攻略サイトやWikiよりも攻略動画見るでしょ?

攻略サイトやWikiよりも攻略動画見るでしょ?
ゲーム市場は死んだ
攻略wikiっぽくない「自称攻略wiki」を見かけるようになった - シロクマの屑籠

現在のゲーム攻略の主戦場ってテキストベースではなく動画。つまり YouTube とかじゃないですかね?と思ったので。ついでに、2000年前後の攻略サイトの話とかしたい。

すべてはYouTubeに集まる

ゲームに限らず、最近はガジェットのレビューにしても、レシピにしても、YouTube の方が注目されるんじゃないでしょうか。

言語が分からなくても、動画なら一目瞭然でインパクトもある。スマホのバッテリーをDIYで交換するときも、YouTube のお世話になりました。

HUAWEI P9 のバッテリー交換をキメた - 最終防衛ライン3

ゲームに話を戻すと、攻略などは海外のゲームのフォーラムの方が熱気があり情報も早く量も豊富ですが、そこから必要な情報を探し出し、読み込むのは大変です。でも、動画なら、その通りにやれば一発です。もちろん、操作が難しくて再現できないってこともありますけど。
攻略法を紹介する方としても、画像とテキストで事細かに説明するよりも、動画を配信した方が楽でしょう。
特に最近は、3Dゲームが多くゲーム内で視点を移動し見渡す必要があるので、静止画像よりも動画の方がわかりやすいです。

攻略Wikiでも、YouTube動画を紹介していることがよくあります。ただまぁ、「攻略Wiki」とすればSEO的においしいから「攻略Wiki」と名乗っているだけで、正確には「Wiki」ではなく「Wikiもどき」だと思いますが。もどきがSEO対策のためにWikiを名乗るのはよいとしても、内容が充実してないくせに検索の上位にくるところは滅んで欲しいです。

この「攻略Wiki」でも攻略動画を紹介していることがあります。テキストで説明するよりもわかりやすいし、YouTube動画を埋め込むだけなので手間もかからないし。

個人、グループ、そしてみんなのWiki

ゲームの攻略サイトは、昔からありましたが、個人ホームページがほとんどだったので、その多くは内容が充実していませんでした。中には恐ろしいほどにゲームに精通している人が作った攻略サイトや、やりこみや縛りプレイのレポートなどもなどもありましたけど。
私が今も利用していて現存するサイトとしては、1999年開設の nJOY(エンジョイ):マップ付きでわかりやすいゲーム攻略サイト は説明が丁寧な上に詳しいので、夢をみる島聖剣伝説2をやりなおし、やりこみ要素を確認するときなどに訪れています。

コンシューマなどは、攻略本の情報を引き写しただけのサイトもありました。掲示板などで攻略が盛り上がっていたのは、どちらかというとPC向けの美少女ゲームだったような気がします。RPGなどはネタバレが絡んでくるので、欲しい情報だけを探したり、尋ねたりするのがなかなか難しかったです。

2000年前後から、2ちゃんねるなどの大型掲示板の登場により、集合知によるゲーム攻略が加速した感じがあります。RPGなどでは、2001年開設の 極限攻略データベース のように数人の管理人により運営され、またネタバレに配慮した攻略サイトが増えていきました。

坂口博信 堀井雄二

2000年に発売されたファイナルファンタジー9坂口博信さんが攻略本を出さない方針だったのもあり、攻略サイトでないと知りたい情報が得られない状況も。FF9チョコボのお宝などはゲーム内のヒントで見つけることができるようになってはいますが、攻略サイトのお世話になった人は多いんじゃないでしょうか。エクスカリバーIIなどはネット情報がないと、そして取れない人が多かったんじゃないかなぁ。まぁ、私は挫折しましたが。

その後に、レンタルWikiサービスが開始され、誰でも編集可能な 攻略Wiki が乱立していきます。大体2005年前後で、無料ブログサービスの開始時期とほぼ同じ頃合いとなります。

攻略から解析へ

ゲームの集合知として、よりディープな方向に進んだのが「解析」です。特にレトロゲームに顕著です。
ゲーム内の乱数や、攻撃力の計算式を統計から逆算したり、ゲームをハックしてデータ上にしか存在しないアイテムやモンスターを見つけ出したり、バッファを解析したりなどなど。バグの解析なども行われ、20年前に発売されたゲームのバグが新たに見つかり解析も行われています。それによって、新たなやりこみが報告されることも。

52回全滅バグ、10秒クリア―― 「FF6」超絶やり込みプレイヤーに話を聞いたらやっぱりすごかった (1/2) - ねとらぼ

バグではありませんが、松野泰己さんが、タクティクスオウガに仕込んだものの、やり方を忘れてしまった裏コマンドが存在することをツイートしたら、そのコマンドを見つけた輩がいて、集合知マジすげーなと。

松野泰己氏すら覚えていなかったSFC版『タクティクスオウガ』裏コマンドが19年越しで発見される | インサイド

ゲームの解析文化に関しては「サガフロンティア解体真書」の影響も見逃せないだろうなぁと。攻略本についても語りたいことはあるけども、それはまた別件でじっくり語りたい。

動画によるマッシュアップ

ゲームのやり込みは昔から行われいましたが、ネット上ではテキストベースのレポートが主でした。
しかしながら、ゲームは動画の方がインパクトがあります。2005年に開始したYouTube以前から、ゲームの動画配信は行われていましたが、やはりYouTube以後に活発になりました。

TASもYouTubeなどから知った人も多いでしょう。TASなどは先の解析の賜物ですが、最近はRTAが盛り上がっています。人間が操作しているのに、TASをほぼ同じ動きをしていたり、昔のTASの記録を抜いたりと、ちょっと意味が分からない世界に突入しています。特に、任意コード実行によりエンディングを呼び出したり、果てはゲーム内にゲームを作ったりと常人には理解できない領域です。この任意コードを人力で実行する人もいてカオスです。

スーパーマリオワールドをクッパを倒さず謎のミニゲーム経由で爆速クリア - GIGAZINE

動画とゲームは相性がいい

ゲームは動きこそが面白さなので、その面白さを伝えるには動画が最適です。ネットワークの発展で、誰でも動画を配信でき、いつでも見られるようになりました。動画によって、思いも付かなかった遊び方が提供されたりも。

冒頭にも述べたように、YouTubeに色々なものが集まっています。
ゲーム関連動画も多く、メーカーが公認しているケースもあります。PS4は本体のみでゲーム動画を配信したり、録画したりできます。Nintendo Switchは30秒の録画のみですが、ゼルダやマリオにスプラトゥーン2くらいなら十分な尺です。

というわけで「攻略サイト」や「攻略Wiki」よりも、ますます「攻略動画」の方がメジャーになってくるんじゃないかなぁと。

追記 2017/12/22

自分がいつ頃から攻略動画を見るようになったのかを記憶を遡ってみるに、おそらくメタルギアソリッド3(2004年12月16日発売)の頃で、BIG BOSSの攻略法やら、ケロタンの泣かせ方などで利用していたように思う。

最近だと、マリオオデッセイでどうしても取り方が分からないパワームーンなどは動画を見ている。ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルドだと追加コンテンツの剣の試練での立ち回りは動画を参考にしました。


剣の試練 マスターモード ノーダメージ 攻略・解説