努めて分かり易い文章を書くように心がけよう

自戒&最近、増田からのエントリー多いなー

読み手の義務

ネット上の議論を見てて思う」の「行間を読むなり雰囲気を読むなり意を汲むなりして、相手の主張を筋が通ったものとして理解するよう努力すればいい」という主張は良く分かる。読み手は、書き手が何を言いたかったのかを理解するように読むべき。例えば口下手な人の言うことも、親身なって聞けば理解できるものです。
同じ土俵に立ち、理解しようとすることで、初めて議論できるわけで、理解しようと努力しなければ議論なんてできません。
ただ、細かい所を突く人は、端から論争というか、戦いたいだけで、別に相手の主張を理解しようという気持ちで読んでいない。彼らにとっては勝ち負けが重要。だから、わざと誤読する。そんな彼らと理解しあう必要は無いので、相手にする必要もないんじゃないかね。
あるいは、自分の考えとはあまりに違い、理解したくないから、真意を読み取れず誤読するという場合もある。人は自分の見たいものだけを見る。見たくないものを見てしまったとき、見ないふりをするか、それができない場合は、見たくないものを誤っていると決め付け、自分を正当化する。もっと心を広く、頭をやわらかくしてきたいものです(自戒)。

書き手の義務

読み手は、相手の主張を正しく理解することに勤めるべきだが、書き手は努めて相手に理解され易い文章を書くべきである。そして、対話以上に文章の場合、書き手は正しくかつ、分かり易い文章を書くことを心がけなければならない。それは、対話は、即時に双方向なので、直ぐに質問などで情報を増やし、認識の違いを正すことができるが、文章は一時的に一方通行なので、読み手はその文章のみから内容を判断せねばならない。文章に十分な情報量が無ければ、読み手は内容を理解することなどできない。つまり、理解しあう場合、対話よりも、文章の方が発信者=書き手の責任の比重が大きい。

対話と文章の違い

対話の場合、何か間違った発言をしても、よっぽどの失言で無い限り非難されることは無い。大体は、記憶違い、勘違い、認識違いでしたで許される。これは、発言者は即時に発言しなければならず、内容を吟味する時間が無いから。内容を吟味していたら、発言する機会を失い、対話にならない。余程の間違いでも無い限り、議論は進む。また、聞き手がその間違いに気づかなかったり、流す場合もある。ただし、それでも些細な間違いをするだけで、主張の全てが間違いであるかのようにレッテルを貼られることが多々ありますが。
文章の場合、間違った内容を書いた時の追求は、対話の比ではない。それは、読み手がじっくり読め、間違いに気づき易いのが一点。また、「本」を例にすると、「本」には高度な正確性が求められる。また、メディアにしてもテレビやラジオよりも新聞の方が正確性が求められるのではないか。つまり、文章の方がより正確性が求められる。これは何故だろうか。
それは、文章に即時性が無いからだろう。書き手は良く吟味して文章を書く時間がある。対話の場合は、話が流れない内に発言しなければならなず、自分のペースでないことも多々あるが、文章では自分のペースで書ける。発言は即時に発言し、発言した内容を訂正はできないが、文章は一旦書き推敲し訂正できる。対話では、記憶・認識違いを確かめることができないが、文章ではそれを一旦調べることができる。このように、文章はしっかりと時間がある。だから、正確性が求められる。
文章にはより正確性が求められる。だから、用語の誤用や、例示の不適当、勘違いなどが文章にあった場合、「不勉強なくせに知ったかぶって文章書いてるんじゃねーよ」と感じ、理解しようと思う前に、突っ込んでしまいガチになるのではないか。だから、書き手は自分のできる限り、相手に理解され易い文章をかくべきである。

まとめ

  1. 読み手は文章の内容を理解するように努めるべきである
  2. 書き手は、読み手が理解し易い文章を書くべきである
  3. 対話は即時双方向である
    • 質問することで、即座に情報を増やせる
    • 言い換え、別の言い回しができる
  4. 文章は一時的に一方向である
    • 読み手はその文章のみから内容を理解しなければならない
    • 情報が十分出ない場合、読み手は理解することができない
  5. 文章にはより正確性が求められる
    • 書き手は、十分にデータ等を調べて書くことができる。
    • 書き手は、自身の文章をじっくり推敲できる
  6. よって、相互理解する場合、書き手の方がその責任が大きい

認識が違うとか、データが無いという場合は、あくまで「私見ですが」とか「主観ですが」等と前言い訳をすれば良いのにと思いますが。あたかも、自身の認識が一般的であると思っている人が多く、そして炎上してるのを見ると、思慮が足りないなーと思います。