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遊ばせるDQと魅せられるFF

まなめさんは聞きました。「FFとDQの違いって何?」

某FFネトゲ廃人に「DQとFFの違いって何?ホイミとケアル、やくそうとポーションくらいの違いしかなくね?」と聞いたら、「FF:ビジュアル重視。腐女子向け。DQ:全年齢向け」と返ってきた。ファンが聞いたら怒るかもしれないけれど、どうも違いが分からない。
まなめはうす  2007-08-28 (Tue) 20:36 より

一言で答えるのは難しいなぁ。その某FFネトゲ廃人さんの、「FF:ビジュアル重視。腐女子向け。DQ:全年齢向け」ってのも現在のFFとDQという点では間違いではないと思うけど、それは結果であって根本的な違いではない。ある根本的な原因があり、FFはビジュアル重視になり、DQは全年齢向けになったはず。では、その根本的な違いとは。僕は、DQは冒険をするゲームで、FFが物語るゲームってのが根底に流れる大きな違いだと思うのです。

和製RPGの二大巨頭

DQは和製RPGの元となったゲームである。FFはその亜種に過ぎなかったが、挑戦的なシステムなどにより独自路線を築くことで、DQと並ぶ二大RPGとしての地位を確立していった。そんなわけで、DQエニックスとFFのスクウェアが合併当時は色んな意味で信じられなかったですね。
DQとFFは比較対照されることが多く、DQ派、FF派なんて派閥が存在したりする。そして、しばしばDQとFFの違いが語られる。これらの違いはドラクエとFFの根本的な違い[RPG板ウォ(゚∀゚)チィ!] が良くまとまってたんですが、キャッシュが無いorz。 キャッシュ発見 ドラクエとFFの根本的な違い[RPG板ウォ(゚∀゚)チィ!]。150と362に注目しといてください。
また、DQとFFの影響力はすさまじい。特にFF7がPSを牽引し、ひいてはDQ7の発売を決定付けたといっても過言ではないだろう。そのため、DQ9がDSで発売というニュースは色んな意味で衝撃的でした。

蛇足ですが、現在ではポケモンの方が売れてますね。ポケモンは携帯ゲーム機であることを最大限に活かしきったゲームで、対戦と交換が可能。これは携帯ゲーム機が個人がもつことを念頭に置いたもの。さらに、携帯ゲーム機なので対戦、交換も据え置機より容易。GBが死に掛けの頃に復活したのは、GBの対戦ケーブルを最大限に活かしたポケモンの力だと思う。つまり、携帯ゲーム機向けのRPGと考えると最高峰。ところで、オンラインRPGでの巨頭ってどこなんですかね?詳しくないので分かりませんが。

DQとFFの相違

  • 主人公
    • DQ:無口→感情移入しやすい
    • FF:しゃべる→ストーリーを展開しやすい
  • ストーリー
    • DQ:御伽噺的
    • FF:重厚
  • 戦略
    • DQ:守る(HPの最大が3桁)
    • FF:攻める(HPの最大が4桁)
  • 戦闘演出
    • FF:派手。数字表示。魅せるエフェクト。派手な召還獣
    • DQ:地味なエフェクト。テキスト表示。想像の余地あり

主人公の相違はストーリーの相違につながる。DQは無口でFFは良くしゃべる。特にFFはシリーズが進むにつれ映画的になってきた。そのため、FFのストーリーは複雑で重厚になっていった。一方、DQは一貫して主人公が無口であり、世界観も剣と魔法を貫いているので、御伽噺的である。これは、主人公が無口な故にあまり主人公をかってに立ち回せることができないからだろう。そして、FFはストーリーを語るためにどんどんグラフィカルになっていった。一方DQは8まで大きな変遷は見せなかった。
WiiドラゴンクエストソードDQだなと感じるのは、主人公が無口なのもあるが、視点がほぼ一貫してFPS的であり、主人公の姿が映らないので、主人公=自分と位置づけやすいからだろう。ただ、ムービーなどで主人公の姿が映ると乖離し違和感を覚えるのだが。

FFがグラフィカルなのは戦闘も。特に、FF3から登場した召還獣はシリーズを重ねるごとに演出が派手になっていった。また、3DとなったFF7からはカメラワークも重要となってくる。
一方DQはテキスト表示である。演出としては地味ではあるが、テキスト中心なので想像の余地があった。ただ、シリーズを重ねるごとに魔法のエフェクト、モンスターの動きなどが加わって入るが、一貫して主人公視点である。
これらは、DQとFFの差異だが根本的な違いではない。むしろ、この根本的な違いが先にあげた差異たちを生み出しているはずだ。

根底に流れる思想の違い

DQはFFに比べて自由度が高いというか、勝手にフィールドなりダンジョンを散策しなさいという感じ。ストーリーを進めるためというよりは、レベルを上げたり歩き回るのを楽しむ感じ。一方FFはストーリーを知りたいために先に進む感じ。FFのレベル上げは面倒だが、DQのレベル上げは個人的に好きだ。
この二つのゲームの違いを説明するなら、DQは冒険するゲームで、FFは語られるゲームであろうか。DQは自分で世界を冒険するゲームだ。だから、主人公は無口で、戦闘システムも主人公視点と感情移入し易い仕組みを作っている。全体的にエフェクトを抑え、想像の余地を残しているのも、主人公視点に立ち易いから。冒険するから、剣と魔法の世界なのだろう。
一方、FFは作ったものを語られるゲーム。製作者が作ったものを見せる。そのため魅せる必要がある。だからエフェクトも派手になりグラフィカルになる。語る事で複雑なストーリーをつむぎだす事ができる。語るからこそ、主人公の内面を映し出す事ができる。だから、厨二病的、腐女子的な面を帯びるのだろう。
つまり、DQはゲームを遊ばせるため作られているのに対し、FFはストーリーを魅せるために作られている。これが、DQとFFの根本的な違いなのではなかろうか。