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「日本語が亡びるとき」を立ち読みしたが、梅田さんの書評は不十分だと思うよぉ

梅田氏の問題は、他人に本を薦める書評としてふさわしくない文章書いちゃったのに、分からない奴はバカだとの賜ってしまった点だろう。また、本のタイトルや記事見出しが過激だったことも騒動になった一因でもある。
先ず最初に本の章立てを引用。

1章 アイオワの青い空の下で「自分たちの言葉」で書く人々
2章 パリでの話
3章 地球のあちこちで「外の言葉」で書いていた人々
4章 日本語という「国語」の誕生
5章 日本近代文学の奇跡
6章 インターネット時代の英語と「国語」
7章 英語教育と日本語教育

立ち読みでざっと読んだ感じだと3章までは作者の体験を基に書かれているので、「ほうほう、へ〜」といった感じで読めて面白いです。水村氏自体の経歴が特殊で、12歳で渡米したのに英語に練れ親しむことが出来ず、日本文学を読んで日本に恋焦がれる。そのせいか、夏目漱石の作品を殆ど暗記している。英語が嫌いなので仏文を学ぶ。フランス語は学問を学ぶ上で必要な言語だったが、第二次世界大戦後は衰退の一途をたどる。といっても、フランス語では話されているのだが世界的に話す人は減った。その代わり、英語がドンドン台頭してきたと。このようなフランス語の衰退を肌で感じたり、滅び行く少数民族言語や、多重言語者を目の当たりにして、日本語、特に日本文学に危機感を覚えるという内容。
現地語、普遍語、国語について論理を展開をして、6章、7章でインターネットや現在に教育について語っている。特に、6章や7章は作者の「主張」に関わる部分なのでいろんな意見があるのが普通だと思います。
梅田氏も「本書の冒頭の三章(280枚)が「新潮」9月号に一括掲載されたのを一気に読み感動してから数か月、待ちに待った刊行である」と書いている。僕も3章までは作者の経歴も含めて面白いなぁと思いました。この3章の部分をクローズアップすればよかったのに、何故か6,7章の作者の「主張」を借りて自分の主張をしちゃってる。その自分の主張が叩かれているのに、「本も読まずに叩くバカ」と言ったらダメだろうと。
梅田望夫「紹介・水村美苗『日本語が亡びるとき』」の補足説明を試みる。水村美苗『日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で』を読む。 。さらに 無知と傲慢とエリーティズムはいかにして生まれたか〜続・水村美苗『日本語が亡びるとき』を読む。 を読む限り、梅田氏は水村氏の主張を読み込んでいるとは思えない。また、そもそも紹介が不十分である。6,7章をクローズアップするのではなく、3章までをクローズアップすべきだったんじゃないかなと思います。
大体、「すべての日本人がいま読むべき」とか押し付けがましいよね。ただ、6,7章の作者の「主張」ばかりが注目されるされ、読まない人がいるのはちょっと勿体無いかなと思います。水村氏のファンでもないので、買うほどではないなと僕は思います。図書館や人づでに借りて読んでみてはいかがでしょう。