北米におけるジャーサラダの利点

日本でジャーサラダを流行らせたい人がいるようで

ジャーサラダは北米で流行っているとされますが、ニューヨークなどの一部地域の、一部集団のみの話ではないかなぁと感じます。そもそも、本当に意識の高い人しか生野菜食べないですし。

日本でもジャーサラダが流行の兆しとか言われてますが、瓶を熱湯消毒しないといけない時点で、おしゃれなこと以外にメリットが無いです。
五日間保存可能とされてますが、日本の気候だともっと早めに食べた方が良いでしょう。そもそも、冷蔵庫も北米並の大きさでは無いので保存するにも場所を取ります。
健康に気を遣うなら、火を通した野菜を意識してお弁当を作った方が効果的です。

危険なジャーサラダ

ジャーサラダの危険性も指摘され始めています。家庭の台所はそんなに衛生的では無いですし、野菜に付着している菌を取り除くのは簡単ではありません。取り除きたければ、カット野菜のように次亜塩素酸で消毒する必要があるでしょう。面倒ですね。
作ったらすぐに食べるのが良いですが、その場合ジャーサラダをわざわざ作る意味がないですよねという。携帯するにも、これからの季節だと保冷剤などを併用しないと危険でしょう。そもそも、瓶は重いので携帯性に優れるとは思えませんけども。

結局の所、おしゃれであるとか、写真に撮るとSNS映えする程度の利点しか無いのに、わざわざ食中毒の危険性を高める物体を作るのはバカバカしいなと。一方で、食中毒の注意喚起をせずに、日持ちができますとか、おしゃれなランチボックスにもなりますなどと広めるのは無責任すぎると感じます。

北米での利点

日本だとおしゃれなこと以外はメリットが無いジャーダラダですが、北米だと少しばかりのメリットがあります。

  1. 食洗機で瓶の滅菌が可能
  2. 冷蔵庫が大きい
  3. カット野菜が豊富
  4. ランチボックスが貧相
  5. 基本的に車通勤
  6. 外食での野菜不足
1. 食洗機で瓶の滅菌が可能

瓶の滅菌方法として、煮沸消毒と食洗機が挙げられています。アメリカならば、標準レベルのアパートですら食洗機が常設されているので、滅菌の手間は日本よりも楽でしょう。地域によりますが、大体の地域は日本よりも乾燥しているので菌やカビも日本よりは繁殖しにくいでしょう。
つまり、日本よりはお手軽に用意できます。

2. 冷蔵庫が大きい

売られている冷蔵庫は、大人が余裕で入るくらいの大きさが普通です。買いだめするのが基本だからでしょう。そのため、ジャーサラダを作り置きするだけのスペースがあります。
日本の一人暮らし向けの冷蔵庫では、ジャーサラダを作り置きするとかなりの場所を取られるのでは無いかなと。特に、料理をする人であれば十分なスペースの確保は難しいでしょう。

3. カット野菜が豊富

北米のスーパーマーケットにはカット野菜が豊富に売られています。サラダにしたり、ディップをつけて食たりするようです。ニューヨークのスターバックスで、隣のお姉さんがスティック状の人参を生でポリポリ食べたした時はびっくりしましたが。

日本でもカット野菜は売ってますが、生野菜を食べるならばサラダを買ってしまった方がお手軽でしょう。スーパーにも売ってますし、それこそコンビニならジャーサラダみたいなカップ状のサラダが売ってます。ドレッシングの種類も多いです。

4. ランチボックスが貧相

北米では、ケータリングやお持ち帰りは日本よりも気軽にできますが、高カロリーな食品ばかりです。それ故に、スターバックスで遭遇したお姉さんは人参スティックをウサギのようにポリポリ食べてたんでしょう。

ランチボックスもお粗末で、日本のコンビニ弁当やサラダのようなクオリティは期待できません。お昼にサラダを食べたいなと思ったら、ジャーサラダを自分で用意するしか選択肢がほぼありません。別に、プラスチックコンテナでも良いとは思いますが。

5. 基本的に車通勤

基本は自動車通勤なので、ランチとして持っていく場合でも瓶が重くても、そんなに困りません。ノートPCを見ても、皆さん画面が大きくて重い機種を苦も無く持ち歩いてます。
通勤以外も車移動なので歩く機会がありません。そりゃ、Appleが軽さを追求したMacBook AirのようなPCを長い間発売しないわけだよなと。また、Apple Watchをはじめとするフィットネス機能を謳った製品が売れるのも、歩かないことの裏返しでもあります。

パーティーへ持っていった際に高さがあるので目立つとの話もあります。パーティーは持ち寄りなので、ジャーダラダを持っていけばそれなりに目立つかもしれません。この場合も、基本は車で持って行くことになりますね。
ちなみに、パーティーにおお呼ばれした場合、日本人ならツナマヨでなんちゃって巻き寿司を作っとけば問題ないです。

6. 外食での野菜不足

ファストフードで野菜を摂取しようと思ったらSUBWAYくらいしかありません。

外食ならば、メキシカンかチャイニーズが一番野菜を食べられます。マクドナルドの売り上げがアメリカでも激減している理由とは? で業績を伸ばしていると紹介されているチポトレとかお勧めです。

なのですが、アメリカ人は野菜と言えば生野菜を摂取しなければならないと考えている節があります。そのため野菜不足になりやすいのかもしれません。

チャイニーズを除けば、摂取できるのは生野菜ばかりです。スープにも含まれていますが、乳製品や小麦粉も含まれているのでカロリーが気になりますね。ちなみに、スープは大体美味しいのでおすすめです。
生野菜よりも、火を通した方が消化にも良いですし、量を食べられます。また、野菜の味を比べると、日本の方が全体的に甘いです。北米だと、昔の野菜の味がします。トマトは青っぽい味がしますし、ほうれん草はまさしく草を食べてるみたいです。本来の野菜の味ではありますが、生で食べるには辛い味です。そりゃ野菜が嫌いにもなるよなと。
**SNS映えするのが流行する理由でしょうね
北米におけるジャーサラダの利点を述べてみましたが、それでもおしゃれであることが前提でしょう。見栄えがするので、SNSなどの投稿すると注目を集めやすいってのも流行っているように見える理由かなと。
日本の場合はおしゃれであること以外に利点がほぼないです。日持ちはしないですし、持ち運ぶのも温度に注意しないといけませんし、しかも重いと良い所がなさ過ぎます。
サラダを食べるなら、外食でも気軽に食べられますし、野菜を摂取するなら火を通したものを食べた方が量も食べられますし、消化にも良いです。

がんばっておしゃれするのも自己満足としては、いいかもしれませんが、まぁ続かないんじゃないですかね。食中毒の危険性を考えたら、作り置きはできませんし、持ち運びも気を使う必要があります。仕事場に冷蔵庫があれば良いですが、なければ常温に戻ったサラダってあんまり美味しくないですよねっていう。
また自己満足に留まれば良いですが、食中毒の危険性を訴えずに、取りあえず流行らせようと紹介するのは、頂けないと思います。