ガンダムに見るゼノギアス考

ガンダムは何故生き残ったのか
http://anime.blogzine.jp/animeanime/2005/05/post_ea24.html

一言でまとめると「Zガンダムから壮大なガンダム・サーガーが始まったから」。自分なりに要約すると、Zガンダムは当時のアニメの続編としては珍しく、初代ガンダムから7年後という現実のタイムスケールとリンクしかつ作中の人物達も年齢を重ねていると言う点が新しかった。この、Zガンダムと初代ガンダムとのリンクにより、公式やファンによって作られた裏設定が表に出てきた。つまり、ファンと製作側がともにガンダムを作ってきたというのが大きいのでしょう。


ファンが作った裏設定として、ミノフスキークラフトIフィールドがありますね。これらは、当時のファンが設定の穴を埋める為に考えたものが後に公式設定になったんですよね。

GUNDAM CENTURY 復刻版
http://www.kanomata.net/i/butu/butu1.html


アニメ ! アニメ !: ガンダムは何故生き残ったのかのコメント欄にて日本でのガンダムの位置にあるのが、アメリカのスタートレックにあるのではないかなという考察がありました。なるほど面白い。
これをゲームに当てはめると、壮大なるサーガを始めてしまった作品として、代表的なのがドラクエロトシリーズメタルギアシリーズ、そしてゼノギアスかなと。
ゲームの続編は先ずゲームシステムが同じインターフェイスであることが前提で、物語のつながりは二の次と言う気がします。ゲームシステムをより面白いものに改善し、物語も続編としてすばらしいものにというのは、ゲーム性とストーリー性が二律背反してしまうことも多く、二兎追うものは一兎も得ずになってしまいがちです。
ドラクエロトシリーズメタルギアは後付けながら、ゲームシステムも進歩しストーリーとしても連続であるという稀有な例だと思います。


逆にサーガを始めて失敗した例が、ゼノサーガそしてゼノギアス。旧スクウェアのゼノキアスは元々壮大なるサーガを想定したゲームでした。設定本も分厚く、かなりの裏設定がありました。熱狂的ファンも多く、関連作品や続編の声も上がりましたが結局スクウェアで続編を作られることはありませんでした(小説は出た)。で、満を持してのゼノガーガですがエピソード2が駄目すぎだったらしいし。そもそも、ゼノサーガ自体もゲームとしてみると非常に中途半端な終わり方だった。終わり方も中途半端ながら、製作者側が開発途中からゼノギアスノ続編であると公にしたのが後付けっぽかったし、そのためかエピソード1自体にゼノギアスノ関連性が少なすぎた。また、ゲーム性も魅力的でなかった。しかし、一番効いたのはエピソード2のモッコスに代表される、キャラデザ、音楽担当の一新でしょう。世界観を形作るキャラクターと音楽を一新したことで、旧作との連続性を切ってしまったのが最大の失敗だと思います。つまり、ゼノギアスゼノサーガ Ep. 1での不連続、ゼノサーガ Ep. 1→Ep. 2での不連続が旧作を伝説として踏襲することができず、サーガに成り得なかったということでしょう。