話題のよこたとくお氏版のいじめ啓発漫画は現在配布されていません

法務省のいじめ防止啓発漫画がユートピア過ぎるのだが - ポジ熊の人生記 なる記事があがっていました。最近では、文部科学省が考えたいじめ防止策が天才的すぎてワロタwwww | 2ちゃんねるスレッドまとめブログ - アルファルファモザイク  などでも取り上げられていますが、数年前から何度か話題になっているので、アンテナ低すぎですね。例えば、2010年に 法務省が提案する「いじめの止め方」のマンガがひどいと話題に | ニュース2ちゃんねる なるまとめがあります。


このマンガは法務省の人権擁護局に 法務省:みんなともだち~マンガで考える「人権」~ として掲載された「みんなともだち」という人権啓発を目的とした冊子です。 絵は、よこたとくお氏によるものです。個人的には学研のひみつシリーズでお世話になりました。


人権擁護局は 法務省:啓発冊子 にあるような、人権擁護の啓発冊子を作成しています。現行の「みんなともだち」は、小学一年生でポケットモンスターを連載している姫野よしかず氏の描いた冊子となっています。


つまり、よこたとくお氏版の人権啓発マンガは古いバージョンです。法務省:みんなともだち~マンガで考える「人権」~ は 人権擁護局のインデックスである 法務省:人権擁護局フロントページ からは辿り着けず、直接URLをはじかないと開けないページになっています。人権擁護局が古いページを削除しない理由はわかりませんが、人権擁護局には旧版の「みんなともだち」を人権啓発として利用を継続する意思はないように思われます。

姫野よしかず氏版の「みんなともだち」が人権啓発として全く問題がないとは言えないでしょうが、旧版よりはマシになっています。そもそも、文句のつけようのない人権啓発など可能なのかという疑問もあります。


以上の経緯から、碌に調べもせずにわざわざ古い情報に文句を垂れるのはどうなのかなと。もちろん、旧版が発行された際は人権擁護局のいじめにたいする認識がお花畑だったという批判はアリでしょう。

旧版の発行年数が不明なのですが OPAC によると平成19年(2007年)となっています。
この発行年数が正しいのかは分かりませんが、凡そ10年までは配布していた可能性はあります。10年前でこの認識は確かにお花畑かなと思いつつ、これまでの教育機関における「いじめ」の対策を見ていると然もありなんとは。