クイズ番組を憂う

クイズ番組が好きです。新しいことを知れるから好きです。答える快感も好きです。そして、考えることが好きです。というわけで、日曜日は平成教育学院を見るのですが、NEXT→ の葵日向さんがTwitterでこう呟いた。

平成教育学院】いつの間にか平成教育委員会も、できない人を嘲笑う番組に成り下がりましたね。なんで、クイズ番組ってこういう魅せ方ばかりなのでしょう?

確かに、昨日の平成教育学院の演出は酷かった。過去にありえない回答をした出演者を呼び、復習という名でその酷い回答をVTRで流し笑いものにしていた。恐らく演出として、その回答が映し出されたときに「笑い声」が加味されていたように思う。
平成教育委員会は中学入試の問題って大人でも難しいねというのが趣旨であろう。小学生から大人まで解くことを楽しめるクイズ番組だと思う。小学生でも解ける問題を解けない大人を嘲笑する要素もあり、渡嘉敷勝男などはボケ役である。世界不思議発見での野々村真ポジションである。世界不思議発見の野々村真や、渡嘉敷勝男はボケ役で笑いを誘うと同時に、ゲストがトンでもない回答を書いてしまっても、ボケ役がさらに上を行く回答をすることで、ゲストへの「嘲笑」を受け止めるという役割も担っている。
バラエティであるから、「笑い」という要素も必要だが、解けない人への「嘲笑」を全面に押し出されるとなんだかなーと感じる。その「嘲笑」を前面に押し出しのがヘキサゴン2。元々、お笑いが担っていたクイズ番組でのボケ役を、天然ボケ風のおバカキャラが担っている。芸人の考えたネタよりも、天然のほうが面白いのだけど、世の中の天然と言われる人は、殆どが周りがキャラ付けした養殖なエセ天然なので食傷気味。正直、以前の6人の回答者の一人が問題のジャンルを選択後、回答できなかった人を当てていくスタイルの方が、心理戦もアリ好きだったのだが。まぁ、ヘキサゴン2をクイズ番組としてみるからおかしいのであって、ただのバラエティとして見るのが正しいのだろう。

クイズ番組に加味される演出について

個人的に、現在放映されているクイズ番組で好きなのは、クイズ雑学。深夜で時間帯があったのと、雑学を淡々と、クイズもテンポ良く進み、纏まったネタを仕入れることができるので良く見ていた。しかし、今年の1月からは夜8時枠に移動して涙目ですよ。
ちなみに、クイズ雑学王の姉妹番組である検索ちゃんも好きですが、あれはクイズという名を借りた太田光のはっちゃけ番組である。個人的に、検索ちゃんの太田が一番自由で伸び伸びしているので好きだ。
個人的に、クイズ番組は新たなる雑学の仕入れと答えられることへの快感を同時に得られる点が好きだ。そのため、クイズを淡々とやる番組が好きなのだけど、世の中そのような人ばかりではないので、何かしらの要素が必要となってくる。できない人を笑う「嘲笑」がその一つである。というわけで、現在放送されているクイズ番組を中心にクイズに加味される要素を考えてみる。

よく見るクイズ番組としては、世界ふしぎ発見アタック25および前述の平成教育学院IQサプリ、雑学王。この中で世界ふしぎ発見は教養番組を売りにしている。ドキュメンタリー風に淡々とやっても良いのだが、それだと視聴率が足りないのでクイズを加味している番組。現在放送中で、同じタイプの番組はウルルンどうぶつ奇想天外など。
クイズを淡々とやる形式は、雑学王とアタック25。雑学王は新しい雑学を得られることが重要なのであの形式で十分に番組となる。アタック25は視聴者参加型+パネルゲームが加味されている。ゲーム性を加味するという点では、NHKのクイズモンスターやかつてのヘキサゴンなどがアタック25と同じ系統か。
家族全員でクイズに答えることを売りにした番組が、平成教育学院IQサプリなどか。同系統にマジカル頭脳パワーなど。ただし、初期のマジカル頭脳パワーはパズルや推理クイズなどで頭のやわらかさを競う番組であったのに、最終的には芸能人のレクリエーション番組に成り下がっていたが。
クイズという名を借りたトークやバラエティに属するのが、さんまのSUPERからくりTVや検索ちゃん。クイズをおかずにトークをする番組で、おかずは実はクイズでなくても良い。トーク系が酷くなると先に挙げたヘキサゴン2のように「嘲笑」を主としたクイズ番組になる。
ミリオネアはクイズだけだったので最初は好きだったけど、段々みのさんの演出が濃くなってきて見るのを止めた。クイズの答えをCMまたぎにするのは、考える時間を与えるので良い面もあるのですが、クイズがあまりに単純すぎるとただの時間の無駄だったり。ミリオネアはみのさんの演出と、回答者のドラマも加味されている。大抵はお涙頂戴でお金が必要なんですと言う安っぽいドラマなんですけど。クイズにドラマ性を加味すると言う点ではアメリカ横断クイズと似ているか。ドラマといえば、ネプリーグは出演者と「協力」することが加味されたクイズ番組もある。逆に出演者同士が足を引っ張り合う形式もあるが、日本ではあまり見られない。

クイズ番組に加味される要素まとめ

クイズ番組は新しい知識と、問題に答えることを楽しむ番組であるが、それだけでは間が持たないので色々な演出が加味される

  1. 知識系
  2. トーク系
  3. 家族みんなで系
    • 家族みんながほぼ同じレベルで解ける番組。なぞなぞ系が多い
    • IQサプリなど
  4. ゲーム系
    • クイズにゲーム性を加味したもの。心理戦なども見られる。
    • アタック25など
  5. ドラマ系
    • クイズにドラマを導入する。回答者がクイズに正解しないとならない状況を作りだす。
    • 回答者同士が協力したり、足を引っ張ったりなど。
    • ミリオネア、ネプリーグなど
  6. 嘲笑系
    • クイズができない様を笑う番組
    • ヘキサゴン2など

追記(1/22):はてブのコメントに反応してみる

アメリカ横断ウルトラクイズに出たかった人です。高校生クイズは高校が厳しくて出れませんでした。でもまぁ、今はQMAあるしね。ゲームのクイズってデータ変らないし、コンピュータ相手だしで、クイズ好きには物足りない。QMAはその弱点をオンラインにすることで克服!しかし、最寄のゲーセンが遠いのがネックであります。

地上波ではなく、衛星放送見るべきなのかなーと思いつつ、そこまでして見たいかと問われるとちょっと疑問。