日本から「レジ打ち」が消える日

タイトルはホッテントリメーカーにつけてもらった

レジ打ち話題関連リンク

超レジ打ちの早いおばさんがいて、そのおばさんだがいれば客はストレスフリーにレジに並べる。だけど、レジ打ちが早いという才能に対価が支払われないのは何でなんってエントリだと思う。以下その反応

平日の夕方のスーパーはやっぱり混みますね。ベットタウンにある大きな一体型スーパーなんかだと、土日は家族連れが多くてありえないくらいレジ混んでます。なるべく時間をずらしていきますが、ダメな時はイライラを我慢して並びます。できるだけ早く流れるレジを探します。そうして自分の並んだ列が他の人より早く処理できた時は嬉しいですが、明らかに自分よりも後に並んだ人が先に会計が終わった時は本当に悔しいです。
そんな時、レジ打ちが早い人に対価が支払われないのは変だなとは思います。しかし、雇用側は、ある一定以上の処理ができれば問題ないと考えているし、レジ打ち自体の持久を見ても誰にでもできる的な値段なので、雇用確保に困らなければそれで良いってスタンスに見えます。

レジ打ちは専門職になるか

雇用側が、レジ打ちの処理の速さを問題視するのは、レジ処理をスムーズでストレスフリーで行わなければ売上が明確に落ちるという客観的なデータがあった場合でしょう。この時、雇用側はレジ処理の高速化に着手するでしょう。その解決策の一つが、「レジの早打ち」を能力として認め、コストを払い、レジを早く打てる人材の発掘・育成を行うことだろう。しかし、レジ打ちを専門職としている人はいないし、レジ打ちを育成する機関もない。早いレジ打ちがいるからと言って、ヘッドハンティングし遠くから呼んだり、引越しさせたりするほどのコストはかけられないだろう。雇用側が、早いレジ打ちを育成するとしても、これもタダではないし、折角育てた人材が辞めないようにそれなりに給料を支払わなければならない。
レジ打ちに高速化の解決策として、「レジの早打ち」という能力にコストをかけるのはひどく効率が悪いだろう。もしかしたら、単純に今のままでレジ打ちの人数を増やした方が安く上がるかもしれない。例えば、レジを二人組みにするとか。実際、混雑時はレジが二人組みになるスーパーとかありますし。また、雇用側は人件費を抑えたいので、レジを高速化するならレジのシステムを変えることにコストを支払うでしょう。例えば、店内の導線を見直したり、フォーク型に客を並ばせたりとか、あるいはレジの仕組み自体を変えるとか。その一つが、客が自らレジの入力すると言うシステムですが、まぁこれ万引きとかどうするのとか、客がシステムに慣れてないので逆にイライラするこという問題がありますけど。

レジ打ちが技能の必要な専門職になれば、レジ打ちでキャリアも積めるし、レジ打ちの教育係とか、レジ打ちヘッドハンティングとかレジ打ち総括にレジ打ち課長などになれるでしょう。医療事務のように同じ処置でも病気によって計算方法が異なるくらい、レジを打つ際に全ての商品の区分入力が必要で、お客さんの買った組み合わせで値段が変わってくるくらい複雑とかなら専門職にもなるでしょう。しかし、そんな極端な話はミノフスキークラフトでレーダーが使えない宇宙世紀みたいな、POSシステムがスカイネットに乗っ取られた的な世界じゃないと成り立ちそうもない。

人かシステムかそれが問題だ

プロジェクトで問題があった場合、人やシステムを改善することになるでしょう。給料を上げて雇用形態を良くして、より良い人材を得るのも一つの手ですが、それができない場合だってある。それは、人材を安定的に確保しなければならない場合。弁当工場を能率化するために手先の器用な人ばかりを集めていくわけにもいくまい。その場合は、工場内のシステムを改善した方が良いわけで。たとえば、ベルトコンベア形式では個々の意識もモチベーションが維持できないなら、個人の責任は重くなるがマイクロセル方式にすることで作ることの意義を見出させるとか。
レジの場合は、レジの並び方や会計システム一新するという方法もあるだろう。商品全てに非接触式ICチップを付けて店を出ると自動会計とか、ネット販売がどんどん進んだりで、レジそのものが無くなるなんてことも。ICチップは冷蔵庫などとも連動し、家に何があるか一目瞭然でお勧めレシピが紹介される。トレーサビリティもできて、産地を確認できて安心とかね。