一般的に「道具」により発生した事件において、責任の所在はその「道具」を作った人間でなく、「道具」を使った人間に問題があると思うのです。
例えば、某デジカメ会社が世界最小デジカメを開発しようとした際に、ある上司が「盗撮に使われる恐れがある」という発言により開発中止になったのですが、直ぐに他の会社が世界最小デジカメを販売し儲かったため、その上司は責任を取って辞職したという話があります。
ただ、今回は47氏である金子氏が
「ネット上でデジタルコンテンツが取引されるのはやむを得ない」と発言。「自らが著作権侵害をまん延させることで新たなビジネスモデルを模索できる」などと主張し、236回にわたって「ウィニー」のバージョンアップを繰り返していたことから、府警は違法性を十分認識していたと判断した。
と、著作権を侵害することを見越して開発しているので「幇助」となるのは仕方がないのかもしれません。ただやはり今回の逮捕はみせしめの部分が大きいと思いますけど。
また、楽画嬉堂*1さんの危惧する
”良かれと思ってソフトを作った→悪いことに使用された→製作者逮捕”
という図式は、開発の段階で法律に抵触することを見越して開発したソフトウェアにより犯罪が起こされた場合、つまり開発者本人が法律に抵触する意志をもって開発した場合は成り立つかもしれませんが、通常のソフトでは起きないのではないかと思います。
ところで、実は47氏って
- ミサイルが乱舞するデモプログラム
- http://homepage1.nifty.com/kaneko/missile.htm
これを作った人だったのか!(元・楽画嬉堂)