本当に面白い漫画を紹介してくれるサイトが無い問題

テレビ的レビューサイトの乱立

本当に面白い漫画を紹介してくれるサイトがない』にて

話題になるのは乳首が見えたとか、ぱんつだとかそんなネタばかり扱うサイトで普通に面白い漫画を薦める良質なサイトは真面目だからこそ表に出てこず埋もれている

という一節がある。これはまぁ致し方なくて、ネットはアクセス至上主義で口には出さないけどみなアクセスが欲しい。アクセスはテレビでの視聴率みたいなものだから、アクセスアップ=視聴率アップである。故に、ネットがテレビ的になるのも自然の理のように思えます。
テレビ的に分かり易い漫画ビューサイトが良く取り上げたり、2ちゃんでも良く盛り上がっている作品として、To LOVEるテニスの王子様があります。To LOVEるは目を引き易い描写がたくさんあるため、そこをピックアップすればアクセスを稼げます。まぁ、元々エロ担当なので真っ当な鑑賞の仕方ではあります。一方、テニスの王子様が取り上げられる理由はテニス漫画としてではなく、ある種のギャグ漫画としてである。つまり、作者の意図する読み方をされていない。作者の狙いとは異なった見せ方をするには、ある種の編集が必要で、それはテレビでの演出に近いのではないでしょうか。そして、サイトを見る方も見方を解説されている分だけ何も考えずに楽しむことができ、結果視聴率=アクセスが増える。まぁ楽しければよいけども、自分にとって真に面白いと思う漫画を紹介してくれるサイトも欲しいもので。

アクセス数のジレンマ

笑いは狭い方が面白い。多くの人にとって笑えるネタは確かに笑えるのだけど、まぁ面白かなーというレベル。逆に、自分しか分からないだろー的なネタの方は腹をかかえるぐらいに面白いが、それがツボに入らなければ全然面白くない。まなめはうすのまなめさん言葉を引用すると

おもしろさって対象が狭いほど強いと思ってる。(おもしろさ×おもしろいと思った人の数)の上限というか。だから、世間で流行っているものって万人受けする程度には「本当に」の部分が弱いんじゃないかって思う。

ってことかと。「面白さ=面白いと思う人の数×笑える度合い」見たいな感じで、万人に受ければ笑える度合いも減る。
つまり、真に自分にとって面白いと思える漫画を紹介してくれるサイトを探すのならば、自身と嗜好のあった管理人のサイトを見つけなければならない。しかし、それは難しい。
アクセス数が上がればそれだけ人はやってくるが、その全ての人と交流することはできない。逆に自分の嗜好とあった人とのみ交流すれば交流は深まるが、アクセス数は伸びない。つまり、アクセス数と交流度は反比例の関係にある。アクセス数が少ないと、そのサイトを知る確率も下がる。故に、自分の嗜好とあったサイトを見つけるのは難しい。
本当はアクセス数を増やしたいわけではなかった。』わけで、本当は交流したかったはず。しかし、交流するにはアクセスう数がないとダメで、でもアクセス数が増えると各個人との交流度は下がる。それが、アクセス数のジレンマなのだろうか。

まとめ

皆アクセスが欲しい。皆何も考えずに簡単に楽しみたい。このサイト管理人と訪問者の両者のニーズがマッチしたが故にテレビ的で分かり易いサイトが増えたのではないだろうか。結果自分に合った漫画を紹介してくれるサイトを探すのが難しくなるのではないでしょうか。