世間はイカ一色ですが、スナイパーエリートV2の感想

スナイパーエリート3が発売されて一年も経ってるのに、その前作であるV2の感想を書いても需要があるとは思えませんが。そもそも、Steamで無料配信していたのをダウンロードしていたが、そのまま一年くらい放置していたのを思い出して今更プレイという、どんだけ周回遅れなのかって話題。世間はスプラトゥーンでまさに話題「一色」だと言うのに。

どんなゲームよ?

スナイパーエリートのリメイクでナンバリングがV2となっているのは、第二次世界大戦中にナチスドイツが開発したV2ロケットに関する暗躍にまつわるストーリーになっているから。

内容は名前の通りスナイパーライフルを駆使するゲーム。FPSやTPSなどにおいてスナイパーライフルに重点をおいたゲームといえば想像しやすいかも知れません。ハンドガンやマシンガンもありますが主力はあくまでスナイパーライフルです。
スナイパーライフルが好きな人にはお勧めかと思います。CO-OPで無い限り、芋ってても誰にも怒られないですしね。

単独潜入で一応ステルスゲームに分類されると思いますが、基本的にはスナイパーライフルで敵を排除していくゲームです。ステルスで進むことのできるミッションもありますが、敵と打ち合う場面が多いですね。

面白かった所と不満だったところ

スナイパーライフルで敵を仕留めた際のキルカメラの演出がなかなか爽快です。一旦クリアすると、キルカメラの演出頻度が下がるのですが、設定で元に戻しました。それくらい好きです。
プレイヤーは1人なので、ランボーのような力押しはまず無理です。マシンガンは弱く、弾切れもしやすいので、接近戦になると数で押し負けます。ステージによっては、敵に越えちゃ行けないラインがあるようで、遠くからしか撃ってこないこともありますが、ガンガン近づいてこられるとかなり苦しい戦いになります。敵が近づく前に減らしたいところですが、ステージによっては敵に気づかれないまま倒すことができないこともあります。

最初は、大きな音が出ている間に打てば発砲音に気づかれずに敵を倒せることを知らずに苦労しました。まぁ、これを知っても今度は音に合わせて慎重に狙撃しないといけないので、別の苦労があるのですが。
また、遠くにいる敵がサブマシンガンで的確にこちらを狙ってくるのはなんか理不尽だなと思います。こちらは通常難易度でもライフルの弾が重力の影響を受けるというのに・・・。

通常難易度では重力の影響を受けますが、息を止めて集中すればライフルがどこに着弾するかを表示するガイドが出てきます。最高難易度では、重力と風の影響が出ます。また、エイムガイドも出ません。ただし慣れれば、数百メートル程度であればエイムガイド無しでもヘッドショットができるようになります。風の影響は思ってるよりも少ないと感じました。せいぜい風の方向よりも半メモリ逆にする程度です。重力も極端に距離が離れているとか、極端な角度がついた打ち上げであるとかで無い限り、そこまで弾道はさがりません。通常は、1.5メモリ程度下にしておけば大体あたります。
最低難易度では重力などの影響は内ので、スコープの真ん中に弾が着弾します。あんまり面白くないので、実績を取る時くらいですね。

ステージ構成は一本道で、一応何種類かの攻略ルートは考えられますが、あまりバリエーションはありません。狙撃場所もほぼ決まっており、何周もプレイするには変化に乏しいかなと感じます。とか言いながら、私は5周くらいしてますが。
何周もプレイしているのは、爆発物の設置を試行錯誤しているから。目標を達成し狙撃ポイントから脱出する際や、援軍をあらかじめ無力化するためなどに罠として数種の爆発物を設置できます。この罠の設置は上手く決まると爽快でスナイプとは別の面白さがあります。
増援を乗せたトラックが丁度停車する場所にダイナマイトと地雷をしかけ敵兵が地雷を踏んだら一網打尽と言った具合に、ピラゴラスイッチ的に敵を倒せるのは楽しいです。ミッション2の最後はほぼ爆発物のみで敵を殲滅できます。というか、罠に特化した刻命館みたいなFPSやTPSありませんかね。

オートセーブなのですが、ごく一部のミッションで下手をするとゲームオーバー判定直前でセーブされ、はまる可能性があります。一度だけ、危うくゴールド・エクスペリエンス・レクイエムになりかけましたが、なんとか抜け出せました。ただ、恐らく最高難易度だと無理だったと思います。その場合は、ミッションの始めからやり直すしかないでしょう。

最高難易度の感想

重力や風の影響よりも、体力も低くなり、敵兵の狙撃を2連続で受けると死亡する点が難しいですね。個人的には、ミッション7の敵狙撃兵との対決がつらかったです。ミッション8も狙撃対決がありますが、こちらは狙撃場所をすぐに覚えられるので、わりかし楽です。

チュートリアルは、目標を狙撃した後は逃げるだけですが、ナチス兵がたむろしている所を抜けるのがやや骨でした。

ミッション1は街中を抜けて最後に護送車護送車で運ばれるターゲットを暗殺し情報を奪取。前述のように最後は爆発物をしかければかなり簡単です。最初の兵を排除して建物を抜けた先は結構苦しかったです。撃ち漏らすと狙撃ポイントまで近づかれるので、無理だと感じたら籠もってやってきた兵士をライフルで片付けた方が楽でしょう。

ミッション2はV2ロケット製造ラインへ潜入し爆破。スタート地点は大きな音の出ている間に敵を倒せばステルスでできます。ばれたとしても遠くから安全に狙撃できます。また上手いこと爆発物をしかけられれば最後が楽になります。基地内で敵に見つからないように倒していくのは結構難しかったです。脱出時は爆発物をしかけて置けば楽になります。

ミッション3は橋に爆発物をしかけて戦車を沈める。スタート地点は物陰に隠れながら敵を排除できるので、あまり苦労はしないでしょう。モシンナガンを手に入れるまでは、そこまで苦労しないかなと。手に入れた後は、ロシア兵は無視して博物館へ向かった方が楽です。博物館内もステルスで進んだ方が楽でしょう。目標達成後の脱出がやや大変かなと思います。増援部隊は手榴弾で一掃できると楽になります。

ミッション4は、待ちを抜けて科学者の救出。爆撃音に紛れれば気づかれずに敵を排除できます。広場も落ち着いて対象すれば見つからないはずです。科学者救出後、ドイツ兵は散逸的にやって来るので焦らなければ苦戦することはないでしょう。ロシア兵は数が多くバラバラに展開するので罠などで対象したいところです。数が多いので籠もってやって来た敵を倒した方が安定するかも。

ミッション5は、聖堂に陣取って敵部隊の排除。聖堂にたどり着くまでに敵に見つかっても、最初のエリア以外では距離をつめられないので、戦車さえ壊せれば苦では無いと思います。聖堂内も脱出に備えて罠を設置しておくと良いです。

ミッション6はタワーに登って敵将を狙撃。タワーの近くまでは、ドイツ兵とロシア兵が打ち合っているので、遠くから排除しましょう。タワー前は見つかっても、敵兵が一定距離まで近づかないので距離を取れば安心。タワー内は見つからないように進んだ方が良いですが、屋上のルート構築に時間がかかりました。敵に見つからないなら左回りで、最低限の敵を見つからないように倒せば良いかと思います。打ち合う場合は、右回りで後方の安全を確保しつつコンテナ辺りに陣取り、音などに釣られてやって来た敵兵を殲滅すると良いでしょう。

ミッション7は機密情報の回収。個人的に、ここが一番つらいです。マップに死角が多く、敵兵がどこからやってくるのか今一つ覚えられません。また、長い地下道も鬼門ですね。こちらかは見えないのに、相手からは狙撃できる場合があるので、引き際を間違えると一気に死にます。また、その後の狙撃兵との対決も死角が多いので辛いですね。しかも、特定のポイントに構えている狙撃手だけでなく、プレイヤーを見つけ次第近づいてくる敵がいるのが辛いですね。

ミッション8も機密情報の回収。スタート地点で、ロシア兵とドイツ兵が戦っています。距離を取って戦えるので、死ぬことは無いですが、ドイツ兵はかなり縦横無尽に走りまくるので、ゆっくりと狙撃するのは難しいです。地下道を抜けた先の広場は、なるべく見つからないようにした方が楽かと思います。最後に狙撃手との対決がありますが、こちらはミッション7と異なり死角もなくどこから撃ってきたかすぐに分かるので、あんまり苦労はしませんでした。

ミッション9はV2ロケットの発射阻止。塹壕に取り付けられた機銃がやっかいです。全部で4つあり、3つは見つからずに無力化できまずが、4つめがかなり難しですね。とは言っても、徘徊している兵士を排除できてしまえば、そこまで難しくはありません。V2ロケットの発射も、一定時間狙撃ポイントに敵を近づけなければ良いので、罠を仕掛けておけばかなり楽になります。

ミッション10は首謀者の暗殺。ここまでこれたなら、特に苦労はしないかと思います。最初のゾーンは手前の敵を見つからないように排除した後、建物を通って行くルートが安定でしょうか。次の広場は、穴に落ちる前にある程度敵を排除しておくと楽かと思います。

スナイパー好きならありでしょう。

スナイパーライフルで狙撃したや、罠が綺麗に決まった時の爽快感が楽しいゲームでした。ミッションのルートがほとんど決まっているので、今時のゲームとして考えるとやや自由度が低いなと思います。不満はありますが、CO-OPDLC以外の実績を全部取るくらいにはやったので、かなり楽しんだゲームですね。
スナイパーエリート3はオープンワルドということなので、買ってみようかと思います。