さわり心地のよいPixel3 XL

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Pixel3 XL

HUAWEI P9を購入して2年半が経過し、一度交換したバッテリーがまたもやへたってきた。そこで機種変更として悩み抜いた末に選ばれたのは Pixel3 XL でした。黒だと指紋が目立ちそうだったので、白にしたがケースを常用してるのであんまり色は関係がなかった。

データの移行はズムーズだった。もともと Android は 5.0 の頃からタップゴーで端末間のデータ移行が可能であったが、さらにスムーズになっている。Pixel3 はGBの対戦ケーブルよろしく、直接端末同士を接続してデータを移行できる。そのため大容量のデータを扱える。私は主に音楽ファイルを転送した。
移行元の端末からPixel3にコピーするアプリを取捨選択できるため、使用頻度の低いアプリを断捨離できスッキリした。

一番のお気に入りは触り心地

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Pixel3 XLの純正ケース

少々お高いのだが、純正のファブリックなケースを利用している。Google Home mini のスピーカー部分みたいなケースである。このケースを利用したいから Pixel3 XL を選んだ面もある。ファブリックなので、さわり心地がとにかくよい。ただちょっと、汗をどうなるか分からないため、今から夏が心配である。
もちろん、素の状態のさわり心地も気持ちよい。背面がマッドに加工されツルツルではなくスベスベしているため、他のスマホにはない感触だ。実に手に馴染む。この手に馴染む感触は手に持って使用するスマホにおいてたいそう重要だ。Essential Phone も大きさや重さが手に馴染んで好きなのだが、Pixel3 XL はそれ以上である。

ちなみに、購入前に店頭で触った中で電源の位置が高すぎるのが気になっていた。高過ぎてスリープしにくそうだったのだが、購入して手にしてみると丁度よい位置であった。店頭のホットモックは背面に展示用の器具が付けられているため、手で持つ位置が変わってくるのだろう。

ほぼ素の Android もさわり心地がよい

ほぼ素の Android 9.0 な点もさわり心地のよさを加速している。Google フィードに欲しい情報が集まるように調整しているので、それを左にスワイプするだけで表示できるのは大変に便利だ。はてなブックマークよりも、こちらを見る機会の方が多いかも知れない。

ほぼ素のAndroidと書いたのは、正確にはPixel用のランチャーがデフォルトとなっているため、Essential Phone や Android One とはホーム画面が異なっている。大きな違いは、検索バーがお気に入りアプリの下にあり、上部にはカレンダーや天気を表示するヴィジェット配置されている点。検索バーを頻繁に使うため、タップしやすい位置にあると非常に検索が捗る。ヴィジェットは時計と天気が表示されているが、スケジューラーの役割も担っており、予定が近づくと催促してくれる。

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Pixel3 XL と Essential Phone のホーム画面

Android 9.0 では、ホームボタンを上にスワイプするとアプリの履歴が表示されるが、Pixel3の場合はおすすめのアプリも表示される。おすすめのアプリはよく使うものが表示され、これも中々に便利である。この UI は iPhone X のパクリと言われているが、個人的には Android 9.0 の方が好みである。そして、やはり Android の「戻る」ボタンは強い。

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Pixel3 XL と Essential Phone のアプリ履歴

9.0 からアプリ履歴ボタンはなくなったが、代わりにその位置に表示されることがあるのが「画面回転ボタン」だ。画面の自動回転をオフにしてるときに、画面の向きを変えると「画面回転ボタン」が表示されるので、タップすると向きを変えることができる。寝っ転がりながら使用する機会が多いため重宝している。

エッジセンスが便利!

端末をぎゅっと握ったエッジセンスでアシスタントを呼び出せるのもさわり心地がよい。アシスタントは便利であったが、その起動が常々ネックだった。Android端末が多いので「OK Google」と口に出すと、色々な端末が反応してしまう。かといって、ホームボタンを長押しするのは片手では難しい。アシスタントでの音声操作は片手で操作したいときに使いたいので、エッジセンスで立ち上がるのは利便性が高い。アプリの起動以外にも、予定の一覧や、Amazonで注文したも度などもさっと確認できる。Googleレンズをさっと起動できるのも便利である。Googleレンズは植物、特に花に強いが、自分はその辺に弱いので重宝している。画面下の検索バーとエッジセンスとで検索とアシスタントを使い分けができるのも嬉しい。

ちなみに、エッジセンスは HTC U11 にも搭載され、握る時間で動作を変更することができる。U12+では握る強さで様々な動作が可能であるが、店頭で触った感じは自分には合っていなかった。Pixel3のように、アシスタントのみに絞った方が使い勝手が良いと思う。エッジセンスでアシスタントを立ち上げ、音声入力した方ができる幅が広い。

もちろんカメラもすばらしい

カメラも気に入っているが、作例や使用感などは後日改めて紹介したい。

iPhone 4s 以降はカメラを重視してきたが、昨今のハイエンド機はどれもカメラはすばらしく、絵作りの好みで決めた方が納得できるレベルに達している。その中でも、Pixel3 はシングルカメラながらAIによる画像認識を用いてポートレートモードやらえぐい夜景モートを搭載しているのが興味を引かれた。

さわり心地に焦点を戻すと、電源ボタンを素早く二回押すとカメラが起動するため、すぐに撮影ができるのは気持ちがいい。また、振るとアウトカメラとインカメラを切り替えられるのも面白い。インカメラは広角に対応しているので自撮り向けである。

ポートレートモードは非常に優秀で、人物以外でも適応できるし、インカメラも対応している。もちろん、木の枝のように隙間や重なりが多いものや、反射の大きいものなどは苦手だが、概ねいい感じのボケが生じる。ポートレートモードでスナップを撮影すると、なんだか腕前が良くなった気がするくらいには雰囲気のある写真ができあがる。
夜景モートも恐ろしいほどに優秀だ。夜景モートでなくても、十分に綺麗な夜景を撮影する事はできる。しかし、夜景モートを利用すると夜の明かりを撮影するだけで味のある写真に仕上がる。星が撮影できるとは思わなかった。通常モートも夜景モードも共に逆光に強いのだが、光の入り方によっては白い斑点がゴーストが生じることがあるので注意。

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Pixel3 XL の夜景モードでオリオン座

VR機能を利用したPlayGroundも面白い。アベンジャーズスターウォーズのキャラクターをカメラ上に出現させ、彼らと一緒に写真撮影などが可能た。ミクさんなどのキャラクターが増えて欲しいところだ。機能的にはXperia Zシリーズからあるんだけど。

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自動販売機を前に悩むアイアンマン

静止画は非常に素晴らしいが、動画にはあまり力を入れていないようだ。画質や手ぶれ補正などは申し分ないのだが、音は宜しくない。音声がくぐくもっているしノイズも大きい。動画撮影に重きを置くなら、購入は控えた方がいいだろう。

XL の画面はでかい!

前面にデュアルスピーカーがある Pixel3 XLは動画視聴向きである。無印のPixel3は幅が以外と狭く、結構持ちやすい。持ちやすさを考えたら無印なのだが、動画などを見るなら画面の大きな XL の方が適している。

XL は音割れの不具合があったものの、12月初頭のアップロードで改善されたようだ。メモリ周りの不具合も同時に改善されている。以前は、Pokemon GO を起動中にカメラを立ち上げると、バックグラウンド上の Pokemon GO は落ちていた。アップデート後はバックグラウンドでも起動しているケースが増えた。現在も、ポートレートや夜景モードなどを起動すると落ちてしまうが、高負荷な処理が必要なため仕方が無いかなと。

画面が大きいので漫画も読みやすい。少年ジャンプの漫画くらいなら読める大きさだ。ワールドトリガーは十分に読めたが、HUNTER×HUNTERの小説回は流石に厳しかった。
画面が大きいため片手では操作しづらい。その代わり、背面にある指紋認証で通知バーを引っ張り出せる。P9 や Essential Phone と背面指紋認証に慣れ親しんだのも Pixel3 にした理由の一つだ。

付属品など

付属品としてType-CコネクタをType-Aに変換するアダプタがついており、使いどころが多くて助かっている。また、付属のイヤホンは音質がそれなりでアシスタントに対応しているので使い勝手がよい。

Pixel3 XLのアクセサリとして純正ケース以外に、フィルムとスタンド型のQi充電器を購入した。

ディスプレイには、PETフィルムを貼っている。画面の端が少しだけ曲がっているので、その部分はカバーできないが視認性としては気になることはない。ただし、耐久性はガラスフィルムに劣るだろう。ガラスフィルムとして EURPMASK Google Pixel 3 XL ガラスフィルム【反応良好&高透過率・鮮やかな色を再現】 Google Pixel 3 XL 専用 全面強化ガラスフィルム Pixel 3 XL フィルム 指紋防止 フルーカバー Pixel 3 XL 保護フィルム【液晶面ガラス1枚+背面保護フィルム1枚】「品質保証」 (Pixel 3 XL, クリア) を購入したのだが、画面サイズにあっておらず黒い縁が表示部分とかぶっていた。さらに、ラウンドエッジに対応していないせいか縁がまったく張り付かない。画面が点灯してるときは気にならないのだが、その内ゴミなどが溜まってきそうなので使用を止めた。ガラスフィルムに関しては Google Pixel3 Dome Glass – Whitestone Dome に期待したい。

スタンド型のQi充電器は職場のデスク用に購入した。低速充電しかできないが、バッテリーが減らないくらいであれば問題ない。スマートウォッチが近くにあれば認証なしでロック画面を解除できるスマートロックを利用しているので、デスクにいる間はすぐにスマホの画面を開ける。アンビエントモードにしておけば時計も通知も確認できるので便利だ。
Pixel3 に変えてから、スマートウォッチとの接続が切れることが減った。P9 の頃はしばし接続が切れて困っていた。恐らく HUAWEI 製製のバッテリーセーバーとの相性が悪かったのだと考えている。HUAWEI のバッテリーセーバーは非常に強固で、強固すぎてLINEなどの通知が来ないなどの問題があった。Facebookアプリを完全に遮断できるなどのメリットはあったけども。

純正のスタンドは使うなら自宅だが、スマホを決まった位置で使うわけではないため、使用用途が見えず購入には至っていない。

HUAWEIリスク

他にも気に入っている点は色々あるが、これくらいにしておこう。今のところ、大きな不満は特にない。電池の持ちも、Pokemon GO をやっている割には長く持つ。もちろん、カメラまで使用し出すとバッテリーがすぐになくなってしまう。

Pixel3 か Mate20 Pro にするか最後まで悩んだが、この二つに絞る前は、候補としては、HUAWEI P20 Pro とか HTC U12+ なども考えていた。Essential Phone での 素の常態での Android 9.0 の使い勝手が気に入ってるのもあり、Pixel3 XL を選んだ。また、おサイフケータイが利用できるのも大きかった。
Google Pay がおサイフケータイに対応したのは驚きであったが、それが Pixel3 に搭載されるとは予想できなかった。PHSを使っており、SIMフリーを渡り歩いてきたので、ようやくおサイフケータイを利用できる端末に巡りあえた。世間ではPayPayに沸き立っている中、一人おサイフケータイに感動している。

おサイフケータイとしては、SIMフリーとして HTC U12+ も搭載されていおり、スペックも十分に高かったのだが、エッジセンスをはじめとするボタン類が自分には合わなかった。

最後まで悩んだ Mate 20 Pro はおサイフケータイに非対応だったため、実機を見ることなく Pixel3 XL をGoogle ストアでポチったのだが、いろいろな意味で正解であった。
実際に触ってみると Mate 20 Pro はすばらしい端末である。ラウンドエッジは持ちやすく、カメラは望遠、広角と幅広い。顔認証もあるし、3Dスキャナにもなる。ただし、ラウンドエッジは動画などを見るとエッジ部分が有効に活用されないため、なんだかだまされた気分になった。また、フィルムを貼るのも大変そうだ。
背面に指紋認証がないため通知バーを引き出すのがやや億劫だ。操作バーが純正の Android 9 でないのも残念なポイントだった。ちなみに Oppo もよい端末を作っているが、UIのカスタマイズが気に入らないので眼中にない。これはGalaxyも同様。
HUAWEIの端末は素晴らしいのだが、12月に入ってきな臭さが一気に加速した。政府用機器での調達を取りやめを発表し、同調するように携帯電話三社が基地局などに使用しないことを決定した。これは、事実上の次世代5Gからの締め出しであり、そうなると日本でのスマホの販売にも影響があるだろう。現在販売されているスマホに対してすぐに規制がなされることはないだろうが、サポートなどのへの影響が懸念される。

おすすめですが人は選ぶ

総合的に良い端末で、目立った欠点は動画撮影時の音声がハイエンドにしては残念なところくらい。この辺は、アップデートでソフトウェアで解決するかも知れない。もちろん、ノッチがデカすぎるのが嫌という人もいるだろう。ノッチは通知領域としてのみ利用できれば画面を有効活用できるので、個人的には気になるポイントではない。
カメラは素晴らしいが、他にもカメラが優秀なスマホは多いため推せる特長がないのに10万円するのはネックであろう。特長がないのが特長なのであるが・・・・・・。

完全分離型のワイヤレスイヤホン AVIOT TE-D01b をレビュー

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連続再生時間の長い分離型のワイヤレスイヤホンが欲しくて、クラウドファンディングにて8月頃に出資した「AVIOT TE-D01b」がようやく届きました。出荷遅れのアナウンスにおいて、やや不信感が募る対応があったものの、製品そのものは質が良く概ね満足しています。
再生時間は公称で9時間ですが、コーデックによる違いがあるようです。高音質でも5時間弱は連続使用できるので実用上では問題ないのですが、宣伝文句の半分程度ってのはちょっとモヤモヤします。

出荷が遅れるのは構わないのだけど

当初は11月上旬に出荷予定でしたが、11月の最終週に延びました。出荷遅れのアナウンスは丁寧な内容だったのですが、延期された出荷予定の週にまったく音沙汰がありませんでした。クラウドファンディングなので、ものが届けば特に文句はないのですが、出荷予定の週にアナウンスができなかった申し開きが少々ありえないと思いました。アナウンスする予定だったが、エラーでアップできなかたなどと言い訳するなら、しない方がマシでしょう。

高品質、高音質に偽りなし

分離型のワイヤレスイヤホンでありながら、9時間連続使用を謳っています。将来的には TrueWireless Stereo Plus に対応予定で、さらなら長時間再生が期待されます。

色はネイビーとブラックにガンメタリックが用意されており、私はブラックにしました。ブラックは充電ケースのマット感がすばらしいのですが、イヤホン本体は指紋が目立つテカリ具合なのが気になりました。イヤホン本体に関しては、ガンメタリックも捨てがたかった。

質感は非常によく、高級感があります。イヤホンとしてはやや大きめで、一目で装着していることがわかります。ただ、分離型のイヤホンの中では小さい方ですけど。装着感もよく、ポロッと落ちるような心配もありません。
充電ケースは名刺サイズとやや大きめ。四から五回程度充電できるようですが、本体の再生時間そのものが長いので、もう少し小さい方が嬉しかったです。また、個人的にはマイクロUSB端子なのもガッカリしました。

他の残念な点としては、イヤホン本体からは再生、停止、曲送りのみしかできません。曲戻しや音量調整はできません。これは本体が小さいので仕方がない面もあります。私はスマートウォッチで操作するので問題ありません。

音質も日本人に合わせたと謳うだけあって、良いと思います。低音のみならず、広いレンジで音が出ています。曲によっては抜けるように響いて心地よい。東京などなら、家電量販店でお試しできるようなので装着感も合わせて確認するのをおすすめします。

遅延や音切れは?

ワイヤレスイヤホンで気になるのは、遅延と音切れです。遅延に関しては、ビデオなどであれば気になることは無いものの、ゲームではやはり気になります。明確に遅延しているのが分かるため、音ゲー以前にゲーム全般が厳しいでしょう。

音切れに関しては、山手線などで切れることはありませんでした。流石に、アキヨドでは結構な頻度で音切れが発生しましたが。また、人混みなど関係なく音が飛ぶときもあるものの、総じて切れにくいと思います。

気になる連続再生時間は?

分離型でありながら再生時間が長いのは、左右で親機と子機を入れ替える仕組みになっているから。従来型のイヤホンは親機の方がバッテリーの減りが早いため、子機の方が残っていても使えなくなってしまいます。
AVIOT TE-D01b は最近リリースされたクアルコム製のQCC3026を搭載しており、親機と子機を適宜入れ替えることで再生時間を延ばす仕組みになっています。

AVIOT TE-D01b は公称での連続再生が9時間となっています。とはいうものの、公称の宣伝文句は実働とは異なるものです。そこで、実際に連続再生時間を調べてみました。その結果、コーデックにより駆動時間の違いが見られました。

Bluetoothのコーデックとして、SBC、AAC、apt-Xがあります。後者になるほど高音質で遅延も少ないです。それぞれのコーデックで再生時間を確認すると、SBCはギリギリ8時間に届かず、AACは7時間程度、最も音質のよいapt-Xでは5時間を前に力尽きました。

SBCなら宣伝文句通りの再生時間ではありますが、高音質を謳いながらapt-Xでの再生だと9時間の半分程度しか持たないのは、宣伝に偽りありではないでしょうか。
ただ、個人的には5時間弱持てば十分ではあります。朝からずっと聞きっぱなしだと昼前に電池が切れますが、昼休み中にケースに戻して充電すれば電池は回復します。これは午後も同じで、9時間ずっと聞きっぱなしということは先ずありません。間に休憩を挟むなら、その度にケースに戻すでしょう。つまり、5時間程度持てば十分ではあります。

TrueWireless Stereo Plus に期待

スマートフォンからイヤホンのバッテリーをチェックできるのですが、40%や30%程度残量があるのに再生できなくなります。恐らく、片方だけ電池がなくなったのでしょう。小さなサイズでありながら、apt-Xで5時間弱は再生できるため、親機と子機の切り替えは行われていると思われます。ただしバランスよく切り替わってないようです。この点から、左右のイヤホンにそれぞれ音を伝える TrueWireless Stereo Plus に対応すれば、再生時間は延びそうです。


AVIOT TE-D01bのペアリングと操作方法
左右を共に親機として登録する必要があるので、ペアリング方法が通常のワイヤレスイヤホンと異なります。YouTubeに動画があったので紹介しておきます。

QCC3026搭載イヤホン

QCC3026を搭載したイヤホンは最近リリースされ始めました。AVIOT TE-D01bの他に日本で手に入りそうなのは、Mavin Air-X や NUARL NT01AX などで連続再生時間は10時間程度。共に、19,600円(税込み)なので、16,070円(税込み)であるTE-D01bの方が安いです。ただし、NUARL NT01AX はイヤホンのみで音量の調整もできるようです。

Makuake でクラウドファンディングをしている、Zeeny も同じチップを搭載していますが、こちらは音声UIでのアシスタント機能が売りなので、音楽用イヤホンとは扱いがやや異なるように感じました。筐体がAVIOTによく似てるので、製造元が同じなんでしょうねぇ。

NUARL NT01AX はコーデックにより再生時間が異なる点が明記されています。SBC/AACなら10時間以上、apt-Xでは7時間以上となっています。この点から TE-D01bにおいても apt-X で再生時間が短くなるのは合理的だと考えられます。つまり、現状だと TrueWireless Stereo Plus に対応予定がないものの AAC で再生される iPhone の方が、再生時間は長いと考えられます。問題は、AVIOT がコーデックによる再生時間の違いを明記していないこと。今後、TrueWireless Stereo Plus への対応を考えると、信頼できるメーカーから購入した方がよいかもしれません。

私が AVIOT を強くオススメできない理由の一つが、早期出資特典として11,250円で入手したのもあります。16,000円となると、Air-X や NT01AX に今後発売される QCC3026 搭載のイヤホンも検討するでしょう。また、イヤホンに関しては装着感や音質などの好みもあるので紹介が難しいですね。
AVIOT TE-D01b の特長としては防水性能がIPX7なことでしょう。スポーツ用や日本での屋外での利用では AVIOT TE-D01b が適しているでしょう。日本向けと豪語するだけはあると思います。

12月3日は物欲の日

なんだか凄いことになっちゃったぞ。

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1994年12月3日に初代PlayStationが発売され、それに合わせて2018年の同日に PlayStation クラシックが発売されました。なぜか、色々なことが重なって、Surface GO Advanced LTE と Pixel3 XLを同日にゲットする羽目に。ちなみに、先週はクラウドファンディングしたイヤホンも届いているので、物欲が満たされまくっている。まさに大人買いである。
適宜レビューをしていくつもりだけど、師走なのもあって「やることが、やることが多い!」。PCとスマホは使えるようになるまでのセットアップが大変だ。

AVIOT TE-D01b

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AVIOT TE-D01b

TE-D01b – AVIOT

完全分離型のワイヤレスイヤホンながら9時間の連続使用を謳っています。まぁ、実際の所は9時間は持ちませんが、5時間以上連続使用できれば、実用上困ることはありません、質感も音質もよく気に入っています。先ずは、このレビューをアップする予定です。

Surface GO Advanced LTE

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Surface GO Advanced LTE

夏に発表された Surface GO の LTE 対応モデル。Surface Pro 3 を持っているのですが、持ち運ぶにはちょっと重いし、出先で取り出すのにややもたつきます。外出先でがっつりCPUを使う作業をするわけではないので、Surface GO に興味がありましたが、それ故に LTE 対応モデルが欲しくずっと待っていました。個人向けでは販売されていませんが、運良く手に入れることができました。

法人モデルなのでSモードではなく、Windows 10Proなんですね。
キーボードは購入しましたが、ペンやUSBマルチハブなどをAmazonブラックフライデーで購入予定なので、レビューはその後かな。地味に顔認証が便利。

Pixel3 XL

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Pixel3 XL

選ばれたのは Pixel 3 XL でした - 最終防衛ライン3
前回のエントリーでも予告してましたが、Mate 20 Proか悩んでPixel3 XLにしました。一緒に純正ケースを購入しました。少々お高いですが、ファブリックなので触り心地がとてもよいです。
Google PayでのモバイルSuicaも問題なく使えて満足です!イヤホンの次は、Pixel3 XLのレビューになると思います。

データの移行をUSBでできるのが便利ですね。音楽データをスムーズに移行できたのが便利でした。また、アプリの移行も、取捨選択できるので助かりました。
まだ使って一日しか経っていませんが、不満が特にないのがすごい。

PlayStation クラシック

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PlayStation クラシック

ヨドバシカメラのネット通販で予約できてしまったのでシカタナイネ。Surface GO と Pixel3 XL のセットアップをしていたので12月3日には取り出すことすらできませんでした。

偶々重なっただけなんです

スマホは春頃から買い換えるのを悩んでいましたし、Surface GOも夏頃から冬に発売される予定のLTE版を待っていました。イヤホンや夏頃に出資したのが、出荷がずれこみ11月末になっただけだし、それらがたまたまPlayStationの発売日である12月3日に重なっただけなんですよ。

選ばれたのは Pixel 3 XL でした

HUAWEI P9 からの乗り換えとして、P20 Pro、Mate 20 Pro、Pixel 3 と悩み抜いて、Pixel 3 XL を注文した顛末。Pixel 3 XL のレビューは届いてから書きます。

P9に不満は無いのだけど

一ヶ月かかって Essential Phone がやってきた - 最終防衛ライン3

普段は P9 と Essential Phone を併用しています。P9 をメインに使いつつ、Essential Phone はサブ機として Pokemon GO 用にしています。Pokemon GO をプレイしていると電池が減あっという間になくなります・・・・・・。モバイルバッテリーで給電しながらプレイするとスマホのバッテリーが劣化しやすいので、スマホでゲームをやるなら二台持ちした方が幸せになれる。ただ、今にして思うと Pokemon GO用なら iPhone 7 で良かったのではとも。FeliCa に対応してるし。

P9 のに特に不満はないのですが、FeliCaを搭載していないためおサイフケータイを利用できず、昨年交換したバッテリーもへたってきました。また、スマホのカメラの進化が目覚ましいので、春先から物欲が刺激されまくってもいました。

P20 Pro は欲しいがdocomoは嫌

当初の候補は、同じく HUAWEI の カメラが最高峰なP20 Pro。FeliCa を搭載しているので、念願のおサイフケータイデビューを果たせます。しかし、docomoカスタマイズされており HUAWEI の良さがスポイルされているので購入を躊躇していました。
うだうだと悩んでいると季節が流れ、Mate 20 Pro が発表され、さらに Pixel 3 が日本で発売されることになりました。Mate 20 Pro は期待以上のスペックで驚きの機能を満載していましたが、問題は日本でどのように販売されるかです。ほぼほぼ、Mate 20 Pro を購入する気でいたのですが、Pixel 3 の情報が明るみになるにつれ、自分向きの端末であることが分かってきました。シングルレンズなのにポートレートモードでの撮影が可能で、そして暗視カメラとも思えるナイトモードなど、Mate 20 Pro に引けを取らないカメラは非常に面白そうです。まさかのFeliCa搭載でおサイフケータイも利用できます。夏に発表された Google Pay の Suica 対応が、Pixel 3 へのFeliCa搭載の布石だったとは予想できませんでした。

Google Payで「Suica」「WAON」が利用可能に - ケータイ Watch
https://kensuu.com/n/n0446e4b766b5
Google Pixel 3が突破したデジタルカメラの5つの限界(1/2) │ WebBigData

Mate 20 Pro か Pixel 3か

Googleは宣伝用にPixel 3をばらまいたようですが、そのアーリーアダプターの感想を読んだり見たりしていると、Pixel 3 に心が傾きかけてきました。ほぼ素のAndroidってのも魅力的です。とはいうものの、やはり 本命はMate 20 Pro でした。FeliCaが搭載され docomo カスタマイズされていなければ Mate 20 Pro を選ぼうと心に決め、日本での発表を待ちました。

「HUAWEI Mate 20 Pro」国内発表、超広角トリプルカメラやディスプレイ指紋認証搭載 - ケータイ Watch

待ちに待った発表会で、先ず驚いたのは Mate 20 Pro がSIMフリーとして販売されることでした。てっきり、docomo での発売になると思っていたからです。この点は嬉しい誤算でしたが、SIMフリーになったことで残念ながらFeliCa は搭載されませんでした。というわけで、Pixel 3 XL を購入することを決心。サイズ感としてはPixel 3なのですが、併用している Essential Phone よりも大きめの端末が欲しかったのと、XLの方が画面の画面密度が高いのも決め手となりました。

Pixel 3にした理由

最終的に Pixel 3 を選んだのは、カメラの面白さと FeliCa 以外の理由もあります。

一つは 、「Snapdragon 845」を搭載した端末が欲しかったことです。最近購入したワイヤレスイヤホンがクアルコム製の新しいチップであるQCC3026を搭載しており、左右それぞれに音を飛ばす TrueWireless Stereo Plus に対応する予定なのですが、この機能を利用できるのはSnapdragon 845を搭載したスマホだけなのです。Mate 20 Pro は HUAWEI製の Kirin 980 を搭載しており Snapdragon 845 よりも高性能なのですが、Kirin シリーズはHUAWEI端末にしか搭載されていため、ゲームメーカーが最適化を後回しにする傾向にあります。真価をいまひとつ発揮できないのが HUAWEI 端末の残念なところです。

TE-D01b – AVIOT

もう一つの理由は、Mate 20 Pro はディスプレイの不具合が報告されているものの解決されていないことです。エッジが緑色になる不具合で、日本で販売される型番では報告されていないようですが、気になるところです。HUAWEIはこの手の対応が不誠実で、Mate 9 も読み書き速度の異なるメモリを搭載した端末を併売していました。
不具合に関しては、Pixel 3もちょこちょこ報告されてはいるんですが、一応ソフトウェアで解決できそうな問題ですし、また Android OS のアップデートが3年間保証されているのもポイント。さらに、アメリカが HUAWEI 端末を使わないように日本を含めた同盟国に要請しているのも気になるところです。HUAWEI がその気になればOSまで内製しそうではありますが。それはそれですごいことですが、中国国外でアプリストアがどれだけ充実するのかが未知数すぎます。

ファーウェイ、Mate 20 Proの画面変色問題についてコメント、「カーブエッジの仕様」
Mate 9のメモリ詐欺は「未遂」か。なぜか「UFS 2.1」の記述が復活

NexusからのPixel

iPhone4s を使い倒し、Xperia Z3 に移行したものの画面を割ってしまい P9 を緊急で購入したのですが、かなりコストパフォーマンスの高い端末でした。次も、HUAWEI にするつもりだったのですが、Android を使い始めた理由が Nexus シリーズなのもあり、その後継でもある Pixel もずっと気になっていました。残念ながら、初代と2は日本で発売されませんでした。そのような経緯もあり、ようやく Pixel 3に巡り会えたのは感慨深いものがかります。また、異なるメーカーの端末を使ってみたい好奇心もあります。というわけで、届き次第レビューを書きますのでご期待ください。

iPhone4sからXperia Z3に乗り換えた - 最終防衛ライン3
HUAWEI P9を買った - 最終防衛ライン3

「萌え絵」を議論したいなら、先ず定義せよ

「テロール教授の怪しい授業」をダイマする

キズナアイNHKノーベル賞解説ページに採用されたことから、一ヶ月くらい長々とジェンダロールやら萌え絵に関する議論が重ねられています。萌え絵をどのような形で、どのような場で公開すべきかについては、これまでにも何度も議論がなされています。この手の議論が起こる度に思うのですが「萌え絵」について議論したいなら、先ず「萌え絵」を定義しましょう。
「定義」と書きましたが、「萌え絵」は辞書に載っている言葉ではありませんし、学術的にも明確な言葉でありません。各々がなんとなくで使用しており、意味が曖昧な言葉です。そのため、それぞれが思い浮かべる「萌え絵」には、ぶれがあるでしょう。後にも述べますが「萌え絵」を定義するのは簡単ではありません。議論がしたいならば、論を述べる人が想像する「萌え絵」の具体例を述べてから行って欲しい。

「定義」に関しては「ネット右翼」も同様で、人によって意味合いが異なりすぎです。

さて、モーニングにて、カルロ・ゼンが原作を務める「テロール教授の怪しい授業」という漫画が始まりました。アメリカ人教授がいたいけな学生をカルトの手法で捕まえてテロに関する授業を行う、心温まるお話です。


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第二話で、教授は学生達に「テロリスト様」な格好をした人々の写真を提示し、その中からテロリストと判断した人と、そう判断した理由を問います。みなさんも考えてみてください。答えは、このエントリーの最後にでも書いておきましょうか。私が冒頭で述べた主旨を理解できる方、あるいは最後まで読んでくれた方には不要でしょうけど。

私が主に言いたいことは既に述べてしまったので、ここからは蛇足です。折角なので「萌え」と「萌え絵」に関する私の考えにお付き合いください。

「萌え」と「イイね」の関係

「萌え絵」を定義するならば「萌え」の意味を考える必要がありますが、「萌え」も随分と曖昧な言葉です。1990年前後に生まれたとされていますが、現在の意味合いは元々使われていた用法ともかなり異なっています。
そもそも「萌え」の発生が判然としません。特定の感情を表現する言葉が求められていた中で「萌え」がぴったりと当てはまったのでしょう。「エモい」や「尊い」なども同じような理由で発生したと思われます。
私は、パソコン通信で使用されていた「燃え」が誤変換され「萌え」となり、それが広まったとするのが妥当だと考えています。
巨人の星(1966ー1971年)」に限らず、熱血主人公は、しばし「燃え」ていました。「あしたのジョー(1968ー1973年)」は真っ白に燃え尽きていましたけど。「聖闘士星矢(1986ー1990年)」はコスモを「燃や」していました。そのような背景において、「燃え」がある対象に熱中することや、心を動かされることを意味するのは、想像しやすいでしょう。
「燃え」がパソコン通信で使われる中で、「もえ」とひらがなで開き、それが「萌え」と変換されたのでしょう。パソコン通信にはじまりインターネットにおけるスラングは「変換」がつきものです。もし、アルファベットしか利用できないネットゲームが流行っていたら「(笑)」が「w」に変化したように、「moe」になっていたかも知れません。
「燃え」が「萌え」に変化し、広まる過程で「恐竜惑星(1993年)」のヒロインである「萌」や「美少女戦士セーラームーン(1994年)」の「土萠ほたる」などが、触媒となり「萌え」を根付かせる一助になったとも考えられます。

私は「萌え」を「ある対象に心を動かされたことを、その対象ではなく仲間などの第三者に伝える言葉」と解釈しています。「萌え」は萌えた対象に向ける言葉でありません。これは「萌え」が主としてフィクションのキャラクターに使われることを念頭に置けば理解しやすいでしょう。フィクションのキャラクターに「かわいい」とか「心動かされた」と伝えることはできません。一方で、そのような心を動かされた気持ちを言葉にしたい思いもありました。それが「萌え」が生まれた経緯ではないでしょうか。「萌え」の対象はキャラクターですが、その言葉が向けられたのは「仲間」です。広まり始めた当初の「萌え」は、現在のSNSにおける「シェア」や「イイね」に近い意味合いもあったように思われます。「ある対象に心動かされたことを、誰かに伝えたい」という情動が「萌え」なのでしょう。そのような意味で「工場萌え」などの無機物に使われるのは、自然な流れに思えます。

「エモい」とか「尊い」なども「心を動かされたこと」を仲間に伝える言葉という点で、「萌え」と共通しています。

「萌え絵」に男の目線は必要か

私の「萌え」の定義を開陳しましたが、賛同頂けない部分もあるでしょう。しかし、開陳しない限りは「萌え」について、お互いに論じることはできません。そもそも、議論の際に先ず重要となるのは言葉の意味のすりあわせです。その上で、お互いの合意を得なければ、議論が明後日の方向に進んでいきます。お互いに見ているものが違うのですから。

「萌え」を定義しましたが「萌え絵」となると非常に難しい。先の私の定義を拡張すれば「ある対象に心動かされたことを誰かに伝えたくなる絵」と説明できるものの、これでは範囲があまりにも広すぎます。一般に用いられる「萌え絵」はより狭い特定の絵を指すことが殆どです。つまり、アニメや漫画、特に美少女の絵に対してです。ただし、漫画やアニメの絵であれば「萌え絵」と判断されるわけではありません。荒木飛呂彦の絵を「萌え絵」と断ずる人はあまりいないでしょう。また、手塚治虫藤子・F・不二雄の絵は「萌え」の萌芽はあるものの、やはり「萌え絵」と見る人は少数派に思えます。

しばし「萌え絵」は「少女漫画の顔に男性向け漫画の体を付けた絵」と説明されます。より踏み込むと「男性オタクが楽しむために用意された少女の絵」ともされます。これらの定義はかなり狭まってきていますが、まだまだ見る人に依存した定義です。
例えば、この定義からすれば「セーラームーン」は「萌え絵」と判断されませんが、「萌え」た人は多いでしょう。これは「プリキュア」も同様で、プリキュアに「萌える」ことはできますが、マーケティングとしては女の子向けのコンテンツなので「男性オタクが楽しむために用意された少女の絵」ではありません。

「萌え絵本」を眺める

「萌え絵」談議で話題になるのが、河出書房新社が出版する上北ふたごが絵を担当する絵本です。プリキュアのコミックスを担当しており、今風の絵柄の絵本です。
個人的にはかわいいと思いますが、「萌え絵」かと問われると判断に迷います。ただし「男性オタクが楽しむために用意された少女の絵」でないことは明らかです。

ある絵をかわいいとか魅力的であると感じるのは主観です。男女差もあれば、個人差もあります。ある絵を、女の子がかわいいと感じるのと男性オタクが魅力的であると感じるのは両立し得ます。「男性オタクが楽しむために用意した絵」を子どもがかわいいと思うこともあれば、「女の子向けに絵が描かれた絵」を男性が魅力的だと感じるのは、矛盾しません。つまり「萌え絵」の定義あるいは説明として「男性オタク」あるいは「男性」云々を盛り込む必要はありません。

万人が納得できるように「萌え絵」を定義するのは難しいことです。学術的に絵の手法、主題、あるいは歴史などから紐解く方法が考えられますが、簡単ではありませんし、素人には理解が難しい定義になる出よう。
個人的には 萌え絵と汎用的なイラストって何が違うの? 広告系イラストレーターの私が考える「役割」の違い – かわいいイラスト制作所 イラストレーターよぴんこ における「キャラクターの魅力を引き出すための絵」は、合点できる解説でした。「魅力を引き出す手法」を詰める必要があるでしょうが、この説明ならプリキュアや、上北ふたごによる絵本も「萌え絵」に類するでしょう。

本当の争点は「性的」か否かですよね

ある程度「萌え」と「萌え絵」が固まってきましたが、「キズナアイ」などを問題視した人達の論点は「萌え絵」ではないはすです。本来の争点は「エロ」や「エッチ」、つまり「性的」か否かでしょう。もちろん萌え絵と汎用的なイラストって何が違うの? 広告系イラストレーターの私が考える「役割」の違い – かわいいイラスト制作所 イラストレーターよぴんこにおける「萌え絵」を是としない人だっています。日本テレビの「スッキリ」にて「萌え絵本」に抵抗があるかないか視聴者アンケートを行っていましたが、抵抗のある人の方が多かったようです。


「男性オタクが楽しむために用意された少女の絵」ならば「性的」である可能性が高いです。また「キャラクターの魅力を引き出すための絵」であっても「性的」な魅力が強調されるケースもあります。
「性的」か否かは「絵」を描いた人の性別や意図で判断することではないでしょう。「性的」かどうかは「どう見えるか」あるいは「どう見たか」です。あやふやな基準ですが、ある程度の合意は形成できます。所謂「18禁」や「わいせつ罪」などは、そのような合意の上に運用されています。そのような合意を形成する際に、雑な括りで「萌え絵」を問題視したり、論じたりするのは、議論を発散させるだけです。実際、何も進展していません。「キズナアイ」始まる論争は、双方が勝利宣言をしている状態です。未だに参戦してくる人がいるのも、ジェンダロールとか萌え絵とか性的であるかとか、論点がぐちゃぐちゃになっているからでしょう。まぁ、最初に問題視した人の論点がぶれぶれだったのが、ここまで延焼している一因ですよね。

最後に答え合わせ

長々と私の持論に付き合っていただきありがとうございます。あるいは、答えを見に来た人だけもいるかもしれませんが、興味をもってもらって嬉しいです。
話合いをするには、地ならしが必要で、そのためには言葉を尽くすしかありません。その点でTwitterは議論に不向きなのは間違いないです。ただ、だからと言って、言葉の意味など共通認識の形成を怠ってよい理由にはなりません。

さて、冒頭にしめした「この中のテロリストは誰でしょう」の答えは「この条件だけでは答えられない」です。納得のいかなかった人は、モーニングを読むか、コミックDAYSを読むか、単行本を待つのです!