詳しくは、URAHIDEO 第001回【通算192回】 08.05.09 を聞けって感じですが長いので。適度にテキストに起こしながら感想を書く。
経緯
- インタビューされる。日本語で応えて、通訳の齊藤さんが翻訳する
↓
- インタビューした人が記事を書く
↓
- MGS4 - INSIDE THE BIGGEST PS3 GAME OF '08 : Next Generation - Interactive Entertainment Today, Video Game and Industry News - Home of Edge Online
- 謙遜など若干の歪みがあるが、インタビューに即した記事である(通訳の齊藤さん弁)
↓
第三者がインタビューの記事を元に感想を交えて記事を書く
↓
- Kojima disappointed with MGS4 - PS3Forums
- 咀嚼されすぎて大分おかしい(小島監督弁)
↓
本当に言いたかったこと
引用の範疇を超えているかもけど、改変せずにテキストにします。
(前略)
小島「まず、僕らはあるハードを作ってるとします。ハードとゲームね。例えばそのハードのレベルが地べたを這う車、車で移動できる、二次元を。そのハードを作ってるところに、次の次世代のマシンのスペックが来ましたと。それは何かと言うと、空を飛べるというハードらしい。それを僕ら聞くんですよ。車でマッハを超えれるかといったら超えられるわけないんですよね。まぁ地べた走ってるんで。それでまぁなんとかそれを作ろうとしてる時に、空を飛べるマシンが出るぞと言われて。嬉しいてしゃあ無いわけですよ。『何や空飛べるやんけ!次!』ってなると、もっと先まで夢を見るんです。これはクリエーターのサガなんで。仕方が無いんですけど。『じゃあ音速超えれるやん』ということね。で、そこで止まらないんですよ『宇宙まで行けるやん!大気圏外まで超えれるやん!』と思うんですよ。で、思ってその頭で企画をするんですよ。もう楽しい時期です。ものすごい楽しい。宇宙越えたらこんなんなる、宇宙越えたら無重力空間があるから、こんなんして、あんなんして…ってこういうのを作ってるんですけど、そこにハードの具体的な物が来ます。で、それで作っていくと、まぁ音速は超えれたけど、やっぱり宇宙へ出るようなハードではなかった。そこまでは行ってなかったという、そういうことなんですよ。空を飛べるというイメージを掴んだ時に、十歩いけると思ったけど、最終的には一歩やったというのは、そこなんですけど、その一歩がすごい重要なんですよね。一歩前へ進めるってことは物凄い事なんですよ。下しか走ってなかったのが空飛べたわけですから。しかも音速を超えたんで、ということなんですよ。で、今回は一歩ですけどその次のハード出たときに宇宙飛べるよ。『宇宙飛べるの!』で、宇宙飛べるってことは、もっとすごいことできるんちゃうんかと、また思うわけですよ僕らは。『光速を超えて過去にも未来へも時空を超えれるんちゃうか!』と思うわけですよ。普通ね。その頭でまた企画するんですよ。実際にハード来たら、光速は超えれたけど時間を越えられへんかったみたいな。でも、それは確かな一歩で前からすると二歩進んでいる。これが物づくりなんですよ。そういうことを僕は伝えたかったんですけど、伝わらなかったようで、ということですよね」
齊藤「まぁ大規模なもしもしゲームみたいな。まぁ一番最初の記事も、監督のインタビューって全部録音してるんですよ。僕の訳した英語も日本語も全部大体最近は録音してるんですよ。それで確認すると、間違った事はいってないんですよ。だけどやっぱり、さっき監督も言ったように、日本人の謙虚さとか、ちょっと皮肉っぽい言い回しとか」
小島「まぁ僕は自虐的ですからね(笑)」
齊藤「そういうところを、摘まんで次この記事をですね、今度は感想を交えて次の人が書くとその人の主観、またその記事を見て感想を交えてその記事を引用したりすると、いくらでも…ね?ちょっと怖いなぁと思ったんですよね」
小島「しかも、タイトルがもう明に変っていってるんで、これはちょっと困るんですよ。だからもうインタビューとかせんとこかなと。もう最近思いますよね。インタビューする事が僕の仕事ではないんで。物作るだけなんですけど」
齊藤「ただやっぱり、最初の記事は良い記事書いてるんですよね。その意図も、ある意味書いてあって」
(後略)
URAHIDEO 第001回【通算192回】 08.05.09 より
まさにワールドワイド伝言ゲーム。一次ソースを当るのは重要ですね。改変が改変を生む一つの事例として覚えておこうと思います。しかし、小島監督も自分の記事良く調べてるなぁ。
この後は、アメリカやイギリスは謙遜しないとか、ドイツはマイスター制度があるので謙遜するとかそんな話。ネタバレ前回トークがあるも、ピーばっかし入ってたり。プレイした欧米人はビューティー&ビーストがかなり怖いと感じた感想を漏らしたとか。演出が日本的な怖さなんで、得体の知れない怖さなんでしょうかね。小島監督はインタビューのためメディア訓練を受けるんですよ、なんて裏話もあったり。