要なですし、残すはラスボスのみなので乳臭する必要がありません。
その後、途中で出てきた「L-7 オオワシの塔」に戻って楽器を集めてクリアとなります。

Switch版の細かなテクニックとしては、アイテム入手後のオートセーブを利用して、その場でロードを選択し入り口に戻る、「フックショット」を斜めに使って移動など。GB/GBC版同様に、ガチ勢は「力のかけら」をボス戦前に入手するなども駆使します。

最新記録は、speedrun.com を見れば確認できます。YouTubeなどから閲覧でき、倍速などを駆使すれば30分程度で見終われるので、君の目で確かめてみよう!