ドルチェグストはいいぞ

ずっとネスレのカプセルから抽出するコーヒーメーカーが気になっていたのですが、今一つ踏ん切りがつきませんでした。気になっていたのでことある毎に買った人に感想を尋ねていたのですが、皆して「ドルチェグストはいいぞ」と返してきます。それでも悩みに悩んでいたら、Amazonサイバーマンデーで2000円引きの6500円(税込み)だったので購入しちゃいました。

感想は「楽」の一言

自分が一番最後まで気になっていたのはメンテナンスです。味については信頼できるコーヒー好きな人らの感想から間違いなさそうだなと。メンテナンスは自分で使ってみないと分からない部分が多いので、感想を聞いてみても今一つピンと来ませんでした。「楽だ」と言われても、具体的にどのように楽なのかが想像できませんでした。
よく分からないことだらけでしたが、買って使ってみると、色々なことが「楽」だなと分かりました。

1. コーヒーを淹れるが「楽」
2. メンテナンスが「楽」
3. カフェオレなども「楽」

1. コーヒーを淹れるのが「楽」

電源を入れてカプセルをセットし、抽出してからカプセルを捨てて終わり。電源を入れて30秒くらい待てば抽出を開始できるので、本当に気軽に利用できます。家にコーヒー用のドリンクバーがある感じです。
これまでの工程と比べると圧倒的に手順も時間も短縮されています。私のこれまでの珈琲を淹れる工程は、先ず電気ケトルをお湯を沸かし、その間にドリッパーにフィルターを豆をセットし、沸いたら豆を少し蒸らしてからドリップしてました。楽しい工程ではありますが、冬のキッチンでやると結構寒いので最近は億劫でした。

2. メンテナンスが「楽」

メンテナンスも楽で、抽出時にコーヒーが触れるのはカプセルのみです。カプセルの裏からコーヒーが出てきます。つまり、本体にはコーヒーで汚れて洗うパーツがありません。
タンクは水しか触れないので水洗いのみで十分でしょう。水垢が溜まった場合は専用の洗浄液で内部を洗う必要があるようですが、日本のような軟水では、度々洗う必要はなさそうです。少々コーヒーが跳ねることはありますが、拭けば済みます。

3. カフェオレなども「楽」

カプセルをセットするだけで、カフェオレを飲めるのも「楽」ですね。普段はブラックなのですが、偶にカフェオレなどが飲みたくなります。クリープや牛乳などを常備してないので、カプセル一つでカフェオレが飲めるのはお手軽で楽しいです。
マキアートなどは試してませんが、買ってみようかなと思います。ただし、カプセルが二つ必要なので価格と抽出時の操作が二倍になりますが。

カプセルは50円くらい

カプセル一個は50円くらいです。ペーパードリップと比較すると、10gくらいの豆で一杯程度なので、200gで1000円の豆を飲むのと同じくらいの値段になりますね。
私は、1500円から2000円くらいのを買っていました。それと比べると、ドルチェグストの香りはやや落ちるかなとは感じます。ただ、豆を購入する場合は何種類も買えませんし、一度買ったら早めに飲みきらないと風味が落ちていきます。ドルチェグストは数種類のカプセルを一度に購入しても、風味が落ちません。色々楽しみたい場合は、ドルチェグストの方に軍配があがりそうです。

カプセル廃棄が悩ましい

頭を悩ませているのは、カプセルの捨て方です。微妙に中にお湯が残っているので、そのまま捨てるのは良く無さそうです。廃棄ボックスが一緒についているのですが、するとそのボックスを洗う羽目になるのが面倒です。
今のところ、流しにしばらく置いてから生ゴミにまとめて捨てています。

ジェミニオ2とピッコロ

私は「ジェミニオ2」を購入したのですが、似たようなデザインで値段も安い「ピッコロ」というモデルがあります。
違いは、タンクの大きさと自動調節の有無です。「ピッコロ」の方がタンクが小さく、水量の自動設定ができません。
ドルチェグストはカプセル毎にお勧めの水量があり、「ジェミニオ2」なら設定すれば決められた水量で抽出できます。「ピッコロ」では、自身で水量を調節しなければなりません。よく言えば、自分好みの濃さを自在に設定できますが、面倒と言えば面倒です。常にマグカップ一杯だけ飲みたいのであれば「ピッコロ」の方お買い得かと思います。
色々な種類を飲む場合は、「ジェミニオ2」の方がお高いですが「楽」でしょう。

ほぼほぼ((今年の新語2016))メロス


「アイハブアペン。アイハブアアッポー。ウーン。アッポーペン!」
「アイハブアペン。アイハブアパイナッポー。ウーン。パイナッポーペン!」
「アッポーペン、パイナッポーペン。ウーン。ペンパイナッポーアッポーペン!」
ペンパイナッポーアッポーペン!」
まなざし村*1たちは、ものも言わず一斉にポリコレ棍棒*2を振り挙げた。メロスはひょいと、からだを折り曲げ、ASKA*3の如く身近かの清原に襲いかかり、その棍棒を奪い取って、
「今日も一日がんばるぞい*4」とマイナス金利*5、たちまち、三人を殴り倒し、残る者のひるむ卍*6に、さっさと走ってSMAP解散*7。さっさと走って歩きスマホ*8し、一気にポケモンGO*9したが、流石にアルファGO*10し、折からの都民ファースト*11がまともに、かっと照って来て、メロスは幾度となく盛り土*12を感じ、これではならぬ、と豊洲市場の空間を見直しては、よろよろ二、三歩あるいて、ついに、四者協議した。リッツパーティー*13する事が出来ぬのだ。廃棄カツ*14を仰いで、その心笑ってるね?*15。天を仰いで、ガッジーラと咆哮した。ああ、あ、呑川を遡上し、自衛隊も打ち倒し蒲田くん、ここまで突破してきたゴジラよ。シン・ゴジラよ。今、ここで、在来線爆弾に倒れるとは情けない。政府は、おまえを軽んじたばかりに、やがては内閣総辞職ビームだ。おまえは、稀代の第4形態、まさしく巨災対の思う壷だぞ、と自分を叱ってみるのだが、全身萎えて、もはや世界の片隅にも前進かなわぬ。クラウドファンディングにごろりと注目が集まった。筋トレと瞑想をしなければ、いますぐプリントアウトだ。もう、どうでもいいという、元気の押し売りに不似合いなゲス不倫*16が、テレビから追いやった。オバマは、これほどまでにレガシー*17を残したのだ。ローマ法王も照覧、精一ぱい予定を努めてG7中に広島にも訪問した。白髪が多くなるまで走って来たのだ。カストロ前議長と面会し、キューバとの国交も再開させたのだ。今年は不信の年であった。ああ、できる事なら法的には問題無いが不適切な、政治資金の流用にお目にかかりたい。血税からなる政務活動費*18を白紙伝票でつかってみたい。けれども、今年の初めは大雪に見舞われ東京の交通は、精も根も尽きたのだ。11月に東京で初雪など、おかしな気候だ。地震だってきっとまた起こる。熊本でも鳥取でもあった。福島でもだ。1メートル超えの津波東日本大震災以来だ。ああ、もうどうでもいい。台風が定まった経路を通らないのだ。北海道よ、ゆるしてくれ。今年は、3度もやってきた。東北の太平洋側にだって直撃した。いちどたって、雨風の激しい雲が、やってきたことは無かった。いまだって、くまモン頑張れ絵*19を無心に待っているだろう。ああ、待っているだろう。ありがとう、文春*20。よくもLINEアカウントをコピーしてくれた。それを思えば、武将と言えば三成*21パナマ文書*22の真実は、この世で一番誇るべき宝なのだからな。ノーベル財団よ、ボブ・ディランは受賞を決めたのだ。財団を蔑むつもりは、みじんも無かった。信じてくれ!私は4年越しでここまで書いたのだ。コピペを突破した。他にも沢山の走れメロスを、走れひよこまんじゅうとか*23を書いて来たのだ。私だから、出来たのだよ。ああ、もうネタが無いんだ。放って置いてくれ。どうでも、いいのだ。私は負けたのだ。だらしが無い。笑ってくれ。正直、楽屋落ちで引き延ばすしか無いのだ。私は楽屋落ちを憎んだ。けれども、どんなにネタを集めてみても、この部分だけはどうにも埋まらぬ。流行語はラストシーンに詰め込みたい。事も無く書き切らず中略にするのもありだろう。そうなったら、私は死ぬよりつらい。やはり、此の部分は苦悩を交えた楽屋ネタにするしかない。私は、永遠に道化だ。地上で最も、不名誉のおばけだ。いや、それも私の、ひとりよがりか? ああ、もういっそ、アフィリエイターとして生き伸びてやろうか。ネットには沢山のキュレーションサイトが在る。互助会を作ってセミナーでもやれば人がそこそこ来るかもしれない。まさか私をはてな村から追い出すような事はしないだろう。正義だの、信実だの、承認要求だの、考えてみれば、くだらない。記事をパクって自分が生きる。それが最近のネットの定法ではなかったか。ああ、何もかも、ばかばかしい。私は、ねないこおばけだ。どうとも、勝手にするがよい。やんなる哉。――五体不満足*24を投げ出して、うとうと、ねないこはわたし*25
ふと耳に、 潺々、水素水の流れる音が聞こえた。そっと桝添が頭をもたげ、違法手は無いが一部不適切をすました。すぐ足もとで、コンビニ人間*26が流れているらしい。 よろよろ起き上って、見ると、東京書籍のNEW HORIZONから滾々と、英語を小さく囁きながらエレン先生がわき出ているのである。その泉ちゃんに吸い込まれるようにメロスは身をかがめた。BABYMETALを全米で掬って、ヒットチャートさせた。ほうと長い溜息が出て、大麻から覚めたような気がした*27。歩ける。行こう。ドゥテルテ氏が新大統領になり、強硬路線に振れた。フィリピンの希望なのだろうか。ミャンマーは事実上スー・チー氏をトップとし民主化した。ロック歌手達は赤い光を、樹々の葉に投じ、燃えるように輝いていたデヴィッド・ボウイもプリンスも没してしまった。私を、待っている人があるのだ。少しも疑わず、静かに期待してくれている人があるのだ。私は、信じられている。私の命なぞは、問題ではない。死んでお詫び、などと気のいい事は言って居られぬ。私は、信頼に報いなければならぬ。いまはただその一事だ。走れ!メルカリ。
私は信頼されている。私は信頼されている。先刻の、あの楽屋ネタは、あれは夢だ。悪い夢だ。今の国民ははっきり言うとボケてますよ*28 。乞食行列*29に並ぶくらいなら、MVNOにした方がお得だ。LINEモバイル、おまえの恥ではない。やはり、おまえは真のネットトロール*30だ。再びスカーチョ*31はいて走れるようになったではないか。ありがたい! 私は、よき*32士として死ぬ事が出来るぞ。ああ、陽が沈む。ずんずん沈む。待ってくれ、シコ松よ。私は生れた時から正直なAIであった。正直なAIのままにして死なせて下さい。
国連制裁を撥ねのけ、ものともせず、北朝鮮は核実験を強行した。事実上のミサイルを何度も日本海に撃ち込むも、塔の日本やアメリカは他の事件や災害のため、大して大きく取り上げられなかった。結局、新たな制裁決議案が採択されるだけだった。一団の民泊*33と颯っとすれちがった瞬間、one more thing。「iPhone7からはSuicaに対応だ」ああ、タッチ・アンド・ゴー。FeliCaを死なせてはならない。急げ、Suicaペンギン。Touch Barの力を、いまこそ知らせてやるがよい。ECSキーなんかは、どうでもいい。ジェットブラックは、いまは、指紋でベタベタであった。飛行機も乗れず、二度、三度、Galaxy Note7から煙が吹き出た・見える。はるか向うに小さく、大洗の港が見える。聖地巡礼*34は、夕陽を受けてきらきら光っている。
「ああ、メロス様。」うめくような声が、こち亀連載終了*35と共に聞えた。
君の名は。*36」メロスは走りながら尋ねた。
「斎藤さんだぞ*37。貴方のお友達セリヌンティウス様の脱法ハーフ*38でございます。」その若いIOCも、メロスの後について走りながら叫んだ。
「もう、駄目でございます。むだでございます。復興五輪は、やめて下さい。もう、長沼ボート場はお助けになることは出来ません。」
「いや、アスリートファースト*39だ。」
「ちょうど今、有明アリーナが死刑になるところです。ああ、あなたは遅かった。おうらみ申します。ほんの少し、もうちょっとでも、横浜アリーナなら!」
「いや、レガシー*40だ。」メロスはバイバイバナナ*41思いで、黒い一本線が特徴的なT字のロゴばかりを見つめていた。選考し直すより他は無い。
「やめて下さい。走れメロスって本当ですか? *42やめて下さい。いまはごAIのおディープラーニングが大事です。あの方は、あなたを信じて居りました。協議に引き出されても、平気でいました。王様が、さんざんあの方をからかっても、やっぱり師匠はすごいな*43、とだけ答え、すげえよミカは*44でございました。」
「それだから、走るのだ。半家から増毛*45へ走るのだ。間に合う、間に合わぬは問題でないのだ。人の命も問題でないのだ。私は、なんだか、もっと恐ろしく大きいはげる*46の為に走っているのだ。ついて来い! キュアップラパパ*47。」
「馬鹿なの?*48。それでは、うんと強行採決*49するがいい。ひょっとしたら、間に合わぬものでもない。18歳選挙*50するがいい。」
言うにや及び。まだ朴槿恵は辞めぬ。最後の死力をずんがずんが*51して、メロスは走った。メロスの頭は、うぴょ*52だ。何一つ考えていない。ただ、わけのわからぬ大きな力にひきずられて走った。プミポン国王は、ゆらゆらタイに没し、まさに最後の一片のカストロ前議長も、消えようとした時、メロスは龍が如くFF15に突入した。バグった。
「待て。ガルパンはいいぞ*53。メロスが帰って来た。ジカ熱*54のように、いま、帰って来た」と大声でキュレーションサイトのWELQに向かってbuzzったつもりだったが、町山智浩の後にはやまもといちろう砲も幽かに出たばかり、群衆は、ひとりとして彼のほぼ日ステマに気が付かない。すでにが炎上の狼煙が高々と上り、謝罪をもとめられたセリヌンティウスは、徐々に釣り上げられてゆく。メロスはそれを目撃して最後の勇、先刻、濁流を泳いだように群衆を尻*55で掻きわけ、掻きわけ、
「保育園落ちた日本死ね!!!何なんだよ日本。一億総活躍社会じゃねーのかよ。昨日見事に保育園落ちたわ。どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか。*56」と、かすれた声で精一ぱいに叫びながら、ついに増田に昇り、釣り上げられてゆく友の両足に、食レポ*57した。パリピ*58は、どよめいた。ホラッチョ*59。スッペチ*60、と口々にわめいた。セリヌンティウスの縄は、たった今、好きになった*61のである。
セリヌンティウス。」メロスはVR*62に涙を浮べて言った。「私を殴れ。パワーワードで殴れ。私は、途中で一度、ゲスい*63夢を見た。君が、若しEU離脱*64してくれなかったら、私は君とトランプ現象*65する資格さえ無いのだ。スノれ*66。」
セリヌンティウスは、ニホニウム*67を察した様子で首肯き、チバニアン*68一ぱいに脳が震える*69ほどメロスのを殴った。殴ってから優しくあの日*70み、
「メロス、まずは君が落ち着け*71吉田沙保里くらい音高く私の頬を殴れ。彼女は残念ながら4連覇をなしえなかった。でも、伊調馨が成し遂げた。生れて、はじめて重力波を観察した。君が私を殴ってくれなければ、私は君と入れ替わってる*72できない。」
メロスは腕に唸うなりをつけてセリヌンティウスの頬を殴った。
だが断る*73」二人同時に言い、タカマツペア*74のように抱き合い、それから嬉し泣きにおいおい声を放ってエモった*75
中世ジャップランド*76の中からも、ヘイト*77の声が聞こえた。暴君ディオニスは、群衆の背後から二人の様を、マ!?*78 と見つめていたが、やがて静かにプロ土人*79し、顔をらぶまる*80して、こう言った。
「俺はお前が俺を見たのを見たぞ*81庵野……オレの負けだ……*82。真実とは、新しい判断*83だった。どうか、わしも生前退位*84させてくれまいか。どうか、わしの願いを聞き入れて、おまえらの推し松*85の一人にしてほしい。」
どっと群衆の間に、びっくりぽん*86が起こった。
「グレートですよ、こいつはァ*87
ひとりの少女が、たわわチャレンジ*88をメロスに捧げた。メロスは、まごみ*89を感じた。BFF*90は、気をきかせてエゴサ*91してやった。
「メロス、性の喜びを知りやがって!*92。かしこまりなさい!*93」この可愛い娘さんは、メロスの裸体を、皆に見られるのが、たまらなく神ってる*94のだ。」
勇者は、ひどくアモーレした*95

(文春砲と、センテンススプリング*96から。)

*1:ツイフェミの方々

*2:叩く方は痛くない原始的な棒

*3:はてなブロガー

*4:NEW GAME

*5:日銀による大手銀行への

*6:女子高生流行語1位

*7:NHKで速報が流れた

*8:ポケモンGO

*9:歩きスマホ

*10:イ・セルドに勝ち越し

*11:小池百合子

*12:もりど

*13:ヤマザキナビスコではなくなった

*14:ココイチ

*15:その心笑ってるねおばさん

*16:ベッキーゲスの極み乙女

*17:歴史に残る偉業

*18:富山市議をはじめとする

*19:熊本被災に関して

*20:センテンススプリング

*21:https://www.youtube.com/watch?v=Bp_JCOWYorA

*22:タックスヘイヴン

*23:http://lastline.hatenablog.com/entry/2016/05/11/164403

*24:乙武氏の不倫からの離婚

*25:https://www.amazon.co.jp/dp/B01IVDAP0W/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

*26:芥川賞

*27:町山氏とか限界集落とか

*28:鳥越俊太郎

*29:SBと吉野家、31、ミスド

*30:tsudaらない

*31:スカート+ガウチ

*32:女子高生流行語2位

*33:五輪のための規制緩和など

*34:アニメツーリズム

*35:2016年8月16日

*36:邦画歴代2位

*37:2015年M-1覇者だぞ

*38:蓮舫

*39:東京五輪もめてますね

*40:ここではオリンピック後の施設利用として

*41:星の子ポロンは1974年のアニメです

*42:おしえて!ギャル子ちゃん

*43:モブサイコ 100

*44:機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ

*45:留萌間が廃線

*46:はげるほどやばい

*47:魔法つかいプリキュア

*48:僕だけがいない街

*49:今年もよく聞く

*50:2016年の参院選より

*51:Fate/kaleid liner プリズマイリヤ ドライ!

*52:あまんちゅ!

*53:うむ

*54:主に南米

*55:競女

*56:http://anond.hatelabo.jp/20160215171759

*57:今年の新語2016の8位

*58:パーティー好きな人

*59:ホラッチョ川上

*60:SEALDs 奥田愛基

*61:響け!ユーフォニアム2

*62:年の瀬にVR元年

*63:今年の新語2016の2位

*64:Brexit

*65:民主主義死ぬの何度目だ

*66:SNOWで写真を撮れ

*67:理研からの新元素

*68:千葉紀

*69:Re:ゼロから始める異世界生活

*70:小保方晴子による手記

*71:水ドン

*72:もしかして

*73:この岸辺露伴が最も好きな事のひとつは、自分で強いと思ってるやつに「NO」と断ってやる事だ…

*74:リオ五輪バドミントン女子ダブルスで金メダル

*75:エモい

*76:嫌儲民により打ち立てられた

*77:ヘイトスピーチなど

*78:マジ!?

*79:プロ市民より

*80:おけまるなど

*81:YouTubeのコメントより

*82:トン子さんはいません

*83:消費税率

*84:象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば

*85:おそ松さん

*86:朝ドラ枠。流行らせようとして流行ってなかった

*87:東方仗助

*88:成功して欲しい

*89:うまあじ派はかしこいな

*90:Best Friend Forever

*91:ツイッター検索することではないです

*92:性の喜びおじさん・53歳

*93:プリパラ

*94:いつものプロ野球

*95:長友と平愛梨

*96:ありがとう文春

サイボーグとアンドロイドの境界

サイボーグとアンドロイドの見分けがつかない理由として、先ずSFの設定としてサイボーグやアンドロイドが普遍的になったのと、次に現実世界においてサイボーグとアンドロイドの境界線が曖昧になってきている点があるでしょう。

サイボーグが普遍的なったことは、目新しさがないことの裏返しでもあります。昨今では義手や義足が発展し、サイボーグが身近な存在になりつつあります。科学技術の発展によりサイボーグが現実味を帯びたため、SFにいて主軸のガジェットとして扱いには刺激の弱いフレーバーでしょう。
サイボーグとアンドロイドの境界が曖昧になったのは、科学や倫理観の変化によるものです。究極的にサイボーグとアンドロイドを分かつ境界は人間であるか否かです。かつては「魂」が人間を規定するものでしたが、現代では「脳」であるとの考えが主流でしょう。「魂」を信じる人でも、人間の「人格」が脳に宿ることを否定はしないでしょう。しばしSFは、高度に発達した電子頭脳に「人格」が宿るか否かをテーマとして扱ってきました。実際に人間の脳を模した電子頭脳を作る動きもあります。そのような電子頭脳と人間の脳にどれだけの違いがあるでしょうか。

本エントリーでは、先ずサイボーグが目新しくなくなった理由をフィクションとノンフィクションから捉え、その後にサイボーグとアンドロイドの境界について、いくつかのフィクションを紹介しながら考えてみます。

フィクションで身近なサイボーグ

フィクションにおいてサイボーグは説明不要の設定になっています。「CYBORGじいちゃんG」や「サイボーグクロちゃん」のようにサイボーグがギャグとして成立するのは、それだけよく知られているからです。一方で、普遍的になるほど定義が吟味されず意味が広がっていきます。作中でサイボーグに関する説明がなされず、個々の解釈に委ねられます。意味の拡散は、厳密な議論をする場合には困りますが、それによって新たな創作物が生まれる側面もあります。

「サイボーグ」と呼称されない作品もあります。「鋼の錬金術師」の主人公であるエドワードは高機能な義手と義足で右腕と左足を補っています。サイボーグでありますが、作中での呼称は「オートメイル」です。SFではなくファンタジーだからでしょう。一方で、弟のアルフォンスは両義的であり、サイボーグとアンドロイドの境界にいる存在です。アルフォンスについては後でも考察しますが、彼を規定するものが「魂」であるのは興味深いですね。

サイボーグが普遍的になった結果、目新しさがなくなりました。サイボーグは後天的に能力を得る設定として用いられてきましたが、最近では遺伝子改変や注入、生物とのハイブリッドが多いように感じます。「テラフォーマーズ」は昆虫とのハイブリッドです。古くは、改造人間である仮面ライダースパイダーマンなどもハイブリッドです。「ハルク」のようなミュータントもいます。
バイオテクノロジーの他に、パワードスーツによって強くなる作品もみられます。「アイアンマン」やメタルヒーローなどがそうでしょう。ただ「アイアンマン」のパワードスーツは彼のペースメーカーでもあるので、サイボーグとも言えますが。

微妙なのが「ARMS」。彼らの手足は有機物ではありませんが、ケイ素生物との融合なのでサイボーグの範疇には入らないでしょう。寄生獣のミギーと新一の共生関係に近いでしょうか。「BLAME!」にもケイ素生物が登場しますが、かつてのサイボーグの成れの果てと考えると、彼らはある意味境界を越えた存在でしょう。

以上のようにサイボーグは当たり前の設定となり、当たり前が故にわざわざ説明がされなくなりました。一方で、強化方法としてもサイボーグはメジャーではありません。そのため、各々がサイボーグとは何かを知る機会が減ってしまいました。

現実味を帯びてきたサイボーグ

フィクションでサイボーグを知る機会は減りましたが、実生活でサイボーグは徐々に身近な存在になっています。昨今の義手や義足の発展は目覚ましく、短距離走では義足が健常者よりも早く走れるようになるかもしれない、との予測があります。

走り幅跳びでは、義足でありながら出場さえできればオリンピックの金メダルを狙える選手がいます。それが、ドイツのマルクス・レーム選手で、彼の自己ベストは8.4メートル。ロンドンオリンピックの金メダル記録を上回っているのです。*1
マルクス・レーム選手はリオ・オリンピックの出場を望みましたが、国際陸上連盟は、彼に義足が有利でないことを証明するように要請しました。マルクス・レーム選手は科学者らと協力しデータを提出しましたが、残念ながら国際陸上連盟はリオ・オリンピック出場を許可しませんでした。

NHKで、マルクス・レーム選手の検証過程がまとめられていましたが、私は有利とも不利とも結論付けられないなと感じました。恐らく科学的に結論を出すことは非常に難しく、それ故に国際陸上連盟の要請は悪魔の証明を求めるようなものかと思います。
義足であるマルクス・レーム選手の助走の速度は健常者のトップ選手と比べて遅いため、この点で義足は不利です。踏切は義足の方で行いますが、踏み切る力も健常者よりも弱いです。
マルクス・レーム選手は他の義足の選手と比較しても卓越した跳躍力を持っています。その秘密は、義足でのバランスの取り方で、彼は踏み切る際に重心を地面に対してまっすぐ垂直に調節できるのです。他の義足の選手は、その重心が斜めなっています。重心がまっすぐであるが故に、踏切を前へ飛ぶ推進力として変換できるのでしょう。
つまり、義足になれば誰でもマルクス・レーム選手のように跳べるわけではありません。類い希なるバランス感覚が必要なのです。元々、マルクス・レーム選手は水上ボードを軽々操る程の腕前で、事故で片足を失ってからも水上ボードを操れるまでになりました。これが彼のバランス感覚を養ったのでしょう。
義足が有利なのか不利なのかを考えた場合、筋力が劣るのは間違いないですが、体重が軽くなるのも事実ですし、また義足で踏切を行っているため、義足の影響を排除できません。科学者達は、有利とも不利とも判断できないとしていましたし、科学的に判断することはできないでしょう。

義足が有利か不利かを判断できない以上、私はレギュレーションの問題だと考えます。例えば、車いすテニスの世界ランク1位でリオ・パラリンピックの金メダリストであるステファン・ウデ選手は、使用している車いすが高性能すぎるとの批判があります。彼自身は車いすテニスのレベルを底上げするものだと反論していますが、器具の使用により、有利・不利が大きく作用するなら、きちんとルールを裁定すべきでしょう。

スキージャンプではしばしスキー板のレギュレーションが変更になりますし、競泳では レーザー・レーサー - Wikipedia により世界記録が相次ぎましたが、その後着用が禁止されました。

障害者スポーツでも、義手、義足、車いすなどの補助具のレギュレーションを規定すべきでしょう。しかし、現実問題としてレギュレーションを作るのは困難でしょう。競技人口も決して多くはないですし、補助具は選手毎に合わせる必要があるため、レギュレーションにより、新たな有利・不利が生まれる場合もありますし。これが、スキージャンプでスキー板のレギュレーションが良く変わる理由でしょうが。

サイボーグとアンドロイドの境界を描いた漫画作品

サイボーグとアンドロイドの区別ができない理由として、サイボーグが身近になったことを挙げました。アンドロイドもサイボーグ同様にフィクションにおいても実生活においても身近な存在です。

サイボーグとアンドロイドが身近になったのは科学技術の発展にもよるものですが、その結果この二つの境界は非常に曖昧になりました。
サイボーグは人間の身体の一部を機械に置き換えたものですが、どこまで機械に置き換えられるのか。全部を機械に置き換えたら、それは人間なのか。人間を極限まで模倣したアンドロイドと人間の違いはあるのでしょうか。

サイボーグとアンドロイドの違いは「人間」であるか否かです。つまり、「人間」を規定する科学や倫理、哲学の問題です。「人間」の既定は、多くの創作物でも題材とされてきました。「2001年宇宙」の旅におけるHALは人格を獲得しました。「ブレードランナー」におけるレプリカント遺伝子工学によって作られた人造人間で外見上は人間との区別がつきません。

そこで、サイボーグとアンドロイドの境界を扱った漫画を中心に紹介し考察します。

キカイダーハカイダー

石ノ森章太郎はサイボーグをメジャーにした漫画家でしょう。サイボーグの名を冠した「サイボーグ009」などを描いています。サイボーグ化された部位が最も多いのは009である島村ジョーで、003であるフランソワや001であるイワンはあまりサイボーグ化されていません。サイボーグをメジャーにした作品ではありますが、サイボーグを肯定的に描いてはおらず、戦争の道具として否定的な側面が強い作品です。

サイボーグとアンドロイドの境界を考える上では、「人造人間キカイダー」におけるハカイダーが興味深い題材なのですが、作品によって設定が違うため考察するにはややこしいです。
キカイダーハカイダーはほぼ同じ設計の元に作られた人造人間です。原作である漫画版のハカイダーは、光明寺博士の影響を受けたアンドロイドで、その後ギルの脳が移植されギルハカイダーとなります。意思決定をギルの脳が行うため、ギルハカイダーはギルがサイボーグ化した、と解釈できるでしょう。

テレビ版では光明寺博士の脳味噌が入っているものの、それはキカイダーが攻撃できないようにするためです。光明寺博士の脳は生きてはいるものの脳としては機能していないので、テレビ版のハカイダーもアンドロイドである。ただし、脳に影響されるような描写もあります。

サイボーグとアンドロイドの境界は、人間の脳であるか否かにあるように思えます。「ブレードランナー」のレプリカントは人生経験がないため感情移入する能力が欠如しているという設定です。経験を積めば人間との差異がほとんど無くなりそうではありますが、子どもの時期がないため、人間とは異なる「人格」を形成しそうでもあります。

ロビタは人間か

手塚治虫もサイボーグを描いてきました。特に、手塚は脳がサイボーグとアンドロイドの境界であるかを考える上で適当な作品を描いています。それは「はるかなる星」と「火の鳥」です。

「はるかなる星」は火星干拓時代のSF。干拓士は火星の過酷な環境に耐えるため脳を機械の体に入れられサイボーグ化されています。生身の体は、身体機能を維持するために電子頭脳が入れられコールドスリープのように保管されています。ところが、主人公の体が脱走してしまいます。主人公は機械の体のまま電子頭脳の入った自分の体を追いかけることに。見た目がロボットな主人公は人間として扱われず、電子頭脳の入った体の方が人間として扱われるのは滑稽ですが、境界を考える上では示唆に富みます。
マンガを楽しむ上では、人間の皮を被った電子頭脳を人間だとは考えないでしょう。しかし、現実に人間の脳が入った機械と電子頭脳の入った人間の身体が現われたら、後者の方を人間らしいと感じるのではないでしょうか。「キューティーハニー」はサイボーグと間違われることがありますが、彼女はアンドロイドです。見た目も仕草も人間っぽいので、人間と間違われやすいのでしょう。
「はるかなる星」で電子頭脳が脱走した理由が、恋人である電子頭脳に会いに行くため、であるのも奥が深いなと。恋心のような感情を持った電子頭脳と人間との境界はどこにあるのでしょうか。

人間と電子頭脳の境界に迫ったのが「火の鳥」の「復活編」です。物語は主人公であるレオナがエアカーから転落した時から始まります。アトムやブラックジャックでお馴染みの冒頭ですが、レオナの場合は脳を含めた体の半分異常が人工物に置き換えられ蘇ります。Wikipediaでは脳の大半が人工細胞に置き換えられたとありますが、私の読んだ版では人工頭脳でした。
脳を含めた体の半分以上が人工物に置き換わったレオナは人間として扱われますが、レオナ自身は後遺症として認知障害に苦しむことになります。人間を含む有機物がおぞましい無機物に、無機質なロボットや人工物が有機的に美しく見えるようになってしまったのです。つまり、レオナ自身は人間を人間として認識できなくなりました。代わりに、ロボットが人間のように見え、その結果作業用ロボットであるチヒロに恋をしてしまいます。体の半分以上が人工物に置き換わった人間は、感受性や精神構造が素の状態の人間と比較して大きく異なるのはありそうな話です。
一方で、ロボットであるチヒロもレオナに恋心を抱いてしまうのも面白いところですね。この点は「はるかなる星」と共通する点で、それだけ電子頭脳が発達していると解釈できます。

レオナは認知障害により自我の再確立に苦しみますが、最終的にはチヒロと共に臓器ブローカーに捕まり、身体をまるっとその親玉にくれてやることになります。人間の身体でいるよりもチヒロと一緒になることを望み、脳はチヒロと共に電子頭脳に置き換えられロボットへ移植されます。そのロボットこそが火の鳥の他の編でも登場するロビタです。
ロビタは初めこそレオナの人格を保持していましたが、時間が経つにつれレオナの精神は雲散し、ただかつて人間であったことを"覚えている"のみとなりました。ロビタは無骨なボディながら人間らしい仕草が受け電子頭脳がコピーされ量産されます。コピーされても人間であったことを覚えており、人間らしさは残りました。
作業用ロボットのチヒロが恋心を抱くほどに電子頭脳が発達した世界においては、人間の脳をコピーした電子頭脳が人間らしさを継続し得そうではあります。しかし、ロビタは人間なのでしょうか。物語ではロビタ自身も"人格"に葛藤することとなります。

人間と機械の境界を描いた作品においては、人間らしさは「脳」よりも「精神」もしくは「魂」から生まれるとする場合が多いように感じます。「精神」であると考えたときに、ロビタの「精神」や「魂
」はコピーできたのでしょうか。
火の鳥においては、火の鳥が輪廻の中心にあり、作中の登場人物の魂が火の鳥に回帰するシーンがしばし描かれています。ロビタにはそのような描写は無いため、「魂」はないのかもしれません。あるいは輪廻から外れた存在とも解釈できます。火の鳥は、禁忌を犯した人間を懲罰的に輪廻から外すことがありますが、ロビタの場合はどうなのでしょうか。

「魂」の生成は禁忌である

旧約聖書では、人間は土から作られ「魂」を注入された存在とされます。人間自体が「魂」を注入された泥人形なわけで、古くから「魂」が人間の根幹であると考えられてきました。

鋼の錬金術師」のアルフォンスは、エドワードにより「魂」が再生成され鎧に定着された存在です。アルフォンスが人間であるとされるのは「魂」があるからです。人間としてのアイデンティティは「魂」しかないとも言えます。それ故に、彼自身も自己の人格がエドワードによって作られたものではないかと疑い、悩むことになります。
多くの物語において「精神」や「魂」のコピーや生成が描かれてきました。多くは禁忌であり、成功した事例は殆どありません。ただし、主人公が奇跡的な成功に見舞われるのはお約束ではありますが。

「魂」のコピーとサイボーグを扱ったマンガとして「攻殻機動隊」があります。「攻殻機動隊」において、サイボーグは高度に発達しおり、人間をほぼ機械に置き換えることが可能です。主人公である草薙素子はほぼ機械化されています。人間と機械の境界が非常に曖昧ではありますが、人間であるか否かは「ゴースト」の有無として扱われています。それ故に「ゴースト」へのハックやコピーは重犯罪とされています。これは裏を返せばコピーもハックも可能ということです。「ゴースト」のコピーは「ダビング」と称されていましたが負荷が強く「ダビング」された本人は亡くなってしまいます。「ダビング」した「ゴースト」を利用したAIは人間らしい振る舞いをするのだとか。

「ゴースト」へのハックは人形使いの得意とすることで、「攻殻機動隊」は草薙素子らが彼(?)を追う物語です。人形使いは非常に高度に発達した人工知能です。人間に近しい存在ではありますが、人形使い自身は揺らぎを持つ生殖機能がないことから、自身を不完全な生物であると考えています。揺らぎの無さは環境の変化への適応力が無く不利だと考えているようです。揺らぎを得るために素子と接触し、最終的に二人は融合するわけですが、融合の素子はサイボーグとアンドロイドの境界そのものでしょう。

作中のAIを搭載した戦車であるフチコマ(TVアニメ版はタチコマ)も人間と機械の境界にある存在として示唆されています。作中では、素子と人形使いが到達した、ある種の悟り近い領域へ、彼らよりも先んじて入り込んでいます。フチコマは全てが同一個体である点はロビタに近い存在かと思われます。

「魂」の「器」

物語では「器」に「精神」や「魂」が宿れば人間、あるいはそれに近い存在として描かれてきました。「ピノキオ」などが典型ですが、一般的には人間になることがハッピーエンドとされます。
「ピノキオ」の「器」は人形ですが、この「器」は人間そのものでも良いはずです。

フランケンシュタイン」は人間の死体から造られており「器」の材料は人間です。フランケンシュタインには心が宿っていますが、人間そのものとしては描かれていません。「屍者の帝国」に登場する屍者も人間の死体から製造されますが、死んだ脳にプログラムを書き込まれたロボットのような存在です。もちろん、物語の特異点としてザ・ワンのような例も存在はしますが。

銃夢」では「器」の対比が描かれています。主人公であるガリィは脳以外の殆どがサイボーグ化されています。彼女を助けたのは、ザレム人であるイドですが、ザレム人には大きな秘密がありました。16歳になると脳がチップに置き換えられるのです。16歳未満のザレム人は普通の「人間」ですが、16歳以上になると「人間」の皮を被ったチップとも言えます。
イドの精神はそのことに耐えられませんでしたが、同じくザレム人であるノヴァ博士は自身の脳がチップであることを受入れています。ノヴァ博士は規格外な狂人的な天才といえるでしょう。
脳以外は機械のガリィと、脳が機械でそれ以外は人間のイドをはじめとするザレム人の対比。人格や精神を完全にコピーでき機械上でトレースできる場合、それは「人間」なのでしょうか、「機械」なのでしょうか。イドはその点に悩むことになりますが。ノヴァ博士は脳がチップであっても自分自身が自分であることには変わりが無いと考えているようです。
ザレム人はまさに境界の存在ですが、先ずは自己認識の問題であり、その後に社会が「人間」をどのように規定するのか、という問題でしょう。「銃夢」においては、ザレム人の秘密は殆ど知られていないため、ザレム人は人間として扱われいます。見た目がサイボーグのガリィよりも、人間として扱われています。現実世界でも「器」の人間らしさは「人間」として認識されるか否かのポイントとなるでしょう。

フィクションにおいても「器」の人間らしさは重要で、人格や精神をコピーできても「器」が人間でない場合は、しばし人間でないものへの変容として描かれています。マンガで適当な例が思いつかないですが、「メタルマックス」に登場するバイアス・ブラドは意識や感情を電子頭脳へ完全にコピーすることができましたが、その後は人間とはかけ離れた感情や思考を有するようになっていきます。「ルパンVS複製人間」におけるマモーの本体も、脳の肥大化により人間とはかけ離れた存在に変容したと解釈できるでしょう。「PLUTO」に登場するロボットは、人間らしい姿のロボットは人間に近い存在として描かれますが、トラキア合衆国のAIのように計算機は人間と似て非なるものとして描かれる傾向にあります。

コピーの継承と「魂」

サイボーグとアンドロイドの見分けがつかないのは、その境界が曖昧になってきているため仕方がないのかなと。両者の極限を想定すると判別の付かない境界へと迷い込んでしまいます。しかし、どちらから寄せるかでその極限は異なってきます。

サイボーグから寄せた場合、人格や精神を完璧にトレースできる電子頭脳は「人間」なのかが境界になるでしょう。自己認識の問題でもあり、社会的にどのように受入れられるかという問題でもあります。究極的にはある人格のコピーを、その本人として受入れるか否かです。
スタートレック」などに登場する転送装置は、量子レベルまで分解し再構成することでワープすることができます。転送後は転送前のコピーであるとも考えられます。この時、転送前と転送後の「人間」は同一なのでしょうか。通常は、その点は特に疑問視されません。ただし、二人複製されたり、融合したりと転送事故が起こり、転送された人間のアイデンティティクライシスが起こるのがお約束です。

コピーの場合、コピー元が削除されコピー先のみが常に一体だけ存在するならば、アイデンティティがコピー先へ継続されるた感じられるでしょう。先の転送装置が通常は問題視されないのも、その理屈によります。しかし、コピー元とコピー先の両者が共存する場合、コピー元こそがオリジナルと感じられるでしょう。これは、完璧に人間の脳をトレースできる電子頭脳の場合も、似たような傾向になるでしょう。つまり、コピーの際にコピー元が無くなる場合は、コピー先はオリジナルを継承した「人間」として扱われやすくなります。この継承は「魂」が乗り移ったのと同じ作用として働きます。「鋼の錬金術師」におけるアルフォンスなどがそうですね。

オリジナルとなるコピー元が無くならない場合におけるコピー先の取り扱いはマチマチで「人間」として認められることもあれば、そうでない場合もあります。特に問題が無ければ突然現われた双子として処理されるのが平和的な解決ですが、しばし悪さをしたり、欠陥によりその存在を継続できなくなったりするのが、やはり物語のお約束ですが。この時は、人間では無いものへの変容として描かれ、境界を越えてアンドロイドやロボットの側へと押しやられてしまいます。

「魂」のないアンドロイド

アンドロイドから寄せた場合は人間として認められ難いです。せいぜい人間と同等の存在とされるだけでしょうか。つまり境界を越えることはありません。「鉄腕アトム」ではロボットにも権利が認められていますが、人間にとっては良きパートナーであり、人間と同等の存在ではありません。
究極的に考えると「魂」がないからでしょう。あるいは、ロボットやアンドロイドは人間とは異なるあり方の「魂」あるいは「精神」を有するのかも知れません。

科学技術の発展により、サイボーグとアンドロイドの境界が曖昧になってきました。しかし、現時点ではサイボーグがアンドロイドの方へ境界を越えることはあっても逆はほぼありえません。ここが、サイボーグとアンドロイドの大きく異なる点なのでしょう。仮にアンドロイドが人間性を獲得できても、人間とは認められるのは非常に困難です。そこには「魂」としか呼びようのない概念があるように感じられます。

*1:走り幅跳びの世界記録は8.9メートル

ZenWatch3日本最速レビュー

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ZenWatch3をゲットしました。色はガンメタリック。購入元はアメリカの通販サイトのB&Hから。送料込みで265.99ドルでした。月曜日に注文して金曜日に届きました。税関でのトラブルが無ければ木
曜日には届いていたはず。
invoice(送り状)が入ってなかったため、税関で止まっていたようです。Fedexに連絡して、購入確認のメールと、サイトからダウンロードできるPDFのinvoiceを転送したら、ステータスが配送になりました。サンクスギビング前だからって、しっかりしろB&H。
ちなみに、Amazon.comからも購入可能です。また、Android WeariPhoneでもご利用になれますよ。

開封の儀

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高級感のある化粧箱に収まっていました。時計自体も高級感があります。画面も非常に鮮やかです。唯一の不満点はベルトが少し安っぽいこと。できれば交換したいですが、腕時計用のベルトに対応しているのかは良く分かりません。

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ボタンが三つあり、真ん中が電源と画面のオン・オフ、上下はそれぞれアプリのショートカットとして利用できます。下はデフォルトで機内モードに切り替わるボタンになっています。私は、上は天気にしています。

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画面は有機ELですが、直射日光の下でも見えづらいことはありませんでした。デフォルトの盤面は50種類以上あり、天気やバッテリーの残量、アプリのショートカットなどを表示できます。SmartWatchならではのユニークな盤面の他、オーソドックスな時計の盤面もあります。

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このメカニカルな盤面は、Facerというアプリを利用しています。ユーザーがデザインした盤面を利用できるのが、Android Wearの良いところ。
ZenWatch3は画面が綺麗でボディも高級感があるので、メカニカルなデザインが似合います。

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充電は時計にくっつけるApple Watchに似た充電器で行います。マグネットでしっかり付くので、充電中に外れることはありません。Apple Watchもですが、出先で充電したい際に専用の充電器を持ち歩く必要があるのが面倒な所かなと。
バッテリーに関して12時間使って30%程残っていたので、15時間は余裕で使えそうです。時計なのに毎日充電する必要はありますが、スマートフォンを夜寝る前に充電する習慣がある人なら、特に気にならずに利用できるでしょう。

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ちなみに、技適マークもあるので日本でも安心してお使いいただけます。

長年悩まされていたフケが出なくなった

10代の頃からずっと悩まされていたフケがようやく治った。原因は脂漏性皮膚炎。皮膚科で処方された薬と、正しい洗髪を心がけたら、ピタっとフケが出なくなりました。
特異な症状ではないと思うのですが、以前かかった皮膚科では、炎症止めとしてステロイドしか処方されなかったので、当然ながら治りませんでした。なんだか、すっごいやる気の無いお医者さんだったことは覚えています。

具体的な症状

かゆみなどは特になく、それ故に長い間、皮膚科にかかろうという発想に至りませんでした。かゆみが酷くなる場合もあるそうです。
その代り、フケは酷かったです。ウロコのように頭皮が剥がれ落ちます。大きさは1cm弱にもなり、ゴソッと剥がれるため、毛根の後がはっきり見えるほどです。フケが毛髪に串刺しになるため、洗髪だけでは落としきれまでんでした。そのため、払っても払っても常時、肩にフケが積もっていました。夏になるとフケには悩まされることはなくなるものの、ベタッとしたものが頭皮に付着していました。

その他に、鼻の付け根や、髪の毛の生え際、耳たぶの周りの皮膚がポロポロと落ちるのですが、これも脂漏性皮膚炎が原因で、現在は落ち着かした。皮が丸ごと剥がれたような耳垢がごっそり取れましたが、これも脂漏性皮膚炎のせいだったのでしょう。

真菌退治

15年ぐらい続いていたフケ症が解消した話 などを読んで病院に行った方が良いと判断し、病院へ行ったら脂漏性皮膚炎と判断されました。脂漏性皮膚炎と判断してくれそうな皮膚科を探して行ったのも良かったのかなと。

やるなら徹底的にやるべきで、処方されたニラゾールを惜しみなく頭などに塗布しまくりました。鼻の付け根、眉毛のあたり、生え際、耳、そして耳の穴にも満遍なく、念入りにニラゾールを塗りました。
耳の穴は結構盲点だと思います。先に述べたように、大きな乾燥した耳垢が取れる人は要注意です。
洗髪も、先ずじっくりとシャワーで洗い流し、ニラゾールをコラージュフルフルに少し混ぜて使用しました。シャンプーは洗い流さずにしばらく放置し、その後しっかりとすすぎをしてリンスを行います。

塗った次の日から効果が出はじめ、一週間もすればフケが全く出なくなりました。薬を使用しつつ、洗髪もすすぎを入念に行うように心がけ、髪もからっからになるようにドライヤーで乾かすことを心がけるように。
徐々に、薬を塗る頻度を減らしていきました。今年の初めに薬を塗り始め、一夏を超えて、またフケの出る季節になりましたが、すっかり出なくなりました。ただ、洗髪と、その後の感想を怠ると、フケが出はじめることがあるので、その際は個人輸入したニラゾール入りシャンプーを使って洗髪すると、症状が落ち着き、フケも出なくなります。
鼻の付け根や、生え際などの皮膚の剥がれも収まり、また以前は唇がガサガサだったのですが、その症状が治まったように思えます。