2007年のGP終了

BMWとウィルアムズの燃料温度問題について、マクラーレンが上申中なのでまだ微妙だけども、とりあえずライコネンがワールドチャンピオンで良いのかな?

マクラーレンの頃は本当に運に見放されていたよな。ただ、ライコネンマクラーレンファンとしては嬉しくもあり、悲しくもあり心境は個人的に複雑。ただ、マクラーレンのスパイ疑惑でハミルトンとアロンソのドライバーズポイントが剥奪された上での漁夫の利ではなく、きちんとライコネン自身の実力で勝ち取ったワールドチャンピオンだったのは喜ばしいことだ。そもそも、実力も資質もあった。しかし運に見放されていた。2003年の最終戦までもつれ込んだ死闘2005年のフェラーリ不調、ガラスのマクラーレン を考えると、ながい道のりを経てようやくワールドチャンピオンになれたなと。

ライコネンアロンソ、ハミルトン

ライコネンは今年の開幕戦であるオーストラリアGPを制し、いよいよワールドチャンピオンか!と思っていたら、その後の前半戦はボロボロ。早々にチャンピオン争いから辞退したかと思ったら、ヨーロッパに戻ってきてからの末足が素晴らしかった。最後には、その粘りがワールドチャンピオンに導いたのだろう。

アロンソは同チームメイトであるハミルトンにやられたかなという印象もあるけど、全体的にマクラーレンに馴染めなかったのかなーと。前半戦はブリヂストンに戸惑っていたし、後半戦もマシンの挙動がおかしかったり。何にせよ、移籍しての連続タイトルは難しいよなと感じた。

ハミルトンは総じて無難な走りだった。ルーキーなのに恐るべき走りをしていた。開幕から7戦目のアメリカGPまで表彰台から降りたことが無かったという恐ろしいルーキー。折り返しの頃にはワールドチャンピオンに一番近かった。しかし、最後の2戦でらしくない走りだった。特に最終戦のブラジルGPは本当にらしくない。あの第一コーナーでのオーバーランや、走行中のボタンミス(推測)はプレッシャーに負けてしまったかのようだ。最初の位置で走りきればもっともワールドチャンピオンに近い位置にいたのに。でも、そのワールドチャンピオンをとりたいという意識がハミルトンを守りへと向かわせたのかもしれない。
やはり、ワールドチャンピオンになるというプレッシャーは並々ではないのだろう。そう考えると、ライコネンはそのプレッシャーを何度も体験してきたから、最後まで挑戦者であり続け攻め続けたからこそのこその2007年のワールドチャンピオンなのかもしれない。

新世代の幕開け

今年はミハエルが引退して、F1どうなる?って感じの年だったけど総じて見ると、最終戦まで3つ巴でもつれ込んだ。その内一人はルーキー、もう一人はミハエルを破ってチャンピオンになった王者、そして無冠の帝王とF1史に残るシーズンだろう。
また、新世代が多く誕生した年でもある。ルーキー優勝なるかと思われたハミルトンもさることながら、特に注目したいのは、クビサかな。そもそも今年はBMWが曲者だったんだけど、アロンソ達にも引けをとらない良い走りをしていた。最終戦でもアロンソオーバーテイクしていたし。もう一人は、ベッテル。下位チームにいながら最高位は4位となかなかのセンスが光る。
ハミルトンと同じ85年生まれの、中島とニコも今後を担うドライバーだろう。もちろんコバライネンも。ピケJr.も三戦との噂があるので、来年も熾烈なF1が期待できそう。