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チリンチリンアイス考

生まれ育った地域を出てみて初めて、ローカルを感じます。僕は長崎出身ですが、長崎を出て「お盆にお墓で花火をする」ことが普通ではないことを知ったり。
そんなローカルな話題の一つが「チリンチリンアイス」という氷菓。おばちゃんが屋台でアイスを売ってるのですが、鐘を鳴らしながら売っているので「チリンチリンアイス」とか「チリンのアイス」などと呼ばれている。アイスといっても、一種独特の結晶の粒が大きいシャーベット状のバニラアイスである。おばちゃんがヘラですくってコーンに盛ってくれる。上手い人だと薔薇型に盛る事もできる。観光地や国道沿いで販売している事が多い。市民プールの前などでも売っているので、子供の頃はプールの帰りに食べるのが一つの楽しみであった。

チリンチリンアイスババヘラアイス=アイスクリン

さて、昨日Twitter内で「ババヘラアイスなら長崎にもあるよ」となる発言が。「ババヘラアイス」とは何ぞやと思ったが、直ぐにローカル性と、おばちゃん(ババ)+ヘラですくう+アイスから「チリンチリンアイス」ではないかと思って調べてみると、なるほど同じ形態のアイスクリーム販売である。「ババヘラアイス」は秋田の有限会社進藤冷菓により2001年に登録商標として申請されている。ただ、それ以前から、そして同種の形態で販売されているアイスクリームも同様に「ババヘラ」と呼称されているようだ。「ババヘラアイス」は Wikipedia に詳しいが、どうやら1950年代には既に販売されたいたようだ。

さて、Wikipedia で「ババヘラアイス」を調べてみたら、高知にも同種のアイスクリームが存在し、販売形式も同じらしい。その名も「アイスクリン」。言われてみると長崎でも「チリンチリンアイス」を「アイスクリン」と呼称する人はいる。
アイスクリン」の呼称は、

1860年に臨海丸で渡米した使節団がアイスクリームを食べた際、「あいすくりん」と呼んだ。 1869年に日本初のアイスクリームが横浜で「あいすくりん」の名称で販売されたのをはじめ日本中に広がっていった。

とされるが、現在のアイスクリンとは直接の関係はなさそうだ。高知でもローカル食の強い食べ物であると認知されているようだ。売り子は、10代の女性かおばちゃんであるらしい。沖縄の売り子はほとんどが10代の女の子とのこと。


呼称と地域まとめ

アイスクリンの歴史の謎

地域がバラバラなのに、同種のアイスクリームが似たような形態で販売されているのが面白い。発祥元は横浜ではないかと推測されるが定かではない。販売形式が移動式の屋台なのも、昔は冷蔵庫が無かったからだろうか。所謂アイスキャンデー売りの一つの形態だと考えられる。元々全国にあった販売形式が残った地域が上記の例だけとも考えられる。戦後直後にあったのは確かだが、戦前にどれくらいあったのが歴史を紐解く上で重要なようだ。
それぞれの地域の共通点を考えると青森と秋田は東北であるが、なぜか両者で名前も異なれば、販売形式も固定式か移動式かの差異が見られることが気にかかる。
長崎、横浜、倉敷、高知に関しては「造船」あるいは「港」というキーワードで結ぶ事ができるかもしれない。
あと、Wikipedia は統合するか相互に参照できるようにした方が良い気がするなぁ。