iOSとAndroid向けのドラクエ1がリリースされましたが操作性に難あり

DQポータルというアプリをダウンロードし、そこから各シリーズをダウンロードする形式になっています。100万ダウンロードまで無料とはなかなか思い切ったキャンペーンで ドラクエ1のiPhoneアプリが無料でもらえる理由が頭良すぎる件 - Rick08の日記 にてまとめられるように、無料と銘打てば話題になりやすく、アプリランキングも上昇し、さらにポータブルアプリなのでプッシュ配信でお知らせをユーザーに届けることができるなど多くの利点がありそうです。

iOS版と、Android版の両方があるので、今後をどちらで購入するかを検討するため両方のバージョンをダウンロード。iOS版はiPhone4Sへ、Android版はNexus7(2013)へとダウンロードしました。

画質と音質は十分

実際にプレイしてみての感想は、先ず昨今の高解像度の画面向けにブラシュアップされ、音もクリアになっています。スーファミ版をベースにしているようで、画質や音質は、OSによる違いはなさそうです。Nexus7の方が音がクリアな気がしますが、それはハードウェアの違いでしょう。

肝心の十字キーは・・・

移動は十字キーのバーチャルパッドです。画面下にある、矢印のアイコンで十字キーの位置を、左、真ん中、右へと変更できます。「さくせん」→「せってい」では、十字キーの位置二加え大きさも変更できます。

セリフ送りは画面のどこかをタップすればできるので楽です。また、「はい」、「いいえ」などの選択肢や戦闘中におけるコマンドも大きいのでタップしやすいです。

しかし、肝心の十字キー操作性が悪すぎます。最初の王様から渡される宝箱を開け、部屋から出て行くだけでもイラッとします。物理キーならばキャラ一人分を移動させるのは楽ですが、バーチャルパッドだと細かくタップするなどの微調整が必要なため宝箱の前に立つのも一苦労。二人並んだ衛兵の間をすり抜けるのも難儀しました。また、十字キーの真ん中が決定ボタンになっており、会話やしらべるなどのコマンドを実行できるのは便利なのですが、十字キーの操作性が悪いため、人を交わそうとしたのに会話しているなど思い通りに勇者が動いてくれません。

画面をタップすると十字キーが出てくる仕様にして欲しい

スクウェアエニックスでは、ドラクエよりも先にFFシリーズがiOSやアンドロイドへと移植されています。FF1は十字キーの操作性に難がありましたが、シリーズを重ねるごとに改善されFF5ではストレス無く操作できました。また、FFシリーズ以外では聖剣伝説2もドアに入る時などにやや引っかかることはありますが、大きな問題は感じません。その後のクロノトリガーでは死の山のイベント以外はほとんど違和感なくプレイできました。にもかかわらず、ここへ来てこのドラクエ1のがっかり操作感は何なのでしょうか・・・。

聖剣伝説2もクロノトリガーFF5も移動用の十字キーは画面上のどこかをタップすれば出てくる仕様です。画面のどこかをタップすれば十字キーが出てくる仕様ならば、左手でも右手でも、そしてどのような持ち方であっても移動が楽にできます。ドラクエ1でもなぜそれを採用しなかったのか理解に苦しみます。開発元が違うとはいえ、昨今のバーチャルパッド事情を知らなすぎでしょう。

また、基本的に縦画面なのが気になりました。縦長のNexus7でプレイしていると少々重く感じます・・・。ドラクエ1ならば敵が一体しか出てこないので縦画面でも良いですが、2以降では横画面にした方が迫力があると思うのですがどうでしょう?

個人的には、操作性に難がありすぎるのであまり長くプレイしたいとは思えませんでした。また、今回はキャンペーンで無料でダウンロードできましたが、このクオリティに500円だと正直おすすめはできません。今後のシリーズで改善して、ドラクエ3あたりで良くなっていると嬉しい限りです。