在庫豊潤で叩かれるPS3

そもそも、本来在庫がたくさんあるのは良いことなはずなんですがね。

PS対N64だったか

以下はあくまで、その当時に感じた一人のユーザーとしての意見。歴史的に正しいとかではなく、私にはそのように見えていたと言うことです。
今でこそ、PS3Wiiなんて構図になってますが、PSやN64が出た時はそんな構図ではなかった。その当時はむしろ、発売日が互いに近い、セガのサターン('94.11)対SONYのPS('94.12)って感じだった。そして、僕は任天堂は何をもたもたやってるんだと思ってました(N64は'96.6)。
かつて、SCEIはPSで多くの任天堂ユーザーを取り込んだと思うのですが、それでもSONY任天堂は別々のユーザーを狙っていたのだと思う。SNOY側はFC、SFC世代に生きた高校生以上をターゲットにしたが、任天堂は一貫して子供向けに拘ったのだろう。PSは壊れ易いがN64は丈夫であることの違いが、ターゲットの違いを如実に表しているのではないか。そして、そのターゲットの違いは家電メーカーのSONYとおもちゃメーカーの任天堂というスタンスの違いだったのだろう。
以降、据え置きゲーム機としてSONYPS2を発売し、任天堂GCを発売した。この2台もターゲットは全然別物で、だから互いを潰しあっていたようには思えない。セガのDCは撤退したが、コアなマニア(特に洋ゲー好き)は徐々にXboxに流れていたような気がする。
このように、SONY任天堂の狙う層はそれぞれ別である。それは今でも変わらず、Wiiはまさにおもちゃであり、PS3はゲーム機というよりも家電に近い。

PSP対DS

日本でSONY任天堂の構図が顕在化したのは、PSP対DSからだろうか。SONYが据え置きゲーム機のみならず、任天堂が独占する携帯ゲーム機にも参入したかったのだろう。SNOYとしては、任天堂GBA-SPを発売したばかりだっただけに、しばらく携帯ゲーム機の発表は無いだろうと踏み、不意打ちのつもりだったのかもしれませんが、任天堂はDSという隠し玉を持っていた。しかも、PSPの発表における空白の17分間により、反撃を喰らう。
そして、それぞれの発売の日。DS(2004.12.2)は豊潤な在庫により品切れ無し。一方PSP(2004.12.12)は品切れ続出。品切れ続出のPSPは、品切れ感が飢餓感を煽る品切れ商法と揶揄された。
ただ、やっぱりPSPとDSの目指すものは別物だ。PSPがDSよりも売れてないのは、PSPの目指すポータブルプレイヤというコンセプトは、携帯電話が牽引しているからでしょうか。

売れたもの勝ち

思い出してみれば、SFC発売当時は筆者はSFCを中々手に入れられなかったように思う。PS2に関してもPS3よりも在庫が無い期間が長かった。DSも当初は在庫が豊潤だっが、DS Liteの発表により、DSは人気はうなぎ昇りで未だに品薄である。そう考えると、この時期に在庫が豊潤なのは余っているからだろう。PS3Wiiが目指すものがぞれぞれ別でっても、家庭や個人の財布は一つだ。メーカーも台数が多いほうで売った方が儲かる。SONYは長期戦と強調しているが、何かしらのキラーコンテンツが起爆剤として働かない限り辛い戦いになるのではないでしょうか。
ちなみに、Wiiは品薄商法なのかどうか聞いてみた TBNによると誠意増産中みたいです。そうなると、益々PS3危うしですかね。MGS4発売までに安くなってると嬉しいのだが・・・。