今の椎名高志には勢いが足りない

で、上のGS美神で思い出したんだけど、一般にアシュタロス編後は失速したと言われており、自分も最近までそのように思ってた。しかし、久しぶりにアシュタロス編後のGS美神を読み返したら、全然面白いでやんの。面白さでは、現在連載中の絶対可憐チルドレンよりも面白いじゃないか。
椎名高志は関西の出身なので、笑いの感性はすばらしい。特に、どつき漫才に関しては一級品だと思う。GS美神では、主に美神が暴走して横島やおキヌちゃんが止める。あるいは、横島だが、登場人物の誰もが暴走しうる。つまり、誰もがボケるし誰もがツッコむ。暴走しこの誰かが暴走→止める、そしてそれは流動的で、つまり誰もがボケ、ツッコむというのが椎名高志の漫画の面白さの肝なのだと思う。そして、それには勢いが必要。ただ、勢いは若さである。だから、絶対可憐チルドレンはちょっとコンパクトにまとまり過ぎてるかなって印象。兵部や藤見と桐壺がもっと暴走すべき。ただ、先週号の皆本の暴走っぷりはグーでした。