うどん科高校の劣等生コラにおける達也の皿うどんに対する認識へのツッコミ


魔法科高校のうどん兄妹が正式名称らしいですが、深雪が皿うどんが細すぎると達也につっかかるも、JAS規格では太さに関わらずうどんと表示できると返されるコラへのツッコミ。

先ず、もの申したいのは皿うどんには細麺タイプと太麺タイプがあること。そもそも論で言えば、皿うどんとは汁気の多いちゃんぽんを出前用にアレンジしたものなので、ちゃんぽん麺くらいに太いのが源流。細麺は油揚あげてぱりぱりにした物が多い。個人的には、ぱりぱりの細麺の方が好きです。
つまり、深雪の皿うどんが細すぎるという訴え正しくない。

また、達也はJAS規格のうどんの定義を持ち出して、太さに関係なく「うどん」と呼称できるのだと説明しているが、皿うどんはちゃんぽん麺の系譜であり、うどんよりよりも「中華めん」と考える方が適切。実際、皿うどんは原材料にかん水を含む。JAS規格において、かんすいを含む場合は「中華めん」と記載できるとある。

ちなみに、JASの表示基準は「記載することができる」という文言だ。業者は皿うどんを「うどん」あるいは「中華めん」と表示できるが、味のマルタイや東洋水産は「めん類」として表示している。

第2条
2 この規約で 「うどん」とは、ひらめん、ひやむぎ、そうめん、その他名称のいかんを問わず小麦粉に水を加えて練り合わせた後製めんしたもの又は製めんした後加工したものをいう。

4 この規約で「中華めん」とは、小麦粉にかんすい(唐あくを含む。)を加えて練り合わせた後製めんしたもの又は製めんした後加工したものをいう。

第4条 (1) イ
長径を1.7?以上に成形したものにあっては「干しうどん」又は「うどん」と、長径を1.3?以上1.7?未満に成形したものにあっては「干しひやむぎ」、「ひやむぎ」又は「細うどん」と、長径を1.3?未満に成形したものにあっては「干しそうめん」又は「そうめん」と、幅を4.5?以上とし、かつ、厚さを2.0?未満の帯状に成形したものにあっては「干しひらめん」、「ひらめん」、「きしめん」又は「ひもかわ」と、かんすいを使用したものにあっては「干し中華めん」又は「中華めん」と記載することができる。

皿うどんが、どのようなめん類に分類されるかを考えたときに、内容物に「かん水」を含むため「中華めん」に分類すべきだ。要するに、達也の認識は「焼きそば」の字面だけ見て、「焼きそばの麺はそば類に分類される」と判断しているのと同じようなもので、ネタとしてツメが甘いという野暮なお話。