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商業ニュースサイトでチラシの裏を配信しないでください

質の悪いニュースを配信する商業ニュースサイトを上げて叩いてみる。

商業ニュースサイトと個人ニュースサイトの違いはなくなってきている?

「商業ニュースサイト」と「個人のニュースブログ」の差って、今や公式リリースが来るかどうか程度の違いでは?(仮説) で語られるように、現在では個人ニュースサイト(ブログ)と商業ニュースサイトの差は殆ど無い。個人サイトの方が突っ込んだ内容が書かれることもしばしば。だが、やはりソースの信頼性と言う点では従来の新聞をはじめとする商業サイトの方が高いだろう。

だがしかし、信頼性などどこ吹く風という商業ニュースサイトが跋扈している。過去ログを示したようにに何度か書いてきた話題だけども、ますます悪化が激しい。以前はJ-CASTやアメーバニュースなどが酷いなと思っていたが、最近はそれらよりも酷いロケットニュースや日刊サイゾー、ガジェット通信などが台頭してきている。その多くは、提供元一覧・芸能 - livedoor ニュース と、ライブドアニュースに記事提供しているサイトで、内容はニュースというよりも、週刊誌的な噂に近く、2ちゃんねるなどの掲示板に書かれているソースのあやふやな個人の妄想とどっこいどっこいである。これらの商業サイトで特に酷いなと感じるのは、「ネットで話題の〜〜」という記事。ネットで話題と銘打ちながら、話題の元となったサイトへのリンクは一切なし。サイト名すら明らかにされないこともある。これなら捏造し放題じゃないかと。別に、ネットで話題になったことに関する記事を書くなと言うわけではない。需要があるなら配信して当然。しかし、リンクもせずに適当に書いて良いわけではないだろう。少なくとも、記事としての体裁を取ってもらいたい。チラシの裏をニュースとして配信されても、裏に何も書けなくて困るわ、という話。

というわけで、本エントリでは非常に質の低い商業ニュースサイトの酷い点を上げてこき下ろしたい。

コピペの日刊サイゾー

日刊サイゾーはコピペばかりだ。学生のレポートか!
サイゾーのラノベ記事がヒドイ件 - 60坪書店日記 にてまとめられた事例が特に酷い。現在、該当記事は、お詫び - 日刊サイゾー と削除されてしまっているが、「Yahoo!智恵袋」の引用元を明記しなかったことは詫びているが、twitter のつぶやきに関しては何も触れられていない。
また、「明確な違法行為」人気ラノベ作者がMF編集部に激怒!! 編集部への不信感を暴露 - 日刊サイゾー などは 弓弦イズルの前向きオンライン IS中文版発売差し押さえの件について を元にした記事だがやはりリンクがはられず、記事内容はほとんどブログの引用の範疇を超えた転載である。
適当な記事を書いている癖に、「またジャニーズに配慮か」竹下通りパニック報道で産経ニュースが記事差し替え - 日刊サイゾー などと他マスコミの批判を行っている。新聞紙各社も酷い記事を書くが、それ以前にコピペばかりのお前が言うなである。

飛ばしのロケットニュース

飛ばすのはロケットだけにしてください。
ロケットニュースの記者はリンクがはれないらしい。たとえば、ジョジョの荒木飛呂彦「Twitterまッッッっったく興味がないィ!」 なる記事。うすた京介Twitter のつぶやきである Twitter / うすた京介: ちなみにツイッターやりましょうと言ったら、(後略) を元にして書かれた記事だが、このつぶやきへのリンクではなくキャプチャ画像を使用している。twitter のつぶやきを引用して記事を書くならば、その引用元を掲載すべきだし、引用符などを用いて引用符と本文を明確に区別しなければならない。さらに、記事構成が、[@JOJO] “お宝だらけで嬉ション寸前でしたよ” うすた京介先生、荒木先生の家に遊びに行く!の巻 と非常に似ているのも気になるところである。
どうやら、ロケットニュースの記者はリンクの貼り方を知らないらしく、初音ミクと同じ色のNEW新幹線! 名前も『はつね』になるかも!? ではインターネット上で「名前も『はつね』にしよう!」なる動きがあると書いているのに、その動きのあるインターネット上のサイトなどへは一切リンクがない。

リンクの張り方も知らないどころか、問題があったらそそくさと記事を消してしまうらしい。インターネット上に安藤美姫さんの恥ずかしい写真を掲載? は削除され現在見ることができない。ただし、FF35しようずwwwwwwww ”産経「安藤鼻水噴射恥辱写真」掲載”を報じたロケットニュースが圧力に負け記事削除 などに記事が転載されている。転載された記事によると、ロケットニュースは産経新聞が、女子フィギアの安藤美姫の恥ずかしい写真を掲載したと報じた模様。その後、どこかからクレームが有ったのか、産経新聞が撮影した写真ではありませんでしたとの謝罪文を掲載した後に記事そのものを削除している。問題の写真は 産経新聞社がまた安藤恥辱写真掲載:アルファルファモザイク によると、おそらく http://sankei.jp.msn.com/photos/sports/other/100327/oth1003272352023-l16.jpg であろう。

引用のやり方が分からない、ガジェット通信

ちゃんとガジェットについても通信して欲しい。
ガジェット通信は、記事の最後にリンクを挿入するだけましな気もする。ただし、記事によっては アキバのゲームショップ『メッセサンオー』が購入者の個人情報だだ漏れの大惨事! - ガジェット通信 などのように参考リンク先がURLのみになっている場合もある。コピペするのは面倒なので、リンクを貼って欲しい。
美少女すぎる28歳の女流漫画家が「本気でカワイイ!」 - ガジェット通信 ではPSPe族に掲載された女流漫画家の夏達の写真を転載している。記事の最後に「写真は引用の範囲内(著作権法32条)にて掲載」と書かれているのだが、この画像はどうみても 中学生みたいな“美少女”漫画家 夏達さん(28) : まにあっくすZ に転載された写真をキャプチャしたもので、引用の範囲内を超えている。引用するのなら、転載元のまにあっくすZからではなく、PSPe族からでなければならない。そもそも、記事の主がPSPe族に掲載された女流漫画家の夏達の写真であり、引用の要件を満たしていない。よって、引用の範囲内で引用された写真ではない。

また、ガジェット通信は 有名ゲームブログ『はちま起稿』が休止! 盗用されたのが原因? - ガジェット通信 のように、個人ブログ間でプロレスやらせたりととしょうもないことやっているのが本当にバカバカしいと思う。1990年代後半の一部テキストサイトかよ。

なぜリンクが貼れないのか

なぜ商業ニュースサイトの記事はリンクの張り方がまちまちなのだろうか。例えば、アメーバニュースもよく分からないリンクの張り方をする。ガチャピンの「中の人論争」に終止符 - Ameba News [アメーバニュース] ではガチャピンTwitter 上のつぶやきである Twitter / ガチャピン【Gachapin】: 『ガチャピンの中身は?』 たぶん・・・元気と勇気! かな? へ直接リンクが貼られている。一方、女性がかわいいと思ってやっていた恥ずかしい行動 - Ameba News [アメーバニュース]204 No Content (2ちゃんねるまとめ) : かわいいと思ってやってる・やってた行動【18喪目】@喪女-1 - livedoor Blog(ブログ) を元にした記事だが、記事中のリンク先は かわいいと思ってやってる・やってた行動 - newsing(ニューシング) となっている。
アメーバニュースは著名人のサイトには直接リンクを貼るが、それ以外は newsing(ニューシング) を経由する傾向にある。これは、著名人以外のサイトにリンクを貼ると、リンク先に迷惑がかかると思っているのだろうか。ただ、それならば記事にするべきではないし、読者とっても二度手間なのでできればやめて欲しい。

ガジェット通信も不思議なリンクの張り方をすることがある。例えば、血液型を決める分子 - ガジェット通信有機化学美術館・分館:血液型を決める分子 - livedoor Blog(ブログ) を元に寄稿された記事だが、リンクはURLが書かれているのみで、クリックしても飛ぶことはできない。わざわざコピペするのは面倒なので、きちんとリンクタグで囲んで欲しい。
ガジェット通信の事例から推測するに、商業ニュースサイトがリンクを貼らない理由は、記事をその他のサイトに配信しているからなのかもしれない。例えば、ITmedia ねとらぼの記事である ねとらぼ:大沢たかおに口説いてもらえる? 音声合成読み上げサイト「あなたに朗読」 - ITmedia News がヤフーニュースに転載されると、大沢たかおに口説いてもらえる? 音声合成読み上げサイト「あなたに朗読」(ITmedia News) - Yahoo!ニュース 記事中のリンクはなくなる。つまり、記事の文字のみを転載するのでリンクは消えてなくなってしまうと。また、転載されてリンクが無くなることを見越して記事を書いている面もあるのだろう。だからといって、引用や転載を適当にやっても良い言い訳にはならなし、コピペで記事を書いて良い理屈にもならないが。
ところで、ヤフーニュースは転載元の記事へのリンクを貼って欲しいところでもある。

既存マスメディアで汎用的すぎた「関係者」

リンクは転載側のシステム上の問題もあるだろうが、それでも転載される前の記事にならリンクは貼れるはずだ。そもそも、なぜソースをはっきりさせない記事を書くのだろうか。既存のメディアがソースを明らかにしないことをパロディにした以下のような短編がある。新米記者が事件の関係者のもとへ取材に行こうとすると、先輩記者がわざわざ事件の関係者の元へ行かずとも、「関係者(せき けいじゃ)」さんの所に話を聴きに行けばいいだと諌める落語的な短編がある。作者は清水義範だったような気もするが、ショートショートの広場だったかもしれず記憶があやふや。
上記の短編は一種のジョークだけどども、既存のメディアでは、自民党幹部とか政府官僚とか、内部関係者とか、誰ともつかない人の発言を元にニュースを流してきた。もちろん、ソースを明かせない場合もあるだろうが、時には本当にそのような発言をした人が存在するのか、と疑問に思うこともある。新聞、テレビですらこんな現状で、週刊誌にいたってはかなりひどく、ソースはさらに曖昧となっている。週刊誌の中に真実もあるのが困るところ。その点は2ちゃんねるをはじめとするネットと変わりませんね。ある意味、近親憎悪なのかも。

ネットで最も週刊誌的なのは、やはり老舗のZAKZAK、スタートが1996年8月だから驚きだ。現在では見出しで笑いを取るサイトという地位を確立している。ZAKZAKも「関係者」手法をよく使う。例えば、エロゲマニア悲鳴! 若い女性も…大量の顧客情報流出 - 政治・社会 - ZAKZAK での「情報漏洩に詳しいネットユーザー」って誰だよと。元々、夕刊フジのインターネット版ですからリンクやURLが表示されないのもわかるけど。
2005年にスタートしたJ-CASTも週刊誌的。J-CASTは記事によるが、「若者に起業勧めるのは嘘つき」 ひろゆきがホリエモンに反論? (1/2) : J-CASTニュースひろゆきホリエモンさらには、id:Chikirin と所謂ネット釣り師の発言を元にした記事だが、それらの記事へのリンクはない。試しに、記事中のリンク元を示してみるが、これらを全てリンクしておけばもっと良い記事になるのになと。

まとめ的な愚痴

ネットの醍醐味って何かと問われれば、「ネット」という言葉が表すようにつながっていくことである。つまり、リンクを貼ることがネットを広げることになる。昨今の芸能人もテレビなどのマスコミ発表の前に自信のブログで結婚などを報告するようになった。その他、企業のプレスリリースを見ることで一時ソースを手にいれることができうようになった。誰かに加工されることなく自らで情報を発信できるし、そしてその情報を受け取ることができる。もちろん、生の情報では専門的な知識がないと理解出来ないこともあるので、加工した方が理解し易くなるし、情報を広げると考えると既存の、つまり商業ニュース配信の意義はまだまだ、あるいはこれまで以上にあるだろう。だからこそ、ネットで話題になっている記事を配信する商業ニュースが増えているのだろうし。しかし、それらの話題が既存の方法論のまま、つまりソースを明らかにしない方法で配信されても不自由なだけで、ネットの利点が生かされていない。ましてや、コピペで記事を書いて理屈にはならないし、個人の感想、つまりチラシの裏を読まされても困る。というか、ニュースを配信して飯をくってるならもっとましな記事を書けと。多くは、リンクをきちんろ貼るだけでずいぶんましな記事になるのだから。

ちょっとした追記を つまらない記事だからこそ、リンク先を貼れない商業ニュースサイトたち - 最終防衛ライン2 にて。