引用もリンクもまともにできないネットのニュースは爆発すればいいと思います

*タイトル等修正しました。

具体的には、Ameba NewsJ-CASTニュース など。
共に「ネットの声」「ネットでは」という記事において、引用しているくせに引用元のリンクを張ってない事が多い。また、話題の元となったネット上の記事にすらリンクを貼らないことがある。というわけで、両サービスに具体的な記事を例に挙げてメールで問い合わせてみたのが4月の中旬頃。すっかり忘れた5月の末に、アメーバニュースから返信が来た。で、先ほどメールを整理しててJ-CASTからも着てないことを思い出した。流石に、2ヶ月経ったので叩きますね。

アメーバニュースの件

アメーバニュースに関しては、安倍麻美の愛犬「ポロ」が7歳で逝去 ファンに感謝 の関連リンクは記事の元となった あさみん日記: ポロとのお別れ。 へ直接リンクがしてあるのに、聖火リレーが消火リレーとなりWikiパロディサイトに登場 では 「エクストリーム・聖火リレー - アンサイクロペディア」- Buzzurl [バザール] / ソーシャルブックマーク が関連リンクなんですか。Buzzurl と元記事にリンクをはった方が利用者として便利なのですが、と聞いてみた。ちなみに、エクストリーム・聖火リレーの記事において、

個人のブログでは、「こんな“素晴らしい”競技があったとは!」「これでは平和の祭典とはいえない。中国政府の身から出た錆」「デモ、抗議活動は法にのっとって行いましょう」など様々なコメントが出されている。

と個人ブログのコメントを引用するも、ソースは出さない具合が意味不明。

また、『海腹川背Portable』バグ指摘されメーカーが斬新な言い訳 では関連リンクすらない。コメント欄にある、海腹川背Portable要望まとめwiki を関連リンクとして紹介すれば良いのではないですかと指摘。

で、お返事は「貴重なご意見ありがとうございます。ニュースのリンク箇所の変更をする予定はありません」と。つまり、今後ともこの方針で行きますよということですね。新聞記事や、雑誌ならURLを書くのが手間だってのは分かるんですけどね*1。ネットのニュースであり、ネットのソースを元に記事を書くなら、元となったソースへリンクしないと閲覧者は意味不明。つまり、アメーバニュースは閲覧者のことを考えていないし、元となったソースを書いた人のことも考えていないと。

J-CASTの件

メール内容は上記。
米国で著名ブロガー死亡相次ぐ 日本でも「ドクターストップ」発生 において、ニューヨークタイムズの記事を元にして、さらにスクリーンショットまで掲載しているのに該当記事のリンクおよび、ニューヨークタイムズへのリンクすらない。後半の、各種アルファブロガー(?)に聞いているのは面白いんだけどねぇ。
「SMAPは音痴」なのか ネットでは「下手なのも個性」 においてはネットの声としてYahoo!知恵袋の回答を引用しているのだけれど、やっぱり該当するページへのリンクも無ければ、Yahoo!知恵袋のリンクすらない。

速報を特徴とする新聞・テレビの「1次情報」と、独自の視点で記事をまとめる「2次情報」の両方の良い点を取り入れた「1.5次情報」を配信します。特に、Web上の情報や日々のニュースを、他から違った切り口から見る「メディアウォッチ」に力を入れます

一次情報源を元にするのは良いのだけど、それを示さないのはいかがなものかと。ましてや、ネットの声を集めたのなんて独自の視点で記事をまとめた「2次情報」ではないからね。それ以前に、引用すらまともにできないってどうなんですか?

マスコミ関係はネット上での個人のコメントは勝手に転載して良いと思っているのかな

kanose さんも同じような事を書いてますが、アメーバニュースやJ-CASTなどはネット上での個人の書き込みは勝手に転載しても良いと思っているのだろう。新聞や雑誌に限らず、ネットのニュースなのに引用もとのリンクをすら表記できないってのは、何を考えているのか。彼らは、ネットに書かれた個人の書き込みを著作権のない転載OKな文章とでも認識しているのだろうか?あるいは、はてなブックマーク - ARTIFACT@ハテナ系 - ブログの文章は引用元を表記せずに使ってもokという感覚をマスコミは持ってるはてなブックマーク - nisoku2のブックマーク / 2006年08月24日はてなブックマーク - シナブ / 2006年08月24日 の指摘のように、ネットの個人の書き込みも街頭インタビュー的な感覚で引用しているのだろうか。
ただまぁどちらにせよ、対した手間でもないに引用元やソース元にまともにリンクできないネットのニュースは爆発すれば良いとおもいます。

追記:報道らしいですよ!(19:04)

著作権法第41条があるから「引用」のルールは守らなくておk。秋葉事件の加藤が卒業文集に描いたテイルズなんちゃらのキャラ絵が毎日のように掲載されていたけど、あれを「著作権侵害じゃないの?」と新聞社に問い合わせたら「報道目的で公共性があるので」という回答が来たそうな。

津田さんの指摘によると、著作権法第41条らしいので引用のルールは守らなくても良いらしい。

(時事の事件の報道のための利用)第41条 写真、映画、放送その他の方法によつて時事の事件を報道する場合には、当該事件を構成し、又は当該事件の過程において見られ、若しくは聞かれる著作物は、報道の目的上正当な範囲内において、複製し、及び当該事件の報道に伴つて利用することができる。

ただまぁ、報道であり引用のルールを守らなくても良いからといって、閲覧者の利便性について考えてないってことは確かなんだろうなぁ。
何が報道なのかは良く分かりませんが、この場合広く一般に知らせることなのだろうが個人のブログは報道とは呼ばない気がする。報道 - Wikipedia を見てみると

報道は表現の自由に基づく、報道の自由や知る権利に支えられている。反面、報道は客観報道の原則を守らなければならないとされる。

報道は報道を受け取る大衆との信頼関係の上に成り立っている。 この為、報道は事実に基づいたものである必要があり、事実を追求するための取材が不可欠である。 憶測や推測に基づく記事は、信憑性が失われる原因となり、結果として信頼関係を失うこととなる。 取材をして裏付けを取り、事実を報道することが、報道の原則である。

とあった。事実を報道するという信頼関係の上に成り立っているという点が、マスコミと個人ブログの違いだろう。もちろん、個人ブログで嘘を書いても良いわけではないが、でたらめを書いたときの影響はマスコミの方が甚大であり、よって責任もマスコミのほうが大きいだろう*2。信頼関係という点に着目すると、僕個人としてはアメーバニュースやJ-CASTは信用に置けないけども。後、ネットの声なんで本当に公共性のあるネタなのかしらん。というわけで、僕はアメーバニュースやJ-CASTを報道とは思えないなぁと。精々、テレビのバラエティ。

*1:もちろん、新聞や雑誌だからソース元のURLを表記しなくてよいわけではない

*2:まぁ、日本のマスコミが事実を報道しているか否かは別問題。あまりに酷い場合は、あるある大辞典のように問題になりますし