またトラバ論争?|言及リンクの無いトラックバックは本当にいけないの?

FPN-ニュースコミュニティ- トラックバック機能はもういらないを読んで、そう言えばここ最近のトラックバック関連の問題といえば、yahoo!ブログ内の発想転換,トラックバックはこんなに簡単!が記憶に新しいところです。記事は2005年3月のものですが、今年の12月に各所ニュースサイトに取り上げられ、はてな内でも盛り上がりました(参考:はてなブックマークのコメント)。これにより、今年の3月の記事にもかかわらず、該当記事に多くのコメントが寄せれら、本人が反省の弁を述べるという結末に至っています。
さて、ここで問題になっているのは言及リンクの無いトラックバックトラックバックスパムにあたるのかということ。トラックバックスパムはうざいですけども、何を持ってスパムとするかは難しいところ。アダルトサイト関連はヒット数の多いblogに機械的にトラックバックを送っているようなのでスパムであると思いますが、では言及リンク参照元の無いトラックバックはスパムに相当するのか?この辺は1 言及リンクのないTrackBackの何がいけないのか - ただのにっき (2005-06-28)が詳しいのですが、私自身は完全に納得できる内容でないのです。しかし、はてなブックマーク - Yahoo!ブログ - BUNGAKU@モダン日本 : 発想転換,トラックバックはこんなに簡単!のコメントを見ると多くの人が言及の無いトラックバックはダメだと思っているようです。
トラックバックは2002年にMovable Type 2.2の機能として発表された(参考:トラックバックって何ですか?)比較的新しい機能、文化です。私がトラックバックの意味を知ったのは3分でわかるトラックバックで、その影響もあってか現在でも言及の無いトラックバックはダメ、スパムと同じとは思えないのです。例えば、あなたが今回の私のようにトラックバック論を書いたとします。その後しばらしてネットを巡回していると、他のblogがトラックバック論を書いていたとします。その記事に対してリアクションする場合、コメントしたり、新たな記事を書くという方法もありますが、考えが変わっていないのであればすでに完成している昔の記事をトラックバックするのが一番の方法だと思います。この場合、トラックバック先に関しては何の言及もしてませんが非常に有意義なトラックバックです。
ただ、言及の無いトラックバックの多くは本当のスパムやアクセス乞食によるものであることも多いのも確かで、アクセス数の多いblogにしてみれば悩みの種でしょう。しかし、本来の仕様として言及リンクが無くてもトラックバックが送れる・受けられるようになっているので、言及リンクの無いトラックバックがダメだとはいえないでしょう。そんなに言及リンクの無いトラックバックを頑なに拒むのなら、そのように言及リンクの無いトラックバックを受けない仕様に変更するか、トラックバックを受け付けないようにするべきでしょう。

言及リンクの無いトラックバックはダメだという論は、無断リンク禁止と同じだと思います。無断リンク禁止に関しては「無断リンク禁止/直リンク禁止」命令に関する想定問答集が明るいです。、インターネットというのはリンクで繋がることで成り立っているのだから、無断リンクを禁止するという行為はインターネットそのものを否定する行為と言っても過言ではない。無断リンクを禁止したいのならば、アクセス制限をかけるなりして内輪だけで楽しめばよい。そもそも、無断リンク禁止したいのなら最初から俺様ルールを他人に押し付けてるよりも、ウェブに上げるなって話だ。同様にトラックバックも勝手に送れる仕様なんだから、そこに言及リンクの無いトラックバックは禁止という俺様ルールを作られても何の説得力も無い。言及リンクの無いトラックバックを受けたくないなら、自分のblogの仕様を変更するかトラックバックを閉じるか、もしくは自分で消すしかないしかないのではないか。言及リンクの無いトラックバックはダメと盲目的に思っている人はブログを止めた方がいい。
参考:ブログを始めたあなたへ(もしくは安穏とブログをしてきたあなたへ)