オタク市場

アキハバラから排除される「萌え」と、プチ「萌え」化していく日本
http://noza.jugem.jp/?eid=242
via. 私たんニュース
http://www.watakushi.info/

その1、その2、その3と読みましょう。
オタクの外側からの視点からなるほどと思わせる内容。
「萌え」の可能性について一般のメディアも注目し始めておりオタク文化をブームとすべく、より一般向けに加工したソフトな「萌え」=「プチ萌え」と言う概念が既に生まれているのではというお話。
これはなんとなく納得。最近やたらTVがメイド喫茶を取り上げたり、流行語大賞にオタクにしてみれば今更?と言う感じのする「萌え」がノミネートされたりと、何かしら作為的なものを感じます。
ただ、「萌え」が一般化していくにしたがって、本来性的な意味を持たなかったはずの「萌え」が徐々に性的な意味を持ち始めています。どうも、一般的には「萌え」≒かわいいと捕らえられている感じがしますが。


00年代のオタクの位置づけを端的にあらわしたのは「げんしけん」なんだと思いますが、この世代で注目すべきは1st. ガンダム放映時前後に生まれたということでしょうか(げんしけんの面々は1st. 後)。
で、この世代の特徴は親もオタクである可能性が高いのですよ。そうでなくても、親自身がアニメや漫画を見て育っているので、アニメや漫画に関しては抵抗が無いので、あまり排除しようとしない。そして、子供にアニメを見せて育てるのですよ。
そのような下地があって、1st. ガンダム以後の子供が成長するにつれて昔はなかった大人向けのアニメがが受け入れられる市場が自然に作られていったのではないかと思います。

参照 「もはやニッチではない」オタク市場はデジカメ超える2900億円
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0408/24/news054.html

市場の戦略や、海外で日本のアニメや漫画が評価されたというのも大きいでしょうが、ここまでオタク市場が成長したのは、アニメや漫画に親しんで育った親と子の存在が大きいように思います。

5年後・10年後・20年後、私たちは「キモい」と差別していたオタク系文化を当たり前のモノとして、もしかしたら誇らしいモノとして捉えているかもしれません。

このように考えると、「萌え」を主体としたオタクの子供が育った頃に「萌え」文化が成熟する可能性も十分に考えられるのでは?