洋書も左から右へ並べるようだ

丁度アメリカにいるので、本屋と図書館の本棚を調べてからコメントしようと思っていたのですが、資料として写真を撮影したのでこちらで回答します。

結論

アメリカの東海岸時間の片田舎にある、公立図書館、大学図書館、本屋、古本屋を見た結果としては、日本と同じ左から右へ並べるのが一般的のようです。

古本屋の場合、著者がアルファベット順に左から右へと並べられていました。
図書館の場合は、図書区分のラベルが横書きであるため、その兼ね合いもあり左から右へ並べられている面もあるでしょう。

英語をはじめとする欧米の言語はは左から右へ横書きするため、それと同じ方向に並べた方が見慣れた順番であり視認性も高いでしょう。また、背表紙のタイトルの書き方に統一性はないが、続刊物の場合は巻数のみを横書きで書く工夫が施されている場合があります。これは恐らく出版社が、左から右へ並べる事を意識しているのではないでしょうか。

以下にいくつかの例を写真で紹介します。

図書館の本棚

先ずは図書館の本棚。以下のように雑渡な本が左詰めで収められていました。

背表紙の巻数のみ横書き

ブリタニカの背表紙は上から下にタイトルが書かれていますが、巻数だけは横になっています。左から右へ巻数が増えていきます。

背表紙のタイトルが上から下に書かれた児童文学。ブリタニカ同様、巻数は横に書かれており、左から右へと並べられています。

背表紙のタイトルが下から上へ書かれている本の場合

背表紙のタイトルが下から上に書かれている本の並び。やはり、左から右へと並べられていました。


表紙を向けていることが多い

ちなみに、アマゾンの影響なのか、元からそういう文化なのか、あるいは田舎だからなのかは分かりませんが、本屋には平積みされるほど同じ本は置いていません。
また、ベストセラーあるいはセール中の本などはiBooksKindleの本棚のように表紙を全面に向けて並べられていることが多いです。置いてある本が少ないので、背表紙を向けて並べる必要がなく、表紙を見せることで訴求力を高めているのでしょう。

アメリカの書籍の紙質とか

日本がなかなか電子書籍に流れない理由として、日本の製本技術の高さを挙げられている人がいました。

実際、洋書と日本の書籍を比べると、日本のほうが軽くて丈夫でめくりやすい本が多いように思います。これは、製本技術の違いもあるのでしょうが製紙の技術の違いもあるのかなと感じています。アメリカの雑誌の紙質は日本の新聞折込チラシ位の紙質かなと思うくらい安っぽいです。製本と製紙技術の違いも、アメリカが電子書籍へと向かう理由の一つかなと思えます。もちろん、流通の違いが大きな理由でしょうが。