若者向けに販売したのに若者が買ってくれないと言い訳するフェーズですか

ビール離れが進む20から30代を狙った商品として、結成50年のローリング・ストーンズを持ってくる当たりが意味不明で、訴求するのはどう考えてもビートルズよりも上の50代以上としか思えず、どう考えても担当者がローリング・ストーンズ好きなだけだろと、わざわざ公式サイトである STONES BAR ストーンズバー サントリー と確認すると ベロカメラ | App storeベロカメラ - Google Play の Android アプリ などのスマートフォン向けアプリをわざわざ配信している当たり本当に若者向けを狙っているようだ。Twitterの公式アカウントもあるが、Suntory STONES BAR (STONES__BAR) on Twitter を覗いてみると宣伝しかしてない典型的なダメな企業アカウントでした。
それでもやはり、担当者の趣味ではないかと疑問に思い他のソースを調べてみると サントリー酒類、若者向けに新ブランド 「ストーンズバー」 :日本経済新聞 にてやっぱり会社を上げてビール離れが進む若者にアピールした商品だったらしい。禄にマーケティングもせずに、若者向け商品として売り込んだ感がヒシヒシと伝わってきます。してたら逆にびっくりですが。

参考:「契約金は高かった」 交渉は5年越し…「ストーンズバー」は逆転の発想 - SankeiBiz(サンケイビズ)

今後、サントリーストーンズバーのように禄にマーケティングもしてないくせに離れた若者を取り込むための狙った商品が売れなかった結果、若者離れを止めることはできなかった、やっぱり若者離れを止めることはできなかったとする論調が増えていくんじゃないかなぁと危惧しています。例えばトヨタさんとか。

本当に若者に売りたいんですかね?

若者離れといえば、Wikipediaの項目にまでなっている 若者の車離れ - Wikipedia ですが、トヨタも若い顧客層を狙っているようです。どぎつい色のピンクのクラウンが目を引きますが、【トヨタ クラウン 新型発売】イメージ覆すピンクのクラウン登場…2013年冬に市販へ | レスポンス によるとあのピンクはドラえもんのどこでもドアをイメージしているそうです。
若者の車離れを懸念するトヨタですが、トヨタにとっての若い世代は30から40代だそうで、若者として想定される世代のギャップからして頭がくらくらするのですが、販売価格帯が400から500万円ってのも何を考えているのかさっぱりである。若者のクルマ離れに関する検証 | M1F1総研 のDATA3を見ると自動車の購入費用は200万円以下が半分以上を占めている。高級路線で売るにしても、40代未満に訴求するなら価格帯として300万から400万円で売らなければならないと思うのだが・・・。

若者を狙うならば NEXT A-Class|メルセデス・ベンツ日本公式サイト のようにキャラクターデザインが貞本義行、音楽を川井憲次などで作られたアニメーションによるCMを作った方が注目を集めるだろう。ヱヴァゲリオンQを見に行った際に流れて驚かされた。自動車業界 大胆に“若返り”:ワールドビジネスサテライト:テレビ東京 によるとAクラスの価格帯は200万円後半であり、先行受注した200台は既に予約で埋まってしまったとのこと。予約した年齢層は分からないが、価格帯としては40代以下を狙っておりCMと相まって良い線言ってるのではないかな推測できる。今後の展開に期待したい。

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一方のトヨタトヨタ「シャア専用オーリス」年内に商品化 - ジオニック社と新会社設立 | ライフ | マイナビニュースガンダムとコラボレーションしてきた。40代を中心に狙いなら悪くない戦略だ。その世代に中心として話題にもなるだろう。問題は価格で公式ではないが シャア専用オーリス 価格 予想 によると大体450万円くらいと予想される。クラウンよりも少し安い価格帯ではあるが、なかなか微妙な価格帯なんじゃないかなぁと・・・。話題を呼ぶためで、多くを売る気はないのだろうが、ピンクのクラウンにしてもシャア専用オーリスにしても、消費者との感覚がずれているように思われる。

壮絶な前言い訳?

以前は業績不振を取り敢えず若者の○○離れにするのが総研のトレンドでしたが、サントリートヨタの事例を見ると、今後は若者に歩み寄ったけどもダメでしたという分析が増えそうで嫌な感じである。
サントリーの場合は、そもそも本当に若者に売る気があったのかと問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい。お前、結局は若者のせいにしたいだけちゃうんかと。つまりは、そもそも売れないと想定している層に売り込んでいるので、売れなくても仕方ないよねという前言い訳をしたいだけなのではと。