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映画館の魅力は観客との一体感

と言いつつ最近映画館にいけてないのですが。

昨今映画館事情

映画はDVD等をレンタルした方が安いし、ってのはその通りで映画館で映画を一本見るには1800円*1必要で、レンタルなら新作でも400円前後と圧倒的に安い。良く挙げられる映画館で映画を見る利点は、大画面に良い音響なのだけど、それに価値を見出せない人もいるし、ド迫力を売りにした映画以外ではあまり意味が無い場合もある。映画を配信する側は、よりド迫力を目指し3D映画に注力しているようで、アメリカなどでは立体上映システムが導入されているが、日本では一部の映画館でしか3D映画を見ることができない。

日本では、一時期映画館の数が減っていたけども、2000年ごろからシネコンが増え始めている。しかし、最近ではしかし、シネコンが増えすぎていると言う懸念もある(参考:シネコン 淘汰の時代)。
また、映画は2003年に公開された「踊る大捜査線 THE MOVIE 2」が大当たりした事などから、ドマラを元にした映画、あるいは原作付の映画がたくさん作られ、それなりにヒットしているものの、オリジナル映画にヒット作はあまり無く、映画というコンテンツ自体に本当に魅力があるのかが問われている(参考:【ランキング2008】映画興行収入トップ10)。

映画館の魅力

DVDでレンタルしたほうが安いけども、それでも僕は映画館で映画を見たい。これは映画好きの親の影響もあるのだろう。物心ついたときから家族と一緒に映画館で映画を見ていた。ただ、親がジブリ映画の面白さに気づくのが若干遅かったのだけが悔やまれる。さて、映画館で映画を見る魅力ってド迫力以外に何なのでしょうか。以下は個人的に感じている映画館の魅力なのだけど、この魅力があるからこそ映画館に脚を運ぶのだと思う。
先ず一つは、集中できる事。真っ暗で映画を見るしかやる事が無いので映画に集中できる。トリックの劇場版の二作目を映画館で見たのだけど、集中していたせいか作中にちりばめられた小ネタを相当数見つけることができた。で、同じ映画をテレビで見たのだけど、映画館で見つけられたはずの小ネタを見つけられなかった。やはり、集中力が違うのかなと。また、エヴァンゲリオンの新劇場版である「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」のまとめエントリを書いたときも、やはり映画館ならではの集中力あってこそ書けた内容かなと思える。
もう一つは、本エントリのタイトルでもある観客との一体感。昨年の夏に「崖の上のポニョ」を見たのだけど、夏休み中ということもあって家族で見に来ている人が多く、小学生とか幼稚園の子供が多かった。映画が始まるまでは大変騒がしいのだけど、映画が始まると楽しい事への期待感なのか子供たちが静かになる。本編が始まり、面白いシーンになると子供たちが爆笑し映画館自体が沸く。悉く子供たちの壷を押しまくる宮崎駿の感性を肌で感じた。そして、エンディングではお馴染みのポニョの歌が流れるのだけど、子供たち大合唱。さながらスタンディングオベーションである。また、エンディングもにくい演出で、ちょうどポニョの歌が収まる2〜3分くらいに収まっているシンプルな構成も子供たちの事を考えているなと。
この一体感はポニョに限らず、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」でも感じた。その他、公開を待ちに待った映画ほど良く感じる。この期待感や満足感を感じたいからこそ映画館で映画を見たいと思う。これは逆に面白くなくても同様で、つまらない映画でも同様にガッカリ感をかんじている人がいるんだなぁと思うと傷口も広がらない。
一体感は無くても、他の観客のリアクションが面白い事もある。ファインディング・ニモを見に行ったら、ネイティブの人がいたのだが、その人だけが大笑いしているシーンがいくつかあった。その辺は字幕では訳しきれないニュアンスや、笑いを感じる上での文化的背景が違うんだろうなぁと。

映画館で集中できる事と、観客と一体感になることは相反しているようだけど、集中しているからこそ観客と一体になり、一つの大きな個体として映画を見れるのかもしれない。それを感じたいからこそ、僕は映画館で映画を見たいのかなと。

*1:前売り券に金券ショップ、映画館によっては会員割引などありますが