仮面の男 解説

Lingua furanca.のお題の第9回である「リアルとサイトについて」として書いた、僕の記事である仮面の男 の解説。

実名とHNと匿名と

ネットを巡回する際に、一つのHNを使い続ける人と、様々なHNを使い分ける人がいます。僕は後者のタイプで、lastlineの他に、よりリアルに近い側のHNを持ってます。
HN一つであらゆるネットに関る人でも、2ちゃんねるなどを利用する場合は匿名なんて人は多いのではないでしょうか。また、2ちゃんねる複数の板を利用している場合は、その板の雰囲気に合わせ文調を変える人もいるでしょう。僕の場合、2ちゃんねるではありませんが、ニコニコでは、lastlineとしてなら絶対使わないような言葉を使いまくりです。
このように、名前の使い分けは、ある場でどのように振舞いたいかによって変る。つまり、それはHNや匿名の使い分けである。そして、その場でどのように振舞うべきか、あるいは振舞いたいかで言葉が変わる。たとえば、僕なら、はてダとはてブの言葉遣いは微妙に違います。それは、はてブよりもはてダのほうがより外を向いているから。はてブの方が自分の家感覚で、はてダの方が余所行き感覚。来ている服が部屋着か外着かみたいな。
名前を使い分けるのは、シャアことキャスバル改めクワトロのように仮面を付け替えるようなものである。サイトによってその仮面を使い分ける。僕の場合は、リアルとの係わり合いでその仮面を付け替える。lastlienなら匿名ほどリアルと遠くは無いけど、リアルに近い側のHNに比べるとリアルと遠い。全くリアルと隔絶したいわけではないが、リアルの人間とこのHNとでは関りたくないと言う感じ。

ペルソナ

仮面を付け替えるのは現実でも同じこと。友達と上司の前とでは、口調が違う。特に一人称は全然違う。これもある意味仮面だろう。仕事でも、上司と同僚の仮面は違う。だから、上司に誘われ飲みに行ってもあまり気が晴れないのかしら。上司用の仮面のままじゃ気が晴れないですわ。
この仮面が如実に出るのが同窓会。自分自身、中学→高校→大学とでそれぞれ違うキャラを確立し、中学自体とは全然変ったなーと思うのですが、中学の同窓会に出ると何故か立ち位置が中学生の頃の戻る。これは、その場の雰囲気がそうさせるのでしょうか。所謂「変ってねーな」というのは、大変はその場の雰囲気により当時の仮面に戻るのも一因なのではなかろうか。

解説

自室の仮面と、戸棚の仮面を分けたのは、僕があまりサイトにリアルを持ち込まないから。ただ、所詮仮面で顔だけしか隠れないので、別の仮面をしていても、体格やしゃべり方などから滲み出るものがある。つまり、サイトからリアルへ、リアルからサイトへ漏れ出るものもある。ただ、信条としては別々にしておきたい所。
ちなみに、落ちは僕がオフ会に行くような人間なら「オフ会」と書かれた仮面をつけて出て行くのですがね。