ゼルダの伝説スカイウォードソードでリンクと一体になろう!

総評

ゼルダの伝説スカイウォードソードはモーションプラス対応になったことで前作トワイライトプリンセスよりも操作性が多様になりました。剣の操作も縦切り、横切り、斜め切りに、切る方向まで駆使して戦わないとザコ敵を倒せないようになっています。否が応でもプレイヤとリンクが一体化させられます。冒険を通じてリンクも強くなっていきますが、プレイヤも共に強くなっていきます。アイテムが増え出来ることが多くなるだけでなく、プレイヤが徐々にうまくなっていく過程がリンクの成長ともシンクロしています。これらは、ストーリー面において、リンクが剣に宿る精霊であるファイと契約し女神の剣を鍛える物語として描かれます。

また本作では、トワイライトプリンセスと比べるとリンクが勝手に演技している際の違和感は少なかったですね。これは、リンクの気持ちとプレイヤの気持ちのズレが小さいことに起因するのでしょう。リンクとプレイヤの気持ちのズレが小さいのは、目的が一致しているから。ゼルダを助けるという目的と気持ちの一致。冒険に出るまがやや長いのですが、ストーリーの導入部としてプレイヤにゼルダを助ける気持ちを芽生えさせるためにも必要なのでしょう。ゼルダを助けるのが最終目的なのでブレが少なく、目的を見失わないのも良い。

剣とリモコンを通じてリンクと一体化したゲームだったからこそ女神の剣を収めファイト別れる時は自分でリモコンを操作できたらもっと良かったのになと。剣を収めファイトの契約を解除する瞬間こそがプレイヤとリンクのシンクロを解除する瞬間でもあるはずなので。普通にムービーで剣を収める演出はちょっと残念かなと。

ゲーム部分について

操作性はちょっと難しいかな?と感じます。ザコ敵でも歯ごたえがあります。その代わり、敵の数も少なめなのでバランスは保たれているでしょう。逆にボス戦はこれまでのボスの作法通りの倒し方なので歯ごたえがあまり無いです。私は4つめのダンジョンのボスがお気に入りです。ライバルとなるギラヒム戦も剣の振り方が重要なのでスカイウォードソードならではの戦闘ですね。
また、モーションプラスによる操作の仕方が分からないこともあります。リモコンの振り方を動画で見せるヘルプがあってもよかったのでは。操作性に関しては、Wii Sportsリゾートをイライラすることなく操作できればスムーズにプレイ出来るでしょう。

ダンジョンに入るまでがちょっと長いかなと感じます。ダンジョン自体は、迷った時は迷った部屋で解決することが殆どで、分からなくてもヒントを見られるので、パズル要素に関しては普段ゲームをしない人でもおすすめできるかなと。
サイレンは敵に見つからないようにフロルのしずくを集めるのでスニーキングゲームっぽいです。一度来たことのあるマップの再利用なのですが、その分ルートの把握が容易となります。フロルのしずくを取ると90秒だけ鬼が停止したままになりますが、90秒ってのも結構絶妙な時間。落ち着けば長い時間なのに、焦るとあっという間です。
三龍のイベントは、同じマップでもアレンジを変えると異なる形式のダンジョンになることを示していて興味深いです。下流のイベントもスニーキングゲームっぽくて好きでした。ただし、水龍のオトダマを集めるイベントは泳ぎの操作性の観点からイラットしましたが。

不満点として、声を大にして言いたいのは空での鳥に乗った移動はもっと簡素化できなかったのかと。せめて一度行ったことのある場所は瞬間移動できるとか。この点は色々な人に聞きましたが、こぞって面倒くさいという答えが返って来ました。移動マップの不満点はそれこそ風のタクトから出ているはずで、夢幻の砂時計大地の汽笛でも冗長だなと感じだ部分なのに、採用される理由はなんなのでしょうね。