成分解析にみる心理学

成分解析+亜種2匹

★ カ ド ル コ ア 世 代 ☆にあるアプリケーション成分解析 Ver0.1Aが流行っているようで、僭越ながら自分もやってみると

最終防衛ライン2の成分解析結果 :

最終防衛ライン2の94%は理論で出来ています。
最終防衛ライン2の4%は真空で出来ています。
最終防衛ライン2の2%は根性で出来ています。
アプリケーション成分解析 Ver0.1A

なんと、94%もが理論でできているらしい。
さて、面白いソフトではあるのですが、ダウンロード、解凍後に起動ってのは面倒で、web上でお手軽にできるのは無いかなぁと思っていたら、成分解析 on WEBなんてのがあった。とは言うものの、本家とは成分を解析する手法が違うのか、on WEBの場合だと

最終防衛ライン2の88%は華麗さで出来ています
最終防衛ライン2の8%は言葉で出来ています
最終防衛ライン2の3%は理論で出来ています
最終防衛ライン2の1%は心の壁で出来ています
成分解析 on WEB

若干の心の壁が検出されました。
さらに、偽成分解析なるFLASHも存在しますが、こちらは偽成分解析とだけあって、結果は同じものでも毎回異なるようです。
さて、ITmediaが、アプリケーション成分解析 Ver0.1Aの作成者を取材していてびっくり。アレの半分は何でできてる?――「成分解析」が人気、によるとソフトを作ったきっかけはバファリンらしい。しかし、バファリンにはやさしさが含まれていないようですが。
さて、記事中に

 「当たるように乱数を操作したり、成分の並び替えを行ったり、ということはやっていませんが、解析結果を見ると人は『ある程度当たっているもの』として解釈してしまうようです」

という文があります。確かに、色んなサイトや身内を見渡しても「当たっているなぁ(笑)」と冗談っぽく言っています。出鱈目であること承知しているのに当たっていると感じてしまうのはなぜなんでしょうか。

占いの心理学

知人に心理学を専攻している人がおりまして、その人曰く「多くの占いは、誰にでも当てはまるようなことが書かれているから人は占いを信じてしまうのだ」らしい。なるほど、占いに限らず性格分析なんかも、誰にでも当てはまりそうな当たり障りの無いことが書かれていることが多いですね。また、街角の占いなんかでは「異性関係で悩みがありますね」などと、誰もが持っているであろう悩みで客をひきつけることが多いようです。
その他にも占いや性格分析などでは「人は褒められると悪い気がしない」という心理も働くようで、多くの正確分析では先ず褒めて、その後に欠点が少し書かれていることが多いですね。そもそも、短所は長所とも言いますから、物は言いよう。例えば、優柔不断→思慮深いや自分が無い→人の意見を良く聞くなど。

さらに、占いなどでは自分以外の項目を見ない人が多いというのもポイントかもしれませんね。
しかし、占いなどを信じてしまう理由のもっとも的を射た回答は占いとの賢い関わり方にあるように、「占いが当たっているように感じられるのは、占われた本人がその結果の中から自分に当てしまる部分を積極的に探そうとするから」ということでしょう。成分解析の結果をなんとなく当たっていると信じてしまうのは、そもそも当たっているかどうかという心理を元に結果を見ているからなのでしょう。
2001年の記事ですが窓の杜 - 【連載】ひぐちたかしのオンラインソフトよもやま話 第18回:当たるもソフト当たらぬもソフト 〜占い系ソフトに期待したいこと〜にもあるとおり、webで展開されている占いの多くは娯楽の一つ。ブログで話題になることも多く、占いの結果よりもそれを話題にすることでネタが一つできたって感じですよね。だからこそ、インスタント占いツクレールなんてサイトがあるんでしょう。

参考:超心理学講座・信じやすさの心理学