METAL GEAR SOLID V: GROUND ZEROES ステルスゲームとしてのメタルギアの完成形

METAL GEAR SOLID V: GROUND ZEROES (MGSV GZ)を今更Steamで購入してプレイ。プレステもXboxも持ってないから仕方ないね。MGS4プレステ3の限定版を買うほどに待ち望んでものですが、Peace Walker (PW)以降MGS熱が冷めています。

私のメタルギア歴はプレステのMGSからで、以降のシリーズは基本的にプレイしてます。GCのTwin Snakeとかはやってませんけど。PSPMETAL GEAR SOLID PORTABLE OPS(MPO)やPWもやってます。
PSPメタルギアでは、カードゲーム形式のASIDが結構好きだったんですけど、続編が出ないところを見るとあんまり人気がなかったのでしょうね。1はテンポが悪いので、今からやるなら2の方がおすすめ。2はストーリーの仕掛けもメタルギアらしくて面白いです。

MGS GZは、MGS2のタンカー編や3のバーチャスミッションを本編から切り離し別売にした形式なのでしょう。小島プロダクションの解散などから推測するに、開発期間が長すぎて本編をリリースする前に世間、というか社内にアピールする必要があったのかなと。

ちなみにプレイ環境は、ソニー最後のVAIO Zシリーズである、VAIO Z (SVZ1311) 。
メディアドッグに接続し、外部ディスプレイでプレイしています。
解像度などは低めに設定してます。

CPU Intel Core i7-3612QM @ 2.10GHz
GPU Intel HD4000 / AMD Radeon HD 7670M
メモリ 8GB

ステルスゲームとしての完成形

MGSV GZのゲーム部分については、ステルスゲームとしてのMGSの完成形かなと思います。
これまでのシリーズに比べ、アクションが増えているのは良いですね。本編ではさらなるアクションや、時間や天気の経過が追加されるそうで楽しみです。ただし、壁叩きが無くなったのが残念です。
敵もかなり目が良くなり、視界外からゆっくり近づかないと気がつくようになってて、最初の頃は敵に発見されない距離感が分からずにイライラしましたが、分かると楽しくプレイできます。

最近のステルスゲームに導入されている敵兵のマーキングや、注視してる敵の方向を表示するマーカーがあるのは良いのですが、表示形式がまんまFar Cry3で工夫が欲しいところでした。また、リフレックスモードの必要性があまり感じられません。どの敵に見つかったかを知らせるためのシステムでもあると説明してましたが、遠くの敵の場合はそもそもどのような巡回過程で見つかったかが分からないと、きちんと学習できず、次に生かされないのです。

シリーズを振り返る

シリーズを振り返ってみると、MGSは初の3Dステルスゲームでした。まだまだ3Dゲームの黎明期であっったので、ソリトンレーダーで二次元的に敵の位置や視界を表示するのは良い工夫だったと思います。敵の目や頭が悪いですが、良すぎても難しくなるので丁度良い塩梅だったかなと。
MGS2プレステ2でグラフィックも良くなりましたが、フィールドが狭く案外隠れられるところが無いです。また麻酔銃の登場で、麻酔をヘッドショットするゲームになってるので、ステルスという面ではやや微妙かなと。ゲームとしても、ストーリーのからくりとしてもMGSの焼き直しですし。

MGS3ではジャングルになりフィールドも広くなりました。ギャグやケロタンなど何度もプレイしたくなる要素があり好きなナンバリングではありますが、ステルスゲームというには隠れられる場所が多すぎです。かくれんぼに近いかなと。
MGS4プレステ3でグラフィックもかなり向上しました。5部構成でそれぞれのパートで異なる要素があり、また武器の種類も多いので、3同様にかなりの回数プレイしました。戦場という状況も緊張感があり面白いのですが、ステルスゲームなのかという疑問が湧きます。隠れなくて良い場面の方が多いのですよね。

MGSVはシリーズの位置づけとしては、ステルスゲームに帰ってきたなと。ゲームシステムとしては広くなったPWという感じでもあります。

ストーリーが重すぎる

ストーリーは、MGS GZが本篇の序章に過ぎないので、これからどうなるかまだまだ分からないので評価するには早すぎるかもしれませんが、GZ単体では正直話が重すぎるなと。もうちょっとお笑いやほのぼの要素がないと精神的に辛いです。もちろん、サイドオプスにはギャグ要素もあります。MGS好きな私にとってデジャブミッションなどはかなり楽しめましたが、本篇にも癒やし救いが欲しいです。
ビックボスの話である以上、恐らく本編も救いはないのでしょうが・・・。

私的にはメタルギアサーガはMGS4で一先ず決着が付いたなと思っているので、MPO以降は蛇足に感じています。MPOも当初は正史として企画されていましたが、現在では外伝扱いになってますけども。PWのストーリーも面白いとは思いますが、ビックボスの話は後付け設定にしかならいため、新たな展開という面では苦しく、ストーリーもカセットテープを聞かないと把握できないので、わざわざ追うのが面倒だなと。

システムで気になったところ

システム面での不満は、武器を持てる数が減ってるのがちょっと残念かなぁと。
また、壁叩きが無くなったのも残念。

アクションも増えてるのですが、その分操作がやや複雑にもなっており、壁に張り付きたくない所で張り付いたりするのは少々困ります。
無線に関しても、気軽にワンボタンで聞けるのは良いのですが、基本的にはヒントしか得られないので、それをわざわざ専用のボタンとして割りあてる必要があったのかなと疑問に感じます。ホールドアップした敵兵に指示を出すときに無線になったりして困ります。

サイドオプスの感想

サイドオプスはバリエーションがあって楽しいですね。諜報員奪還のハードでSを取るのに苦労しましたが・・・。トライアルはグレネードランチャーで敵を倒すゲームになるので、結構楽しいですけども。

初回で楽しかったのは、機密情報回収ですね。潜入任務の雰囲気が出ていて面白かったです。初回で、偶々ホールドアップした敵兵がテープを持ってたのはびっくりしましたが。
帰還兵排除も結構楽しめました。顔でターゲットの違いを見分けるのは、グラフィックが向上したからこそできることだよなと。
ただ、機密情報回収と帰還兵排除は、ターゲットがランダムに変化するバージョンがあっても良かったんじゃ無いかなぁと。

対空兵器破壊は、初回で未発見、不殺傷を目指していたので、難しいなと思っていたのですが、その縛りを一旦解除すると簡単にクリアできて拍子抜けでした。
敵の数が割合多いのと、その後は敵兵無効化して遊んでいます。機密情報回収と帰還兵排除はターゲットを一旦処理しないと、色々遊べないので。

MGSファンとしては、デジャヴミッションは楽しかったです。ただし、Steamで購入したので「パッケージの裏」が楽しめないのが残念かな。
ジャメヴミッションは、初回プレイでは最後のスナッチャーが湧き出す所にイライラしましたが、出てくる場所を覚えるとむしろ簡単なミッションになりますね。デジャヴミッションに比べるとちょっとネタのボリュームが少ないなぁと思います。
後、プレイキャラがメタルギア ライジングの雷電ならば刀使わせてくれよと思いましたが、ゲームが全然違うから仕方ないね。

本編に期待したい

メタルギア熱が冷めてるとは言っても、それは主にサーガの方で、ゲームとしてはやっぱり好きなシリーズだなと再認識。本編でステルスゲームのさらなる完成形を期待したいです。
ただ、今後のシリーズの行く末の方が気になりますね・・・。